- 1.すぐに使える退職理由をPickUp
- 2.円満退社できる退職理由のポイント
- 【相手が納得できるか】
- 【会社への不満は伝えない】
- 【仕事が合わないことは伝えない】
- 3.退職理由に使いたい上手いいいわけ5選
- 【1.チャレンジしたい仕事がある】
- 【2.病気・体調不良】
- 【3.結婚・出産】
- 【4.親の介護が必要になった】
- 【5.家業を手伝うことになった】
- 4.面接で使ってはいけない退職理由
- 【職場の人間関係が悪かったから】
- 【仕事がキツかったから】
- 【社長や上司についていけないから】
- 【残業に耐えられなかったから】
- 【給料が低かったから】
- 5.面接を突破する退職理由の特徴は?
- 【退職理由はポジティブにまとめる】
- 【志望動機とうまく絡ませる】
- 【退職理由が応募企業に当てはまらないようにする】
- 6.退職理由に嘘を使うのはアリ?
- 【退職理由に嘘を使っても全く問題ない】
- 【建前の理由を事前にアピールしておく】
- 7.退職理由の書き方注意点
- 【退職願・退職届・辞表への書き方】
- 【履歴書への書き方】
- 【職務経歴書への書き方】
- 8.退職する際によくある質問
- 【Q1:退職することはいつまでに伝えればいい?】
- 【Q2:失業保険はどうやって申請するの?】
- 【Q3:退職願と退職届は何が違うの?】
- 【Q4:健康保険の手続きって?】
- 9.円満退社を実現する具体的なステップ
- 【1.退職理由を考える】
- 【2.転職先を探す】
- 【3.退職希望日を決める】
- 【4.仕事の引き継ぎ計画を立てる】
- 【5.上司に伝える】
- 【6.仕事を引き継ぐ】
- 【7.あいさつ回り】
- 【8.円満退社】
- 【まとめ】退職理由が弱いとスムーズな退職は難しい
1.すぐに使える退職理由をPickUp
会社を辞める時に最も頭を悩ませるのが退職理由です。
『正直に理由を言えばトラブルになりそう』『引き止めに合わない理由が思いつかない』
こういった悩みを抱えている方も多いでしょう。
今回は今すぐ参考にしたい退職理由を厳選紹介します。
・チャレンジしたい仕事がある
・病気・体調不良
・結婚・出産
・親の介護が必要になった
・家業を手伝うことになった
こちらの5つの中から自分に合ったものを選ぶといいです。
詳しく解説していきますので『上手な退職理由が思いつかない』という方は、是非最後までご覧ください。
2.円満退社できる退職理由のポイント
まず初めに、スムーズな円満退社を実現するためには、どういうポイントが必要なのか知っておきましょう。
【相手が納得できるか】
退職理由を伝えても上司に言いくるめられるのは、納得性に欠けるからです。
『そういう理由ならば仕方ないな』と相手を納得させることができる理由を用意しなければなりません。
もし自分が上司の立場だったとして、あなたが用意している退職理由を聞いた時に素直に納得できますか?
事前にシミュレーションしておきましょう。
【会社への不満は伝えない】
『それなら他の部署へ異動させよう』『給料アップを検討する』『勤務時間を見直そう』
こういった引き止めに合うのは、ほとんどの場合、会社への不満を退職理由にしたケースです。
会社への不満を退職理由にしてしまうと、その不満を解消されれば退職する理由がなくなります。
退職理由は自分にしかどうしようもできないことを基本に考えましょう。
【仕事が合わないことは伝えない】
今の仕事が自分に合っていないということも退職理由にするべきではありません。
大抵は『もう少し頑張って続けると仕事の楽しさが分かる』と言いくるめられます。
他にも『別の仕事を任せよう』と提案されることもあるでしょう。
退職理由を会社や仕事のせいにするのは避けるべきです。
3.退職理由に使いたい上手いいいわけ5選
それではどんな退職理由であれば、スムーズに退職できるのでしょうか?
