転職が決まらない!経験者が語る転職が決まらない21の理由と対策

転職が決まらない!? ~21の理由と対策~

転職は今や、最初に体験する就活と並んで、社会人が仕事を得るための欠かすことのできない一大イベントとなってきていても過言ではないでしょう。
自分自身が定年までの限られた時間の中で、有意義に且つ、悔いのない仕事人生を歩もうと思ったなら、1度や2度の転職を経験したとしても不思議ではありません。

しかし、それは自分が思うような転職が出来た場合に思えることであって、今の会社を辞めたはいいが、自分の理想通りの転職にならずに後悔する人もいれば、何社受けても全然、採用されないという最悪のシナリオを踏むケースも考えられるわけなのです。

では、思い通りにならない転職。何が原因なのでしょうか?

またどのような対策を打てばスムーズにできるのでしょうか?今回は、『転職が決まらない』理由とその対策について解説していきます。

「何故、転職したいのか」が、明確になっているかが重要

転職をしようか辞めようか、迷っている人の大半は実は明確な転職理由がなく、漠然とした現状の不満や不平を心にしまいこんでしまっているがため、思い出しては消えていく。

そんな連続なのではないでしょうか?

あるいは今の会社の給料があまりにも低すぎてやっていられない。

会社の仕事が単調で自分のやりたかったことと全く方向性が違っていた。または、社内の人間関係がうまくいかず毎日、出社するのが億劫でたまらない。などなど。

まあ、別にこれらの理由で転職してもいいのです。

自分自身に「これだ!」と他人を説得出来うるだけの明確な理由があるのなら、上記のような理由での転職もやってみる価値はあるかもしれません。

しかし、結果はどう出るか。恐らく、採用をもらうところまではいかないでしょう。

もしかしたら、書類選考で落とされてしまうかも分かりません。

では、もう少し、具体的な理由を掘り下げていくことに致します。

転職が決まらない理由(一般的なケース)

それでは転職が決まらないと思われる理由を挙げていきましょう。

決まらない理由1 ミスマッチ

転職が決まらない理由として大きく関わってくるのが「ミスマッチ」です。

つまり相手が求めている条件・スキル・年齢・希望給与などが初めから一致していないことを指します。
では、具体的に見てまいりましょう。

年齢

年齢条項は転職において大きなウエイトを占める要件になります。

例えば、30歳までの年齢制限がかかっていたらそれ以上の年齢の方は、応募するのに二の足を踏むでしょう。

25歳くらいまで、という条件が入っている会社ならば、尚更、敷居が高くなります。

仮に自身が20歳代であるならば、年齢によるミスマッチはほとんど起こらないでしょう。

何故ならば20代での転職が最も決まる確率が高いからです。

反対に自身の年齢が中高年層にさしかかってきた頃合いにあっていれば、転職の成功確率は愕然と下がります。

転職において年齢の把握は真っ先に注意しておきたい要件なのです。

求められているスキル・キャリア

いくら転職先の会社を気に入っても、その会社が求めている職種や勤務経験、能力、スキル等に隔たりがあっては、採用はおぼつかないことは間違いないでしょう。

転職においてミスマッチが起こりやすい要因の一つですね。

自身のアピールポイントになるべくキャリアやスキルを今一度、よく頭の中で整理しておかなければなりません。

いくら商社マンとしての仕事に憧れを持っていたとしても営業職経験が全くないのとあるのとでは、採用の際に大きなハンディを生み出すでしょう。

また、自身の能力以上の人材が集まっている会社に決まってしまったら、これも悲劇です。

本来、転職者というのは「即戦力」が当たり前。中途採用されたはいいが、いきなり使い物にならず、の烙印を押されてしまってはまた一からのやり直しになってしまいますからね。

希望年収との乖離

自身が希望する給与と転職先とが提示する給与とに大きな差がある場合は、いつまでたっても転職は成功しないでしょう。

例えば、前職で年収500万円だった人が、その給与に不満なので次の会社に対していきなり年収1000万円ください、とふっかけたとします。果たして、このような交渉、成立するでしょうか?

