円満退社は無理?会社を上手く辞めて転職する6つのポイント

みんなの退職体験談

1.円満退社をするにはポイントがある!

サラリーマンとして働いている方の中には、実はこっそりと今の会社を辞めようと考えている方もいるでしょう。そして、どうせ辞めるのなら円満退社を目指したいと思うものです。

そんな円満退社を目指している方のために、今回は円満退社をするためのポイントについてまとめてご紹介します。会社をこれから辞めようと考えている方は是非参考にしていただければと思います。

2.円満退社とはそもそも何?

さっそく円満退社するためのポイントについてご紹介していきたいところですが、その前にそもそも円満退社がどういうものか分からないという方のために簡単に解説しておきます。

円満退社とは、一言でいうと労働者と使用者の間で揉め事なくスムーズに退職することを指します。会社を辞めた後も前職の方々と問題なく付き合い続けられる場合は円満退社できたと考えて良いでしょう。

逆にケンカ別れのように、もう二度と前職の方々とは会えないような別れ方をしてしまった場合は、円満退社とは言えません。

3.円満退社するために欠かせない6つのポイント!

円満退社がどういうものか分かったところで、さっそく円満退社に欠かせないポイントについて見ていきます。円満退社を目指す方は是非最後までチェックしてみてください。

【繁忙期の退職は避ける】

まず1つ目のポイントは、繁忙期に退職しないということです。繁忙期というのは、当然ながら社員一人ひとりの業務量がグッと増える時期です。そんな猫の手も借りたい忙しい時期に退職するというのは、それだけでも周りにネガティブなイメージを与えてしまうでしょう。

また、人手不足になること以外に、あなたが退職することで様々な手続きや引き継ぎなどの余計な仕事を増やしてしまうことにもなります。特に忙しい上司であれば繁忙期に退職の相談を切り出しても「また別の機会にしてくれ」と突き返される可能性も高いです。

スムーズな円満退社を目指すのであれば、1つの大きな仕事をやり遂げた後や業務量が落ち着いている時期を選ぶようにしてください。そうすることで、お互いが納得できるまでじっくり落ち着いて話し合うことができるでしょう。

【会社を非難しない退職理由を考える】

続いてご紹介するポイントは、会社を非難するような退職理由を言わないということです。会社を辞めたいということを伝えると、必ず聞かれるのが退職理由です。

もちろん会社を辞めたいと思う理由は人それぞれですが、中には上司とうまく付き合えないからであったり、残業が多いから、仕事がつまらないから、など会社側に原因があるケースも多いでしょう。しかし、ある意味こういった会社の悪口に当たる退職理由は避けるべきです。理由は2つあります。

1つ目の理由は、単純に良い気持ちがしないからです。自分の悪口を言われて喜ぶ方は少ないでしょう。それと同じで会社としても悪口を言うような社員とは今後付き合いたくないと感じるものです。

2つ目の理由は、会社のダメな部分を改めるから残って欲しいと引き止められる可能性が高いためです。もし退職理由が上司とうまく付き合えないからであれば、別の上司の下に移動させるからと言われるでしょう。他にも、仕事がつまらないという理由であれば、興味のある別の部署に移動させるからと言われるでしょう。

このように、ダメな部分を改善するからと言われれば、今の会社を辞める理由がなくなってしまいます。どうしても今の会社を辞めたいと思う方であれば、会社を非難する退職理由は避けるべきです。

【できるだけ早く直属の上司に相談する】

いざ会社を辞めると決めたら、できるだけ早く直属の上司に相談することも大切です。前述した通り、あなたが辞めるとなったら上司は様々な準備に追われることになります。

特に大きな問題は、あなたのポストをどうやって埋めるかということでしょう。すぐに新しい人材が見つかれば問題ありませんが、必ずしもそうとは限りません。そのため突然会社を辞めたいと言われると非常に困ってしまうのです。

円満退社を目指すのであれば、自分のことと同じくらい会社側のことも考慮すべきです。特に一番迷惑をかけてしまいがちな直属の上司にはなるべく余裕を持って退職の旨を伝えてください。

【仕事の引き継ぎは丁寧に行う】

会社を退職する上であなたがまず考えなければいけないのは、今自分が抱えている仕事をどう引き継いでいくかという問題です。会社を辞めることが決まったからといって自分の仕事を周りに丸投げするようでは円満退社は難しいでしょう。