こちらで詳しく解説していきます。
【1.チャレンジしたい仕事がある】
最もポジティブで、会社としても応援したくなる退職理由がこちらです。
当然、チャレンジしたいという仕事は、今の会社ではできないことが前提になります。
また、仕事内容についてはできるだけ具体的な方がいいです。
『飲食関係の仕事がしたい』よりも『子供の頃からの夢だったコーヒーショップを地元に帰って開きたい』の方が信憑性があります。
加えて『なぜその仕事がやりたいのか?』といった理由も詳しく伝えられれば言うことなしです。
【2.病気・体調不良】
『問題になる前に辞めてもらった方がいいかもしれない』
会社の不安を煽るために、病気や体調不良を理由にするのも効果的です。
社員を無理に働かせ続けることで、身体を壊し、会社が訴えられるというニュースも頻繁に目にします。
会社はこういったケースを非常に恐れているのです。
『病気を患っており、しばらく療養したいので退職という形をとらせてください』と伝えれば、無理に引き止められることもないでしょう。
【3.結婚・出産】
女性の特権とも言える必殺の退職理由がこちらです。
寿退社ほど周りから祝福される退職はないでしょう。
『結婚して彼の転勤先についていくことになりました』と言えばOKです。
ただし、おめでたい話だからこそ、嘘でこういった理由を使うことは控えるべきです。
【4.親の介護が必要になった】
会社としてもモラル的にあまり深くは突っ込めないのがこちら。
『両親が高齢になり、家庭の事情で退職させてください』と言えば、おおかた察してもらえます。
ただし、社内に自分の両親のことを知っている方がいる場合は要注意です。
いいわけでこういった理由を使ったことがバレれば、信頼を失うことになるでしょう。
【5.家業を手伝うことになった】
実家が商売をしている場合、家業を手伝うという理由も使えます。
こちらでも『両親が高齢になったので、私が家業を手伝うことになりまして』と伝えれば、すぐに納得してもらえるでしょう。
4.面接で使ってはいけない退職理由
退職理由を聞かれるのは会社を辞める時だけではありません。
転職活動をする際の面接でも間違いなく聞かれます。
続いては、面接の際に使ってはいけない退職理由をご紹介します。
【職場の人間関係が悪かったから】
会社を辞めたいと思う最も多い理由が、職場の人間関係によるものです。
しかし、これをそのまま退職理由に使ってはいけません。
人間関係によるトラブルはどの職場にもつきものです。
もしこの理由を伝えれば『うちの会社でもちょっと人間関係でトラブルがあると辞めてしまうのでは?』と警戒されてしまいます。
面接官に対してあまり良い印象は与えないでしょう。
【仕事がキツかったから】
仕事がキツイのは当たり前です。
こんな理由を挙げれば『私は楽な仕事しかできない人材です』とアピールしているようなもの。
『任せる仕事を慎重に選ばないとすぐに退職されてしまうのでは?』といった印象を面接官に与えてしまいます。
【社長や上司についていけないから】
こちらもよくある理由です。
しかし、自分にとって完璧に理想の社長や上司など、実際にはいないでしょう。
社長や上司に対する不満を理由に退職するのは、それを聞かされる面接官としてもあまりいい気分ではありません。
ストレス耐性の低い人材だと思われてしまいます。
【残業に耐えられなかったから】
残業が全くないと断言できる会社はほとんどないでしょう。
そのため、会社としても残業に抵抗がある人材の採用はできるだけ避けたいと考えるものです。
正直に『残業のない環境で働きたい』などと伝えれば、雇ってくれるところはないでしょう。
【給料が低かったから】
給料を退職理由に挙げられるのは、客観的にみて評価される実績を残している人のみ。
スキルも実績もなく『給料が低かったので辞めました』と言っても、『それがあなたの実力に見合った金額なのでは?』と思われるだけです。
自分の転職市場価値をきちんと把握できていない人材を雇いたいと思う会社はありません。
給料を退職理由に使うのは、避ける方が賢明です。
5.面接を突破する退職理由の特徴は?
それでは面接時に退職理由を求められた場合、どのように答えると良いのでしょうか?
以下のポイントを参考にしてみてください。
【退職理由はポジティブにまとめる】
面接官としてはネガティブな退職理由よりも、ポジティブな退職理由を好みます。
仮にネガティブな部分があったとしても、結果的にポジティブにまとめることができればOKです。
例えば、互いに足を引っ張り合うような職場の人間関係が理由で退職に至った場合、
『前の会社は、ワンマンプレーを重視する社風でした。しかし、そこでの仕事を経験し、チームで協力して働く方がより大きな仕事ができることを実感しました。御社のチームワークを重視する社風に惹かれています』
このように伝えることで、ネガティブな理由もポジティブな印象に切り替わるでしょう。
【志望動機とうまく絡ませる】
数ある会社の中から『なぜうちの会社を志望するのか?』といった点も面接官としては気になるポイント。
退職理由と志望動機はセットで話すようにするとスムーズかつ効果的です。
例えば、前職の挑戦しにくい社風が嫌で退職に至った場合、
『前職は、既存の事業に力を入れる会社で働いていました。ただし、これからの時代は既存の事業だけでなく、時代のニーズに合った新しい事業にもチャレンジすべきだと思います。御社の手を挙げれば新しい仕事を任せてもらえる社風に魅力を感じました』
このように、さりげなく退職理由と志望動機を絡ませることで、転職に至った経緯と自社を志望する動機を簡潔に説明できるのです。
【退職理由が応募企業に当てはまらないようにする】
例えば『体育会系のノリについていけなくて』といった退職理由を伝えた時に、その会社の社風も体育会系の雰囲気であればどうでしょう?