転職先が提示している給与額というのは、その会社の年功や全体のバランスを考慮した末に出来上がったものです。

個人の希望を優先させようと考えている人間が組織の中でこの先、やっていけるのか?会社は当たり前ながらそういったことも考えて見ているわけなのです。

勤務地

勤務地が応募者の希望通りになるかどうか、応募する前によく調べておく必要があります。

この勤務地についても、個人の思惑が優先されるなんて事はまずありえません。

それなのに、自分は絶対に○○の地、以外では働かない、とか○○の地に異動させられるのなら、この応募は辞退します、など、平気で面接官に宣言する人もいるようです。

転職を、お考えの皆さん、改めて考えてみてください。

組織の都合と個人の都合、さて、あなたはどちらを選びますか、そして、どちらだったら転職に成功するでしょう。

こんなの考える方が間違ってますよね。優先順位をしっかり把握することですね。

転勤の受け入れ

転勤に関しても個人の意思が優先される会社など存在しない、と考えてください。

日本全国に支社や支店を展開している会社ならば転勤や異動によって勤務地が変わることはあり得る話です。

この条件を嫌うのであれば、最初からそういった会社には応募しないか、もし面接まで進んだ場合は、その時によく確認し、転勤があるならば、今回は辞退させていただきます、とはっきり告げましょう。

ただ、どうしてもその会社に入りたいのなら、会社の取り決めに従うのが雇われる側の定めと、早く悟るべきなのですが。

決まらない理由2 志望理由

次に転職が決まらない理由として、多くあり得るのが「志望理由」です。あなたがその会社に入ったら、一体、何ができるのか、また何をやりたいのか。案外、この志望理由がいい加減な人が多いから困ったものなのです。

我が社に入ったら何ができるのか

履歴書には必ず志望理由欄がありますね。あなたがその会社を応募するにあたっての理由を書き込む欄のことです。

この志望理由欄に「貴社の社風が私の考えと一致するから」とか「貴社の成長性が業界をリードしているから」などというどこかで聞いたことのあるようなワンパターンのフレーズのみで書き終わっていることはないでしょうか?

あるいは志望理由欄に何も書きこんでいない、などということもないでしょうね?もし、それらのことを実際に行っていたら、あなたの履歴書は永遠に書類選考を通過することなど、ないでしょう。

応募先の会社が真っ先にあなたに対して聞きたいことは「我が社に入ったら、あなたは何ができますか?」というその1点だけなのです。

我が社の社風も我が社の成長性もどっちでもいいのです。あなたが自主的に「いくらの儲けをこの会社に与えてくれるのか?」その点のみを知りたがっているのです。

だから、肝心なことを満足に書くこともできていない履歴書が選考を通過するなんてことはあり得ないのです。

何せ、1回の応募時には数千単位の履歴書が送られてきます。たった1回のチャンスを確実にものにする執着心が必要になるわけなのです。

自分の得意な事、やれること

転職が決まらない人の特徴として、自分の得意なことや何を会社に対してやれるのか、といった部分を客観的に説明できない人もいます。これでは、いくらあなたが前職の会社で有能な仕事ぶりを発揮していたとしても、相手に対して的確にあなたの長所を伝えることはできないでしょう。

転職を成功させるためのチャンスはそうそう何回もやってきてはくれません。書類選考ではねられたら、それまでですし、面接の場で聞かれている事に対して満足な受け答えができないようでは、一巻の終わりです。

ただ、あなたがまだ20代で第二新卒者扱いであったり、採用人数の多い会社に応募した場合ならばあまり苦にせずに転職に成功することもあるでしょう。

ただ、何故、今回の転職に自分は応募したのか、前職で何が不満だったのか、といったポイントを自身の気持ちの中で疑問形にしておいて次の職場で解決できるようにしておかないと、また同じことを繰り返す可能性があります。