仕事の引き継ぎはできるだけ丁寧に行うことが大切です。こちらも上司への相談同様に早めに準備をスタートし、余裕を持って引き継ぎのスケジュールを立てましょう。

今の会社に勤めながらこっそり退職の準備をする際には、周りにバレないように注意してください。いざ引き継ぎが始まった時に、スムーズに説明できるようにあらかじめ自分の仕事の手順書などを作っておくと良いでしょう。

【退職日ギリギリまで周りの仕事をサポートをする】

あなたが退職することで会社が迷惑することは間違いありません。ただし、そんな中でも円満退社をするためには会社に対して最大限配慮することが大切です。

例えば、無事に引き継ぎも終わり、仕事が少なくなった状態であれば、積極的に周りの仕事をサポートしてあげてください。当然、自分の仕事はもう終わるので早めに退社することも可能でしょうが、退職日ギリギリまでお世話になった会社や仲間の人達の力になってあげることで、あなたの印象はグッと良くなるでしょう。

これまでお世話になった感謝の気持ちと退職日まで仲間の1人として会社に貢献しようとする気持ちを実際の行動で示していくことで、周りもあなたを笑顔で送り出してくれるはずです。

【お世話になった方々には直接お礼を伝えに行く】

最後にご紹介するポイントは、お世話になった方々へ直接お礼を伝えに行くということです。終わり良ければ全て良しという言葉がありますが、逆に言うと最後の最後で気を抜いてしまうと全てをダメにしてしまう危険もあるということです。

一緒に仕事をしてきたチームのメンバーはもちろん、これまで仕事でお世話になった方々には直接挨拶に出向くべきです。そしてこれまでの感謝の気持ちを伝えてください。その際にはちょっとしたお菓子なども用意しておくと尚良いでしょう。

お世話になったけど既に会社を辞められた方や転勤などで別の地域にいらっしゃる方には、電話やメールなどで挨拶すれば大丈夫です。

4.円満退社をおすすめする理由とは?

会社を円満退社する上で大切なポイントについて紹介してきましたが、そもそもなぜ円満退社をおすすめするのか理由が分からないという方もいらっしゃるでしょう。

そこでこちらでは円満退社をおすすめする理由について詳しく見ていきたいと思います。

【業界内で悪い噂が流れる可能性がある】

まず1つ目の理由ですが、もし同じ業界内での転職を考えている場合、前職の会社とケンカ別れすると業界内にあなたの悪い噂が流れる可能性があります。当然その噂の中には身に覚えのないことも含まれるかもしれません。

そういった噂が流れた場合、一気に転職が不利になると考えられます。採用活動にはそれなりのコストがかかるので、会社としてもできるだけ不安材料の少ない人材を採りたいと考えるのは当然です。

仮に流れた噂がデマだったとしても、会社としてはあなたを疑いの目で見ざるを得ません。同程度のスキルを持つ人材が他にいれば、迷わずそちらを採用することになるでしょう。このように、同じ業界内での転職をスムーズに進める上で円満退社は必要不可欠なのです。

【同じ業界に転職した際に再び接点ができる可能性がある】

続いても同じ業界内に転職するケースですが、業界というのは自分の思った以上に狭いもので、前職の会社と仕事上で接点ができる可能性も十分あります。

もしケンカ別れしてしまった会社と再び一緒に仕事をしなければいけなくなった場合、何かとトラブルの原因になることは容易に想像できます。そうなれば転職先の会社にも迷惑をかけてしまうことになるのです。

こういったリスクを考慮すると、同じ業界で仕事をする際には特に円満退社が大切だと言えるでしょう。

【同じ釜の飯を食った仲間は一生の宝物】

最後にご紹介する円満退社をおすすめする理由は、やはり同じ釜の飯を食った仲間は一生の宝物であるということです。

仕事をしていく上で、様々な困難や壁にぶつかることも多いでしょう。そんな中で一緒に悩み、苦しみながらその困難に立ち向かっていった仲間というのはかけがえのない存在だと言えます。

例え会社は別々になったとしても、そういった仲間達との関係はこれからも保ち続けていけることが理想でしょう。そのためにもケンカ別れでなく、きちんと円満退社することが大切なのです。

