試用期間が満了する前に会社を辞めたい人が退職前にするべき6つのこと

会社での悩み
  1. 1.試用期間で辞めたいなら事前準備が必須!
  2. 2.試用期間とは?
  3. 3.試用期間で辞めたい人が知っておくべき豆知識
    1. 【1.試用期間が設けられるのはなぜ?】
    2. 【2.試用期間中に辞めることは可能?】
    3. 【3.試用期間中に解雇されることはあるの?】
    4. 【4.試用期間中に残業代が支払われないのは普通?】
  4. 4.試用期間で辞めたいと思ったら早めに行動すべき理由
    1. 【1.若い方が転職しやすいから】
    2. 【2.人間関係的にも辞めやすいから】
    3. 【3.次は良い仕事・会社に巡り会える可能性が高いから】
    4. 【4.転職活動に時間を取りやすいから】
  5. 5.試用期間で辞めたい人が退職前にするべき6つのこと
    1. 【1.辞めたい理由を明確にする】
    2. 【2.貯金しておく】
    3. 【3.住む場所を確保しておく】
    4. 【4.少し休息を取る】
    5. 【5.最後にもう一度全力で働いてみる】
    6. 【6.転職エージェントに相談】
  6. 6.試用期間で辞める具体的なステップ
    1. 【1.直属の上司にアポイントメントをとる】
    2. 【2.直属の上司に退職したいことを伝える】
    3. 【3.退職希望日を決定する】
    4. 【4.雇用保険や社会保険の手続きを行う】
    5. 【5.仕事の引き継ぎを行う】
    6. 【6.退職】
  7. 7.試用期間で辞めたい人がよく使う退職理由
    1. 【1.社風が自分に合わない】
    2. 【2.仕事が自分に合わない】
    3. 【3.自分のスキルに合っていない】
    4. 【4.体調を崩してしまった】
    5. 【5.一身上の都合】
  8. 8.試用期間で辞めたいけど言えない!そんな方は例文を参考に!
    1. 【1.社風が合わない時】
    2. 【2.仕事が合わない時】
    3. 【3.自分のスキルが合わない時】
    4. 【4.体調を崩してしまった時】
  9. 9.試用期間中または終了後に起こりがちなトラブル
    1. 【1.試用期間中に突然解雇される】
    2. 【2.勝手に試用期間を延長される】
    3. 【3.試用期間中に雇用保険や社会保険に加入してもらえない】
    4. 【4.試用期間中の給料が最低賃金より低い】
    5. 【5.試用期間後に本採用されない】
    6. 【6.トラブルの対処法】
  10. 【まとめ】試用期間で辞めたいと思うのは悪いことではない!

1.試用期間で辞めたいなら事前準備が必須!

新しく人材を採用する際に試用期間を設ける企業は多いです。

そんな試用期間中に、『やっぱりこの会社には合わないから辞めたい』と思う方も少なくありません。

今回はそんな試用期間中に辞めたいと思った方が、事前にやっておくべき準備について解説していきます。

先にポイントをまとめると以下の通りです。

 

・辞めたい理由を明確にする
・貯金しておく
・住む場所を確保しておく
・少し休息を取る
・最後にもう一度全力で働いてみる
・転職エージェントに相談

 

『試用期間中に辞めるのはそもそも可能なの?』『試用期間中に辞めるならどのような手続きが必要なの?』

このような疑問をお持ちの方は、是非最後までご覧ください。

 

2.試用期間とは?

まず初めに、そもそも試用期間とはどういうものなのか簡単に説明しておきます。

試用期間とは、企業が新しく人材を採用する場合、その人材が自社の社員として適しているかどうか見極めるために、試しに働いてもらう期間のことです。

つまり、この試用期間中に面接などでは分からなかった応募者の適性をじっくりと見極めるのです。

試用期間の長さについては企業によってバラバラで、1〜6ヶ月程度に設定される場合が多くなっています。

 

3.試用期間で辞めたい人が知っておくべき豆知識

【1.試用期間が設けられるのはなぜ?】

試用期間が設けられる大きな理由として、企業の人材不足が挙げられます。

つまり人手が足りないため、人材を採用しなければならないものの、面接などでじっくりと見極めている余裕がないのです。

そのため、試用期間を設けることで、実際に働いてもらいながら人材の適性を見極めるのです。

 

【2.試用期間中に辞めることは可能?】

結論からお伝えすると、試用期間中に辞めることは可能です。

ただし、退職するためには退職希望日の少なくとも2週間前には企業側に申し出を行わなければなりません。

つまり、一日働いてみて、『自分にはこの仕事は合わないから明日から来ません』といったことは原則NGになります。

 