同じ過ちを二度も行いたくなかったらば、転職に対する目的意識をはっきりとさせて解決できるようにしておくべきですね。

決まらない理由3 理想が高過ぎ

ちょっとよく冷静になって自分の現状の力量や能力を分析してみればいいのですが、転職初心者にとったら、せっかくのチャンスだから、と思うからか、自分の能力以上のところにばかりに応募して全滅する、なんていうパターンもあるのです。

例えば自分の前職の会社が従業員数100名程度のごく普通の中小企業だったとします。しかし、自分の本当の力はこんなところで埋もれるはずはない、もっと大きい会社にいって思いっきり働くんだ、という理想をもって東証一部上場の会社ばかり狙って応募したとします。結果は火を見るよりも明らかですね。案の定、全滅です。

転職にも身の丈に合った転職先を選ぶ必要があります。確かに東証一部上場企業に入社できたら、転職冥利に尽きる、という思いになることでしょう。しかし、現実はそんなに甘くはありませんよ。

このパターンは実際に私が経験したパターンでもあるのです。30代の時の仕事での成功体験が功を奏したのか、バリバリの東証一部上場に応募したら、何故か面接まで進み、あれよあれよ、で採用されてしまいまいした。その時の気分は確かに鼻高々だったのを今でも覚えています。自分の実力はどこの業界でも通用するんだ、と。

ところが現実はやはり甘くはありません。その会社のあまりの軍隊的な仕事の進め方にすっかり音を上げてしまった私はたったの3日でその会社を逃げるように辞めてしまいました。その時のその会社の応募の殺し文句が「年収1000万円」。すっかりその広告にのぼせてしまった私は物凄く高望みをしていたことになったわけです(ところがアホウな私はその後も懲りずに2度も年収1000万の広告に踊らされて転職してしまいました。結果は1週間も持たずにまた転職です)。

如何でしょうか?理想が高過ぎるということの失敗談。ご納得いただけたでしょうか?

理想は確かに持つべきです。モチベーションアップの為には重要なことです。しかし、度の過ぎた理想は、己の首を絞めるだけということを悟るべきことだということですよね。

■面接段階における転職が決まらない理由

書類選考に無事通過し、その会社の採用担当者が「一度、この人に会ってみようか?」と、思ってもらえる段階にまで突入できました。普通で考えたならば内定をもらえる確率は、7割以上はあると思われます。それくらい、今の時代の転職は書類選考を通過するのが厳しいからです。

ところが、意に反して面接を受けた後で待っていたのは、不採用通知。せっかく、苦労して面接までたどり着いたの、もったいないといったらありゃしないでしょう。では、何故、面接で決まらないのでしょうか?今回も私の体験を交えながらみていきましょう。

会社側が求めている人物像と大きな隔たりがあった

最も大きな理由は、会社が採用したいと思っている内容と、当人との間にギャップがあり過ぎた、ということですね。つまり、人物像が応募書類の中身と照らし合わせてみたら、大違いだった、という事になります。
では、どのような箇所が人物像NGとなってしまったのでしょうか?

自身を過大評価し過ぎ

決して当のご本人にはそのような意識はないのだと思います。でも、無意識に出てしまうのです。自分が前職の会社でどれだけ功績をあげた優秀な人材であるか、という点が。

よく、聞く話が前職でのポストですね。以前の会社では部長をやっていたとか、課長をやっていた。だから、その経験を生かして、御社の力になりたい、という趣旨。言っている
本人は会心の自己アピールのつもりで喜々とした表情で語っているでしょう。しかし、聞かされている方の採用担当者たちはどう思っているでしょうか?