5.円満退社するための具体的なステップ

円満退社をおすすめする理由が分かったところで、続いては円満退社するための具体的なステップについて見ていきたいと思います。

これからご紹介する流れに従って準備を進めることで、スムーズな円満退社をすることができるでしょう。これから会社を辞める予定の方は是非実践してみてください。

【①:退職理由を考える】

まず初めにやるべきことは、会社がスムーズに受け入れてくれる退職理由を考えることです。前述した通り、会社の悪口にとられるような退職理由はNGです。仮に職場の人間関係の悪さが退職したい本当の理由であっても、それは会社に伝えるべきではありません。

円満退社する人の多くは本音と建て前をうまく使い分けながら、スムーズに準備を進めていきます。落ち着いて考えてみると、会社の悪口にとられないような退職理由が1つは見つかるはずです。

もしどうしても見つからないという方は次の章で紹介するよく使われる建前上の退職理由を参考にしてみてください。

【②:退職希望日を決める】

退職理由を考えた後は具体的な退職スケジュールを立てていきます。まず初めにいつ退職したいのかという退職希望日を設定しましょう。ただし、今現在から退職希望日までの期間が短すぎるのは会社側の負担が大きくなるので避けるべきです。少なくとも2ヶ月以上は余裕をみてください。

退職希望日が決まったら、今の自分の仕事の引き継ぎにかかる期間といつまでに次の転職先を決める必要があるのかについて考えます。特に引き継ぎに関しては何かとスムーズにいかないことも多いので、こちらも余裕を持ったスケジュールで計画しておきましょう。

転職活動は今の会社にバレないように注意しながら進めてください。当初の予定通りに転職先が見つかるとも限らないので、定期的にスケジュールを見直しながら調整しましょう。

【③:直属の上司に相談】

次のステップとしては、いよいよ直属の上司に退職したいことを相談します。タイミング的には次の転職先が決まってからが良いでしょう。ミーティングルームなどの部屋をしっかり確保し、2人きりで話せる状態になってから切り出してください。

意識することとしては、回りくどい言い方は避けて、素直に退職したいということを退職理由とあわせて説明してください。その際に具体的な退職までのスケジュールも伝えると良いでしょう。

上司が特に気になるのは、あなたが辞めることでカバーしなければならない業務がどれくらい発生するのかという点です。ここでは忘れずに引き継ぎに関するスケジュールをしっかりと説明してください。

事前にしっかりと退職理由を用意していたとしても、上司はあの手この手を使ってあなたを引きとめようとしてきます。その際には、自分を必要としてくれることに感謝しながらも、毅然とした態度で退職することを伝えてください。間違っても悩むような素振りを見せてはいけません。

【④:仕事の引き継ぎ】

無事に退職することを受理していただいた後は、事前に立てた計画に従って着々と仕事の引き継ぎを進めてください。引き継ぎがうまくできていないと最悪次の転職先にもあなたの仕事に関する問い合わせが入ったりするので、ここはしっかり時間を使って可能な限り丁寧に行いましょう。

できるだけ余裕を持たせた引き継ぎスケジュールを立てているはずなので、何かトラブルがあっても期限内には引き継ぎを終わらせることができます。

予定通り、早めに引き継ぎが終わった場合は、積極的に周りの方々の業務のサポートに入ってあげてください。退職日までは今の会社の社員であるため、最後までしっかりと会社のために働く姿勢を見せることで、周りも笑顔であなたを送り出してくれるでしょう。

【⑤:挨拶回り】

退職日が近づいてきたら、今までお世話になった方々へ挨拶回りをしてください。あまりにも退職日ギリギリになってしまうと、すれ違いで挨拶ができなかった、なんてことになる可能性もあるので、こちらも少し余裕を持って行うと良いでしょう。

挨拶しに行く際にちょっとしたお菓子なども持っていくことをおすすめします。ほんの気持ちで良いので、あまりにも高級なものを買う必要はありません。ただし、特にお世話になった方には別に仕事で使える小物などを贈っても良いでしょう。

