仲良くなったと思った営業先のお客様が突然の激怒
私の勤めていた会社は、従業員全員にある程度のノルマが課せられていました。女性の場合日中は事務仕事がありますので、
営業時間外にお客様のところへ営業へ回らなければならなかったのですが、やはりお金が絡んでいるということもあり、簡単には成績を上げることはできませんでした。
そんなことを毎日のように繰り返していたら、やはり営業だけでなく雑談も含めてお話ししますので、契約してくれる、くれないに関わらず仲良くしてくださるお客さんも増えてきました。
そのうちの1人のお客さんは偶然私の両親のことも知っており、共通の話題があったせいか、2~3か月に1回程度でしたが、お邪魔したときはいつも気さくに話しかけてくださいました。
そんなある日、いつものようにお宅に訪問した際に、新しい商品のチラシを渡しに行ったところ、突然「うちにお金がないって分ってて来てるんだからどんな神経してるの!」と大激怒。いつも穏やかな方だったのでびっくりして、一瞬何が起こったのかわかりませんでした。
私の物の言い方か、またはお邪魔したタイミングが悪かったのかもしれませんが、その日はとりあえず謝って帰宅しました。
後日、町でお会いしても以前と変わらず挨拶はしてくださいますが、私としてはもう仕事関係でお宅にお邪魔するわけにもいかないので、以前よりは距離ができてしまったように感じました。
時間をかけて培った関係だと思っていたので、何かの拍子にこんな形で関係が崩れてしまうと思うと悲しかったです。
はっきりとした原因が分かればこちらとしても改善の余地はあったのですが、まさかの事態に今だにどうしてだったのかわからないため、煮え切らない気持ちです。
新人の頃やっと獲得できた契約を先輩が横取り!
先にも記述した通り、その会社はノルマがありましたので、日々契約獲得に向けて営業をしていました。
その頃は入社したばかりでなかなか契約が獲得できずにいろいろと策を考え、一生懸命営業していたところ、少し情けはあったかもしれませんが、契約してあげてもいいよ、と言ってくださるお客さんを見つけました。
入社して間もなかったため、自分の中では数少ない契約成立だったためとても嬉しかったのを覚えています。
契約書を持って後日訪問することを約束して会社に戻り、それぞれ個人の獲得状況などを夕礼で報告しなければならなかったため、最近報告事項がなかった私は自信を持って今回の獲得状況を報告しました。
そして次の日に、そのお客様のところへ契約書を持って訪問したところ「あれ?昨日の夜契約書書いて、そちらの社員の方に渡したよ」と言われました。
もちろん私は訪問していませんし、何のことか分からないままいったん会社へ戻ってきました。
あとから上司に確認してみようと思っていたところに、先輩から声をかけられ「これ、私が取ってきた契約なんだけど書類作成しといてくれる?」と言われました。
渡された契約書を見てみると、先ほど私が訪問したお客さんでした。
昨日の夕礼で私が報告したあと夜に、そのお宅に訪問して契約をしてもらったものでした。
さすがに我慢ができなくて「先輩、これ私が営業かけていたところで昨日夕礼で報告した先なんですけど。」と言ったところ
「そうだったの?でも私が行ったら契約してくれたから、とりあえず作成お願いね。」とだけ言われました。
何もわからないまま自分なりに摸索して営業を進めた結果、獲得した契約だったためこんなに悔しいことはありませんでした。
お客様からしたら、会社の人間が出向けばもちろん誰に書類を渡したって変わらないので、お客様に非はありませんが、
その時は、どうして私がくるまで待っていてくれなかったんだろうといった、八つ当たりに近い感情まで芽ばえました。
結局その契約は先輩のものに。後日話しやすい上司に少し愚痴のように話してはみましたが、気の毒だったね。といった程度であまり真剣に取り合ってもらえませんでした。
会社としても店舗での成績があがればいいので、個人の獲得数はあまり気にしていなかったようです。
今であれば少し言い方ややり方を変えて自分の思いを伝えることもできたのでしょうが、当時まだ若くて入社したばかりだったためやり場のない怒りと悔しさがいっぱいで、退職を考えたことを覚えています。
サービス残業となかなか取得できない有給休暇に身も心もクタクタ
現在は少し社内で問題になったためそういったことはないようですが、私が入社したばかりの頃はずっと残業続きでした。
それも残業手当はつかず、当たり前のようにして残業していました。
まだ若かったため友人たちは仕事が終わった後飲みに行ったり買い物にいったりしていましたが、私は残業だったため参加はあまりできず、帰ってきてからも疲れてしまってすぐ寝てしまう。
そしてまた次の日も仕事…の繰り返しでした。
そのうち友人からも誘われなくなり、本当に家と会社の往復が続いていました。
今はプライベートの時間を持てるので、改めて思いますが、そういう時間って大切だなと思います。
有給も取得はできず、3年間のうち有給を使ったのは祖父の葬式とインフルエンザの2回だけでした。有給が取得しにくい理由は個人に仕事内容が依存していたためその人が休むと業務が回らないという状況でした。
そんな状況でしたので、いい意味で言えば、本人は使命感を抱いて責任を持って仕事をすることはできたのですが、本当に仕事漬けの毎日はリフレッシュもできず今思えばよくやっていたなと思います。
他の友人と比べてしまうのは良くないですが、みんなで休んで旅行へ行ったりしているのが羨ましくて仕方なかったです。
体がしんどくなってくると、やはりこの仕事は長く続けられないなといった考えが頭をよぎり、退職を考えました。
退職を決めるものの辞めるまで1年もの時間を要した
ノルマと残業で精神的に限界だと思い、上司に退職の意思を伝えました。
しかし個人に仕事を依存していること、若い社員は早く退職してしまう傾向にあり、なかなか育たなかったので会社的には若い人材を手放すのはおしかったようで、かなり引きとめられました。
私自身の中では、もう退職してもいいと思っているので、こうなったらダメ元で今まで我慢していたことも、せずに伝えようといった作戦にでました。
さすがに残業したくないから帰ります~といった強行突破な行動はとれませんでしたが、ノルマに関しても先輩と喧嘩してもいいから取られそうになったら仕返したりするような行動をとりました。
嫌なことがあれば、逐一上司に報告をし改善策を取ってもらうようお願いしたりもしました。
そうすると、自分のストレスは少し軽減されたものの現状の改善とまではいかず、やはり続けることは困難だと思い結局退職しました。
1番最初に退職の意思を伝えてから1年という時間が経過していましたが、最終的には喧嘩するわけではなく円満に退社できたので良かったと思います。