「また、自慢話が始まった。で、実際のところ、うちに来てくれたら役職などのポストは全く関係ない現場の第一線でやってもらうつもりなのに…。果たしてこの調子でやっていけるのかな?」と、こんな調子で聞かれているのです。

なのに、そんなことにまるで気付かないで自分の長所だと思っている(勝手に思っている)役職やポストのアピールを延々と語ってしまうのです。これが、転職がなかなか決まらない人の黄金パターンだと言えるのです。

採用担当者は、この手の話を嫌というほど聞かされてきています。採用担当者も人間です。たまには違ったことを言ってくれる、つまり刺激を与えてくれるような人の出現を待っているのです。ここのところを、大いに自らに言い聞かせて見てほしいですね。

志望理由を明確に答えられない

履歴書や職務経歴書には満点を与えたくなるくらいの志望理由を書いているのに、面接でいざ、本人に志望理由について話してもらうと、どうももう一つ、煮え切らない。というか、本当にうちに来る気があるのか、疑わしくなってくるような回答しかできない。こうなってしまったら、その人の人間としての底を見せられたような気がして、会社側としても二の足を踏んでしまうでしょう。

もしかしたら、あれだけ素晴らしかった志望理由は、誰かに考えてもらったのか、それとも何かのマニュアルの丸写し?と、疑いたくなるような気持ちにさせてしまいます。困ったものですね。

これは面接を受ける側の準備不足と相手の会社を甘く見ている証拠でしょう。恥ずかしながら、この事例に該当しているのは私自身でした。

面接に赴くからには、最低限でも面接を受ける会社の業界事情や商品に関する簡単な知識程度は事前に調べておくべきです。それらの情報が頭の中に入っていないから、明確な志望理由も答えられなくなるのです。

面接は、ただ単なる人と人のお見合いの場ではありません。戦場の一端なのです。既にビジネスとしてのあなたの才能が問われているのです。プレゼン能力、コミュニケーション能力等をチェックされているのです。そういった事がもし、分かっていたなら、誰でも真剣にやるはずですよね。面接の場は、試されている、という意識を持っていれば、転職が決まらない、とお嘆きになる機会も減ると思いますよ。

質問された事に対して的確な受け答えができていない

これも事前準備が足りない事によっておこる必然でしょう。面接は相手とのボールの投げ合い。つまり、キャッチボールなのです。向こうが投げてきてくれたボールはきちんと相手の正面に投げ返さなければなりません。採用担当者側は、あなたに的確なコミュニケーション能力がるかどうかをチェックしているとみていいでしょう。

ビジネスにおいて重要なのは、いかにして相手の欲求や要求をいち早く見抜けるか。そして如何にして早く行動に移せるか。要するにニーズを掴み取る能力に長けていて、且つ、迅速に動くことができる。この点を会社側は確認したいのです。

この点を踏まえた事例を織り込みながら面接を進めれば、そうおかしなやり取りになるような事はないと思いますよ。ただ、質問されそうだと思われることについては、予め予測しておいて要領よく話せるように練習しておくのも面接の時間短縮には有効です。面接官はその日に何人もの人と会います。テキパキと要領よくこなせる部分を印象付けておくのも悪くないと思いますよ。

何か質問はありますか?と聞かれても何もない、と言う

せっかく、面接官が「何か質問はないですか?」と聞いてくれているのです。こちらとしてはそれに応える義務があるくらいの意気を持って対応したいところです。

まあ、この要件だけで採否が決定づけられるというほどでもないでしょうが、気を抜くわけにはいきません。与えられたチャンスをみすみす放棄するのも、もったいないですからその場に合ったタイムリーな質問を行いましょう。

中には場のムードが盛り上がらず、面接官が気を使ってこちらに質問してくるケースもあります。あるいは、時間が早く終了したため、場を持たす意味合いで質問してくる場合も。

