妊娠・出産のためドラッグストアの仕事を一時休職することになった
ドラッグストアのアルバイト販売員として勤め始めて3年ほど経った頃、私の妊娠が発覚しました。
正社員ではなくアルバイトであったため育児休暇制度などもなく、出産を理由に退職したアルバイトの子もいましたので、私もそのつもりでいました。
しかし当時の店長から、せっかく3年も勤めて仕事も覚えたのにもったいない、ただでさえ人員不足で困っているため、退職せず在籍したままで休職扱いではどうだろうか。
他の従業員たちもそう望んでいる。
というご提案をいただきました。
産後の職探しは難しいだろうな、と不安を感じていた私にとっては有難いお話しだったため、ご提案通りにいったん休職をさせて頂きました。
職場復帰の難しさを実感!周囲の協力があっても難しい子育てと仕事の両立
子供が生まれ、1年経たずに保育園に入所できました。
店長や社員がローテーションのように転勤するドラッグストアでしたので、私が職場復帰した時には前任の店長ではありませんでした。
ただ、私の件がしっかり引き継ぎされていましたので、復帰することには何も問題ありませんでした。
問題は、日曜・祝日の子供の預け先です。
通っていた保育園は土曜日の預かりはしてもらえましたが、日曜・祝日はお休みでした。
一方店は年中無休、お客様感謝デーやポイント何倍デーなど、日曜日や祝日にイベントが重なることが多々ありました。
当時の店長は、イベントの際は従業員全員出勤です、という方だったため、私だけお休みさせてもらう訳にもいかず、託児所を利用したこともありました。
託児所は散々調べましたが非常に少なく、駅前など交通の便が良い場所にある託児所は常に予約でいっぱいで定員オーバー。
自宅から一番近い場所にある託児所でもバスを利用して往復約1時間かかります。
託児料は1時間1000円。
預けてから迎えに到着した時間までが預け時間となります。
私の一日分の給料をオーバーすることになるのです。
年中無休の職場ですから、お正月やGWなど保育園が連休となる場合はとても困りました。
私が、大変な思いで子供を預けながらも出勤していることにだんだん同情してくれたのか、店長はできる限り私を日祝休みにし、イベントの際は繁忙時間だけの短縮のシフトを組んでくれるようになりました。
周りの従業員たちからも日祝は私たちが入からねと言ってもらえるようになりました。
私は皆さんの心遣いに感謝し、精一杯努めました。
ところが、店長や社員の転勤が繰り返されるにつれ事情を知らない従業員が増え、私だけいつも日祝休みだなんて特別扱いかのように受け取られるようになりました。
長く一緒に働いてきた人たちは私をフォローしてくれましたが、やはり私だけ特別かと言われても仕方ないなと考えました。
ただ、決して陰口のようなものがあったとか職場に嫌気がさしたということはありません。
今までずっと良くしていただいて来ましたが、私自身がじっくり考え直したのです。
年中無休を謳っている店であり、そこで私だけ日祝はお休みをもらうのは決して当たり前の事ではありませんし、そもそも日祝が忙しい販売の職場に復帰してきた私が間違っていたのだと痛感しました。
子供を保育園に預ける以上、私自身が日祝休みである仕事に就くべきであると考え、退職しました。
子育ての負担にならない条件で職探し!大学構内の売店で働き始めた
新しい仕事を探す際は、まず日曜・祝日が休みであることを第一条件としました。
ハローワークで相談した時も、小さい子供を保育園に預けていることを話すとすぐに納得してくださり、何件か紹介して頂きました。
まず紹介して頂いたのは、小学校の給食センターです。
給食の調理員の募集でしたが、食材を切るなどの下ごしらえや、洗浄・片付けなどといった、調理補助というものです。
資格を持った調理師がいるため、調理師免許を持っていない私でも大丈夫とのことでした。
小学校は、土日祝が休みですし、冬季夏季休暇もあります。
これまでは、年末年始に保育園が休みになってしまうことが一番困った問題でしたが、その心配がなくなります。
他にも休日や仕事の内容が同じような条件で、幼稚園の給食室での調理補助という募集もありました。
自分の子供と同じくらいの歳の子たちに囲まれた職場というのも、とても惹かれるものがありました。
私自身が普段から自分の子供に、栄養バランスを考えながら料理することを心がけていることもあり、調理補助の仕事も良いなと思っていました。
しかし、この2件はどちらも通勤が不便ということがあり、悩みました。
結局、私が選んだのは大学の構内にある売店の店員です。
土曜日は隔週ですが、日祝はお休みです。
もちろん年末年始もお休みのため、私の希望条件に合います。
自宅からの通勤も便利ですし、何より販売業という今まで私がやってきた経験が活かせることがありがたく思いました。
転職を考えた時、これまでとは全く別の職種に就きゼロからスタートみることも良いかな、知らない分野で新しい経験をし、もしかしたらもっと自分に合う仕事が見つかるかもしれないなどと考えましたが、売店の店員の求人を見たとき、やはり私は販売が好きだなと思いました。
ドラッグストアでの経験を活かすことができ、元の職場にも感謝している
ドラッグストアで仕事をしていた時、楽しかったのは接客でした。
年配の方が多かったのですが、私の顔を見に来たよと言ってもらえた時はとても嬉しかったです。
退職して3年ほど経ちますが、今でも当時のお客さんと近所で顔を合わせたりするとつい立ち話をしてしまうほどです。
私のお腹が大きかった頃から知るお客さんは、私の子供の成長も見守ってくれています。
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