間違いなく『こいつはうちの会社でもやっていけないだろうな』と思われます。
退職理由を伝える時に、その会社に当てはまっていないかどうか、事前に必ずチェックしてください。
このように考えると、残業や人間関係など、どの会社にも当てはまりそうな理由は避ける方が無難です。
6.退職理由に嘘を使うのはアリ?
『辞めるとはいえ、一度お世話になった会社に対して嘘をついて退職するのは、なんだか申し訳ない』
このように思ったことはありませんか?
こちらでは嘘の退職理由を使うことがアリかどうか、ご紹介します。
【退職理由に嘘を使っても全く問題ない】
結論からお伝えすると、退職理由に嘘を使うことは全く問題ありません。
罪悪感はあるかもしれませんが、本当に大切なのは円満な関係を維持したまま退職することです。
正直に理由を伝えて関係がギクシャクするよりも、うまく建前を使いながら今後も良い関係を続ける方が互いに幸せでしょう。
本音と建前を使い分けて退職することは、もはや大人のマナーのようなものなのです。
【建前の理由を事前にアピールしておく】
とはいえ、いきなり突拍子もなく『夢ができたので退職します!』と伝えても、なんだか信憑性がありません。
リアリティのない建前は余計に関係を悪くさせる危険があります。
そこで、退職する数ヶ月前から建前に使う理由をそれとなくアピールしておくのです。
布石を打っておくことで、『お、ついに夢に挑戦するのか!頑張れよ!』と気持ちよく送り出してくれるでしょう。
7.退職理由の書き方注意点
続いては、退職するにあたり覚えておくと便利な退職理由の書き方注意点を取り上げます。
【退職願・退職届・辞表への書き方】
まず初めに押さえておきたいのは、退職願・退職届・辞表への退職理由の書き方です。
こちらは退職の際に提出を求められる場合も多いでしょう。
この3点に退職理由を書く場合、どんな理由があっても「一身上の都合により」と書くだけでOKです。
特に詳細にまで触れる必要はありません。
【履歴書への書き方】
履歴書には職歴の欄に退職理由を記載する必要があります。
こちらでも書き方としては「一身上の都合により」と記載すれば問題ありません。
万が一、倒産やリストラが原因で退職した場合は「会社都合により」と書くようにしましょう。
【職務経歴書への書き方】
転職する際に職務経歴書の提出を求められる場合も多いです。
しかし、基本的に職務経歴書には退職理由を書く必要はありません。
ただし、注意点として転職回数があまりにも多い方は簡潔に退職理由を書いておくと誤解を防ぐことができます。
だらだらと理由を書きすぎても読んでもらえないので、長くとも2行以内にまとめるようにしましょう。
8.退職する際によくある質問
退職理由に関する情報をまとめてきましたが、続いて退職する際によく悩みがちな問題について簡単に触れておきます。
【Q1:退職することはいつまでに伝えればいい?】
まず初めにつまずきがちなのが、どれだけ前に退職すること伝えなければいけないのか、といった疑問です。
一般的には1ヶ月前に伝えればいい場合が多いですが、会社側の負担を考えると2〜3ヶ月前には伝えておく方が無難です。
あまりに急だと後任が見つかるまで退職を引き延ばされる可能性もあります。
また、基本的には会社の就業規則に退職に関するルールが記載されていると思うので、まずは就業規則をチェックしてみましょう。
規則に従っていれば、文句を言われることはありません。
【Q2:失業保険はどうやって申請するの?】
失業保険は申請すると誰でも貰えるものだと思っていませんか?