そんな時は場のムード次第で質問事項を考えましょう。相手が早く切り上げたそうなムードだったらこちらから質問を打ち切ってもいいと思います。また、最後の最後で重たい質問も回避しましょう。最後になってから「御社の今年の戦略プランは?」などといった場違いの質問を打っていたら、どう思われるでしょうか?意外と見どころがあると思われるか、はたまた。

いずれにしても和気あいあいとなったムードの面接が望ましいことに間違いはないでしょう。

■応募書類の不備による転職が決まらない理由

現状の転職活動において、最もはじかれてしまう確率が高いのが最初の入り口である「書類選考」です。履歴書、職務経歴書の応募書類が選考されず何通却ってきたことか、数え上げたら切りがないほど私も書類選考では泣かされました。
では、書類選考に関する転職が決まらない理由をあげていきましょう。

ミスマッチ

最も多い理由がこのミスマッチ。そもそもの選択からして無茶な場合があるのにお構いなしに応募した結果、不採用通知の連続となるパターンです。サッとミスマッチに関わる要因をあげてみますと、

・学歴が合わない大企業:本人がいくら頑張ろうと思っても、自身の学歴ではちょっと荷が重すぎる企業のことです。転職求人を調べていくと結構、ヒットするのですがいざ応募してみたらあっさりと応募書類が返却されてくることの連続です。

・畑違いの業種:自身の前職の業界や業種と毛並みが違い過ぎるところにいくら応募しても書類選考を通過しません。また同じ営業職でも大手メーカーとルートセールス系ではこれもヒットする確率が落ちます。

・高過ぎる給与:転職を考える大多数の人の動機は毎月手にする給料の改善でしょう。例え1千円でも2千円でもいいから高い給料のところに行きたい、と思うのは世の常識です。このケースは私が最も惹かれたテーマの一つでもあります。

しかし、そう簡単にはうまくいきません。年収1千万円だとか、やった分だけ給料に却ってくる、といったキャッチコピーのところは大抵が夜撃ち、朝駆けの飛び込み訪問営業ばかり。一日100軒、訪問するのは当たり前。超思い鞄を片手にマンションの最上階から一軒ずつ訪問してもアポの取れる確率はほとんどなし。挙句は怪しまれたり、怪訝な顔で追い払われたり。こんなことが連続して起こるとすっかり当初のモチベーションはどこえやら。

すっかり負け犬根性が染みついてしまいあっという間に退職手続き。ざっとこんな感じでしたね。実際にやってみた結果がこれです。自分の能力以上のパフォーマンスを発揮し続けることがこんなにしんどく惨めなものとは、つくづく思い知らされました。ヘタレな私ではとてもいい給料の仕事は無理だな、と思い知らされたのです。

ただ、中にはそんな事ぐらい、へっちゃらで仕事をやっている方もいらっしゃいます。そういう意味では一度、挑戦してみる価値はあるのかもしれませんね。人間、自分の真の力を知っていない人も多分、多いでしょうから。

・経歴が合わない:経験者を望む、という募集案件であるならばその業界の未経験者はまず諦めた方がいいでしょう。経験者のみの募集ということは初期導入研修のような業務に手間暇をかけられず無駄な経費も使わない、という表れでもあります。いくら世間一般に名前の通った有名企業の募集であっても憧れだけで転職できるほど状況は甘くありませんよ。

・倍率の高過ぎる職種:総務や経理の募集ばかりを狙って転職活動をされている方もいるかも分かりません。いつの時代になっても非生産系の職種の人気は衰えません。大人気職種なのです。よって一旦、募集がかかれば採用人数1名か2名の枠を狙って数百通、あるいは数千通の応募が殺到します。とても書類選考を通過するなど、宝くじに当たるのと同じくらいの確立になってしまいます。

手堅く早く、転職を決めるのならば、選り好みは言っていられません。もし、あなたに家族がいるのなら、尚の事、身近な職種で手を打った方が得策でしょう。奥様はあなたが働いて毎月の給料を持って帰ってくれさえすれば、どんな会社に勤務していようがあまりこだわりませんよ。