既に会社を退職していたり、別の地域に転勤していたりする方にまで直接会いに行く必要はありませんが、せめて電話などで会社を辞めることを一報入れておくと良いです。面倒に感じる方もいるかもしれませんが、こういった細かい気配りが退職後も良好な人間関係を続ける上で大切なのです。

6.円満退社するためによく使われる建前上の退職理由

円満退社するためには、十分会社を納得させる退職理由を用意しておくことが欠かせません。そこで、どうしても自分なりの退職理由を考えられない方のために、よく建前として使われる退職理由をこちらで紹介していきます。やむを得ない場合の退職理由として活用してください。

【新たに挑戦したい仕事がある】

誰も傷つけずに、むしろ会社としても応援して送り出したくなる理由がこちらです。もちろん挑戦したい仕事について詳しく聞かれることになるので、それについてはご自身の夢であったり憧れの仕事であったりを当てはめて答えると良いでしょう。

注意したいのは、その挑戦したい仕事というのが今の会社ではできないことを前提にしている点です。当然ながら、挑戦したい仕事が今の会社でもできるものであれば、そのまま会社に残るように引き止められるでしょう。

全く違う業界の仕事であったり、規模的に今の会社では難しい仕事であったりと、とにかく今の会社では実現できないことを理由に挙げましょう。

できればなぜその仕事に挑戦したいと思ったのかという理由も考えておくとより説得力が増します。もし、難しければ昔からの夢であると伝えれば特に深掘りされることはないでしょう。

【家族の介護が必要になった】

できれば家族の嘘を理由に退職することは避けたいものですが、どうしても他に退職理由が思いつかない場合は仕方ありません。使えるものは何でも使いましょう。

家族の介護が必要になったと言えばかなり深刻な問題なので会社としても引き止めることはできません。また、その理由が嘘のような気がしてもモラルの問題で深く問い詰めることも難しいでしょう。

こちらで注意しておきたいのは、会社内に自分の家族のことを知っている方がいないかどうかです。もしあなたの家族について知っている方が社内にいれば、そこから嘘であることが漏れる可能性があります。

こちらの理由を使う場合は、社内に自分の家族について知っている方がいないことを条件にしてください。

【女性の場合は結婚や出産を理由にするのもアリ】

女性であれば結婚や出産を理由に挙げるのもおすすめです。特に寿退社の場合は周りも笑顔で送り出してくれるでしょう。

産休や育休の他に子育てをサポートする制度を導入している会社の場合は、このような制度をうまく活用して働き続けることを勧められるケースもありますが、今は子育てに集中したいということを伝えると特に強く引き止められることもないでしょう。

7.転職活動には転職エージェントの利用がおすすめ!

さて、ここまで円満退社するために欠かせないポイントから具体的なステップ、おすすめの退職理由まで幅広く取り上げてきましたが、最後に忘れてはいけない次の転職先を効率的に見つける方法を紹介します。

その方法とはずばり転職エージェントを活用するということです。転職エージェントとは一言でいえば転職のプロフェッショナル。あなたのこれまでのキャリアやスキル、適性などを見極めた上で最適な転職先を探してくれます。

転職エージェントを使うメリットとして特に大きいのが、専属のキャリアコンサルタントがマンツーマンで相談に乗ってくれることです。

特に初めて転職活動を行う方の場合、一人だとどのように準備を進めれば良いか悩むことも多いでしょう。そんな時にいつでも相談できるキャリアコンサルタントが近くにいてくれるだけで安心できるものです。

また、転職エージェントを通してしか募集していない非公開求人などもあるので、自分の可能性を広げるという意味でも転職エージェントの利用はおすすめです。求職者は無料で転職エージェントのサービスを受けられるので、転職活動の際は是非登録してみてください。

【まとめ】円満退社できるかどうかは事前の準備で決まる

円満退社するために必要なことについて詳しく紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?

上司が嫌いだとか、仕事が辛いだとか、会社を辞める理由は人それぞれですが、一度は自分を雇ってくれた会社なので、できるだけ円満退社を目指したいものです。

そのためには事前に退職理由を考えたり、引き継ぎのスケジュールを立てたり、転職先を見つけたりと様々な準備が欠かせません。特に退職理由については会社側が納得できないとスムーズに受理されない場合があるので、しっかりと考え抜くことが大切です。

これから円満退社を目指す方に今回の記事がお役に立てれば幸いです。

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