失業保険を受け取るには以下の条件を満たしていなければなりません。
それは、離職日から遡った2年間に、雇用保険に加入していた期間が12ヶ月以上あることです。
この条件を満たしている場合は、ハローワークに申請することで、失業手当を受け取ることができます。
【Q3:退職願と退職届は何が違うの?】
退職願と退職届を混同している方がいますが、意味合いが全く変わってくるので注意してください。
退職願は「願」という文字から分かるように、『退職させてください』というお願いで提出するものです。
一方で退職届は、『退職します』とハッキリ退職することが確定した上で提出するものになります。
そのため、退職届を提出する際は、事前に上司への相談が済んでおり、あなたの退職が認められた状態でないと提出できません。
間違ってもいきなり上司に退職届を叩きつけるような真似はしないでください。
【Q4:健康保険の手続きって?】
意外と手続きに悩みがちなのがこちら。
退職する際にはそれまで加入していた健康保険証を会社に返却しなければなりません。
次の転職先が決まっている場合は、そちらで手続きをしてもらいましょう。
転職先が決まっていない場合は、以下の3つのうちどれかの手続きを行ってください。
・任意継続する
・国民健康保険に加入する
・家族の扶養に入れてもらう
健康保険は手続きをし忘れると治療費を全額負担しなければならなくなります。
必ず手続きしてください。
9.円満退社を実現する具体的なステップ
最後に、実際に円満退社するための具体的なステップをご紹介します。
【1.退職理由を考える】
まず何より初めにやるべきことは、退職理由を考えることです。
今回の記事で取り上げたように、引き止めに合わないよう自分にしか解決できない理由を用意してください。
もし本音の退職理由が会社の不満に関するものであれば、建前上の理由を用意しましょう。
【2.転職先を探す】
転職理由の準備が整ったら、次の転職先を探してください。
特に初めて転職する方は、転職エージェントに登録しましょう。
転職エージェントを使うことで、キャリアコンサルタントによるサポートを無料で受けることができます。
独自で転職先を探すよりも、転職のプロから見たあなたのスキルや適性に基づき、候補を厳選してもらう方が効率的です。
必要に応じて、選考の対策などもサポートしてもらいましょう。
【3.退職希望日を決める】
無事に転職先が決まったからといって、のんびりはしていられません。
次は退職希望日を決めます。
退職希望日をゴールに、逆算しながら仕事の引き継ぎスケジュールを決めていくので、余裕をもったスケジューリングをしましょう。
転職先との調整は転職エージェントが代行してくれるので安心です。
【4.仕事の引き継ぎ計画を立てる】
退職希望日が決まると、そこに向けて退職の準備を進めていきましょう。
まずは今あなたが受け持っている仕事のボリュームを洗い出します。
そこから引き継ぎにかかる時間を割り出し、スケジュールを立てていきます。
途中で何かトラブルが起こることなども想定し、ある程度余裕をもたせてスケジュールを詰めましょう。
【5.上司に伝える】
退職理由、転職先、引き継ぎスケジュールの3つが揃えば準備OKです。
早めに上司に退職したい旨を伝えましょう。
その際には必ず二人きりになれる個室を準備し、業務時間外にアポを取ってください。
間違っても上司のデスクの前でいきなり話し始めるなんてことはしないようにしましょう。
【6.仕事を引き継ぐ】
事前にしっかり準備を整えているので、上司から無理に引き止められることもないでしょう。
次にやるべきは仕事の引き継ぎです。
ここはかなり丁寧に行ってください。
中途半端な引き継ぎ方だと、転職した後に仕事のことで転職先に連絡が入る可能性があります。
余計な手間を取らせないためにも、確実に引き継ぎしてください。
【7.あいさつ回り】
仕事の引き継ぎが終わる頃には、お世話になった方々へのあいさつ回りを始めます。
退職日ギリギリになると、相手が出張や転勤などですれ違いになってしまう可能性があるので、少し早めに行うことをおすすめします。
高価過ぎないちょっとしたお菓子などを贈ると喜ばれます。
特にお世話になった方には、何か仕事で使えるような小物を贈っても良いでしょう。
【8.円満退社】
これで円満退社は間違いありません。
手間に感じる方もいますが、会社や人との出会いは縁です。
こういった縁を大切にすることで、今後プラスになることもあるでしょう。
ご紹介した具体的なステップで、円満退社を目指してください。
【まとめ】退職理由が弱いとスムーズな退職は難しい
良好な関係を保ったまま退職できるかどうかは、しっかりとした退職理由を準備できるかにかかっているといっても過言ではありません。
最後にもう一度、今回ご紹介したおすすめの退職理由をまとめておきます。
・チャレンジしたい仕事がある
・病気・体調不良
・結婚・出産
・親の介護が必要になった
・家業を手伝うことになった
この5つのうち、自分に合うものを選んで準備することで、トラブルなく退職することができるでしょう。
また、スムーズに退職するためには、退職理由の他に上司への早めの相談や丁寧な仕事の引き継ぎなども欠かせません。
スムーズな退職を実現したい人にとって、今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
コメント