・書式の不備:書式の不備も手痛いケアレスミスです。履歴書に訂正箇所が出たのに修正液などで上書きした。誤字・脱字が多過ぎる。3か月前以上の写真を使っている。写真を使い回ししている。写真を貼っていない、等々。応募書類は最低限のビジネスマナーを守られているか、という点でも会社側は見ています。提出書類一つ、満足にマナーに沿ったものを作れないようではその時点で社会人、失格と判断されても文句は言えない、ということだと思いましょう。

志望理由の不備:志望動機、あるいは志望理由は今さらながら、何故、あなたがその会社を応募しようとしたのかを推し量るものです。決して、マニュアルに載っているような定型的な文例や素っ気ない文章を書かないでくださいね。この部分からあなたの熱意が感じられないようであれば、沢山ある履歴書の山の中に破棄される運命になるだけです。一生一代に近いくらいの気のこもった動機を書きましょう。ただ、ビジネスセンスを大きく逸脱するような文章も禁止ですよ。

■中高年齢層の転職が決まらない理由

ここまでは、どちらかというと、20代、30代の方を中心にした転職が決まらない理由を挙げてまいりました。さあ、では40代、50代以上の中高年層の方たちの場合はどうなるでしょう。転職が決まらない、本当のコアな層は実はこの年代の方たちなのですよね。実は私の数多い転職回数のうち、40歳以降になってからの転職が13回はあったと思います。正確な数自体も忘れてしまうくらい、アホウな事を繰り返していました。

では、中高年齢層の方たちが転職の決まらない理由を挙げていきましょう。

年齢制限の壁

中高年齢層の転職希望者たちの道を阻む、大きな理由がこの年齢制限です。
今の転職市場、求人の際の年齢制限の表記は、基本的に年齢は問わず、となっていますが、実際のところは書類選考時に必ずチェックされている要素です。

ただ、雇い入れる側の身になれば、年齢が高いと作業効率や生産性の面でハンディが増す職種は確かにあります。それならば安い人件費で若手をたくさん雇って生き残った人たちを一人前にしよう、という気持ちにさせられるのも無理からぬところはあります。

いずれにしても、年齢の壁は今後も中高年齢層を悩ます大きな障壁であることは変わりがないことでしょう。

使う側が使いにくい

中高年齢層の人たちが転職が決まりにくい理由として、使う法の側の人達の方が年齢が若く、年配や先輩に当たる年齢の人を使いこなせない、といった側面も考えられます。まあ、この問題もやむを得ぬ理由でしょう。

いくら、リーダー格の社員でも仕事を組んでやっていく途中入社組が自分より年配でそれなりに気を使うようなオーラを出している人だと、思い切った人間関係が築けません。
双方の歩み寄りが今後はもっと、必要になってくることでいくらかは解決できる問題となってくれることを祈るだけです。

頭が固くなってしまっている

中高年齢層の人たちの長所であり、欠点ともいえるのが頭の固さです。既成概念に凝り固まってしまい、新規事業や新しいビジネスチャンスに対しての行動力が大幅に落ちてしまっています。あげくに「昔はこうだった…」などという名セリフまで言い始めると、会社側としては中高年齢層の人たちの転職受け入れに難色を示さざるを得ない判断に追い込まれてしまいます。

今の社会、年功序列が生き残っている会社はある意味でありがたいところでしょう。しかし、現状、大手などは50歳から給与の見直しを行い、役職も外しにかかっています。今後も末永く会社という組織で働きたいのなら、自身の頭の構造を改造する必要が出てくるでしょう。

体力の減退

年齢の加齢と共に、衰えていくのが体力です。長時間の立ち仕事ができなくなり、重い荷物も持てない、スピーディーに動くこともできなくなる。皆、体力の減退という自然現象なのです。

現場に出る仕事で若い子並みのコストパフォーマンスを求められる事は、確かに難しい選択と言えるのです。

集中力の後退

中高年齢層になってくると、集中力も持続しません。だから、ずっと机に座り続けてひたすら同じことを繰り返す単調な作業でも費用対効果の面で考えたら、若年層の人達に劣っている可能性は高いでしょう。

当然ながらデスクワークにしても作業の速さ、仕事の丁寧さ、正確さも叶わないかもしれません。中高年齢層だからといって楽な仕事を割り当ててもらえる保障はまずないでしょう。無事に転職に成功してもその後のリスクをよく考えて行動することも必要なのです。

選り好みをしている(楽をしたがる)

中高年齢層の人たちの転職が決まらない理由として最後に挙げるのが「楽な仕事ばかりやりたがる」という風潮を自ら作りあげてしまったからではないでしょうか?

きつくてしんどい仕事は嫌、と、はなから決めつけて仕事を探す。ハローワークのスタッフからちょっときつめの仕事を紹介されても「嫌だ」の一点張り。そのくせ、楽そうで時給のよさそうな案件ばかり探し続ける。これでは、いつになっても転職が決まるはずがありませんよね。

ある転職希望者Aさんが40代になってからやってしまった転職先は、居酒屋、回転寿司、ホテルでの食器洗浄会社、警備会社、タクシー、ペットショップ、完全歩合の個人宅訪問営業と、バラエティに富んだ経歴です。

ハッキリ言って選り好みなどやっている余裕はありません。目の前にある求人で少しでも給料のいいところ、且つ、自分の持ち味を生かせそうなところを選んでAさんは活動していました。結果、休職期間を作らず、厚生年金も途切れることなくかけ続けることができました。

転職先での在籍期間の長い、短いはありましたが、変な選り好みさえしなければ中高年齢層になっていたとしても戦力として迎え入れてもらう事は出来るのです。

仕事にいい、悪いはありません。自分のわがままで転職を繰り返しているとしたならば、選り好みするほどの資格は自分にはない、と言い聞かせて転職活動するよりないと思います。

■全ての人に贈りたい、転職を決める為の対策

それではここから、転職を決めるためにはどうしたらいいのか?について書いていってみたいと思います。しかし、あまりマニュアル的なことは書きません。あくまで私が経験した実体験、見たこと聞いたことを元にして紹介していきます。

情報集め

まず行っていただきたいのがこの「情報集め」です。
自分が一体、どのような会社に行きたいのか、どのような業種、業界に向いているのか、営業職がいいのか、それとも店舗や接客業なのか、自分のやりたいこととは何だったのか、何をどうやったら今度は定年までその会社で定年まで働き続けることができるのか、などなど。

とにかく多方面から、自分自身を深く掘り下げていきましょう。そして自分自身が変なストレスもかからず前向きになって働けるような環境を探していくことに時間を割きましょう。

片っ端から応募書類を送る

ある程度、情報が集まったら早速、応募書類を作成し、どんどん応募しましょう。1回につき10社くらいは送りたいものです。何故、こんなにたくさん送るのか?それはやはり書類選考で不採用になる確率が高いからです。

私の場合、書類選考に通過した確率は大体、5%あったかないか、ぐらいのものでしたね。まあ、年齢が40歳を過ぎてから始めた時の感触ですから、もっと若い時に転職するのならもうちょっと確率は上がるでしょう。

とにかくこの作業が長期戦になると辛いですよ。毎日、ポストに投函されてくる不採用の通知を見るのは心が折れるほかはありません。例え1通でもいいので面接に進める通知を取れたらこっちの勝ちです。そのためにも応募書類はどんどん出してくださいね。

面接は言葉のキャッチボールを目指す

面接に進めたら、自分のアピールを正しく、的確に、しゃべりすぎないように行うことです。面接の場は一種の商談の場と同じものです。いかにして自分という商品を相手ある面接担当官に高く買ってもらうか。その1点に集中することです。

上手にしゃべろうとする必要はありません。自分の言葉でありのままをアピールしてください。私を採用しなかったらこの会社は損をしますよ、というようなムードに持っていくことができたなら面接は大成功です。そのためにも言葉のキャッチボールがスムーズに行えるように面接の場の雰囲気を自分でコントロールするくらいの気持ちで行いましょう。

内定をもらったら、すぐにお礼状を

内定が出るときは結構、早いものです。私の経験では面接が終わって、帰宅中の駅のホームで内定の電話をもらったこともあります。とにかくそこまでこぎつけることができたなら、おめでとう、の世界ですね。大いに喜びに浸ってください。

そして、最後の仕上げです。その会社にお世話になるのであれば、その日のうちに面接をしてくださった方の名前宛でお礼状を書いて送りましょう(速達で)。これで入社してからのあなたを見る期待度がグーンと上がります。入る前から先手を打っておくということですね。勿論、採用に対しての心からの感謝の意を述べる、という意味合いも込めてです。

転職が決まらないまとめ

如何だったでしょうか?転職が決まらない理由を

一般的に見たケース
志望理由
面接時のケース
応募書類のケース
中高年齢層のケース

という5つのグループに分けて21個の具体例を見てまいりました。そして簡単ながら自らの経験上での転職への対策を紹介させてもらいました。これをみて如何思われたでしょうか?

転職というものは生きているうちにしないで済むのならそうすることに越したことはありません。転職にかかる労力は結構、かかるものなのです。ご自身がまだ独身の身ならば負担は自分だけで済みますが、奥さんがいて家庭を持つ身となっていたら、転職にかかる労力や負担、ストレスは2倍にも3倍にも膨らんでいきます。今、勤めている会社が倒産したとかリストラで早期退職になってしまった、などの理由でない限りは、やらずにおいた方が心身の健康上にはいいと思いますよ。

しかし、不幸にして(?)転職することになってしまうのなら、それはそれでいい機会だと捉えて積極的に攻めていくくらいの気持ちで行った方がいいでしょう。求人先の企業も攻撃的な人間の方がありがたいと思っているのはどこも同じなのですから。

とにかく、転職する身となったなら、くよくよせずにまずは情報集めからです。敵を知り己を知ることから始めることです。転職での失敗で多いのは自らの力量を客観的に捉えられていないから、無理そうな会社や大企業ばかり狙って全滅、というパターンなのです。

自分自身の力量・能力・スキルを冷静に的確に把握できていたら、応募しようとする会社も自然と採用に近づきやすい会社になっていきます。そして、応募書類を出しまくる。結果が悪かったとしても落ち込んでいる暇はありませんよ。次のターゲットを探してまた出しまくる。

この繰り返しを行いましょう。とにかく自分は、いつかは必ずどこかにヒットする!と心に強く念じて行っていればきっといい成果が生まれます。もしかしたら、同時に2社も3社も書類選考され面接へ進めるかもしれません。人間の未来は信じて行えば必ずいい方向に向かって開いていきます。それを信用して行動を起こしてくださいね。

それから、転職中は自身の生活費の工面をしっかりと立てておいてくださいね。特にご家庭を持っている身であるならば、尚更、計画的にお願いします。失業保険は会社都合退職した場合に支給されるものです。自己都合退職をしてしまったら向こう3か月間、無給状態になります。生活費の確保がされているかを十分、確認することです。もし、それが危うい状況ならばアルバイトをしながら転職活動をするしかありません。

私も休職中に2度ほどアルバイトをやったことがあります。それも深夜の仕事を。その時、つくづく思いました。やはり正社員の身分でないと家族を養えない、ということが。

転職は難しそうに見えて、実は案外、簡単です。ですが、いい気になって転職を繰り返してはいけません。やめ癖というのは想像以上に自己コントロールできないものですからね。

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