【3.試用期間中に解雇されることはあるの?】

一方で、企業側が試用期間中に人材を解雇することができるかどうかも気になるポイントでしょう。

こちらも結論としては可能です。

ただし、応募者が自分都合で退職することと比較すると、かなり解雇しにくい現実があります。

実際に解雇が認められるのは以下のようなケースに限ります。

 

・応募者が経歴を詐称していた
・応募者が刑法に抵触するような犯罪行為を行った
・応募者の勤務態度が著しく悪かった
・身体的、精神的に働けないほどの障害が発生した

 

このような場合を除いて応募者を解雇しようとしても、解雇権の濫用として無効にされる場合が多くなるのです。

 

【4.試用期間中に残業代が支払われないのは普通?】

基本的には試用期間中に残業を求める企業は少ないです。

ただし、もし試用期間中に残業が発生した場合、労働基準法に従い企業は残業代を支払わなければなりません。

『試用期間中はどれだけ残業させても残業代を支払う必要はない』と考えている企業が稀にありますが、これは完全に違法なので注意してください。

 

4.試用期間で辞めたいと思ったら早めに行動すべき理由

【1.若い方が転職しやすいから】

日本には若い人材を長期的な視点で育てたいと考える企業が少なくありません。

そのため、合わないと感じたら試用期間中であっても早めに辞める方が転職に有利になるのです。

特に30代以降の方は少しでも早めに行動すべきでしょう。

 

【2.人間関係的にも辞めやすいから】

例え試用期間であっても、長く働いていると尊敬できる先輩や、優しくサポートしてくれる同僚などができるでしょう。

そうなると、『ここまでお世話になっておいて、試用期間だけで辞めるのは申し訳ない』といった気持ちが生まれてきます。

このような気持ちが生まれてくる前に辞めてしまう方が、気持ち的にも楽なのです。

 

【3.次は良い仕事・会社に巡り会える可能性が高いから】

試用期間中に退職するというからには、相当な理由があるはずです。

このように、『なぜこの会社は自分に合わなかったのか?』という理由をしっかり考え抜くことで、次はより自分に合った会社や仕事を見つけることができるでしょう。

自分に合わない会社や仕事を知っておくだけで、スムーズに次の会社を探すことができます。

 

【4.転職活動に時間を取りやすいから】

前述した通り、試用期間中は残業を要求されることも少ないです。

本採用になれば、残業する機会も増え、なかなか転職活動に時間を割くことが難しくなる可能性があります。

定時に帰りやすい試用期間中こそ、転職活動に集中できる時期とも言えるのです。

 

5.試用期間で辞めたい人が退職前にするべき6つのこと

【1.辞めたい理由を明確にする】

試用期間中に辞めたいと思ったら、まずなぜ自分はこの仕事を辞めたいと思ったのか、理由を明確にすることが大事です。

理由がハッキリしないまま退職し、転職活動を始めても、また同じ過ちを繰り返してしまいます。

理由をしっかり認識し、次の転職活動に活かすことで、より良い会社や仕事に巡り会えるでしょう。

ちなみに、辞めたい理由が以下のいずれかに当てはまる方は、今すぐにでも退職すべきです。

 

・仕事のストレスで体調を崩しかけてる
・面接時に確認した雇用条件と違う
・グレーな仕事、違法な仕事を行っている

 

試用期間中に辞める具体的な手順はこの後詳しく解説するので、参考にしてください。

 

【2.貯金しておく】

試用期間中に退職した場合、定着率の悪い人材というレッテルを貼られてしまう危険があり、次の転職活動に苦戦する可能性があります。

そのため、転職活動が長期化しても、ある程度は生活していけるだけの貯金をしておくことをおすすめします。

転職活動にかかる期間の平均は、おおよそ3〜6ヶ月となっているため、最低でも3ヶ月は無収入でも生活できる貯金をしておくと安心です。

 

【3.住む場所を確保しておく】

もし、会社の寮などに入っている場合は、退職すると出ていかなければなりません。

そのため、退職後に住む場所をあらかじめ確保しておく必要があるでしょう。

会社を辞めて無職になると、賃貸などを借りにくくなるため、働いている間に次の住む場所を見つけておいてください。

 

【4.少し休息を取る】

仕事で疲れが溜まってくると、思考もネガティブになりがちで、『会社を辞めたい』という気持ちが徐々に出てきます。

特に試用期間中は、慣れない仕事でストレスや疲労が溜まりがちです。

そのため、思い切って少し休息を取ってみるというのも一つの方法でしょう。

疲れが取れて気分がリフレッシュすれば、『やっぱりもうちょっと頑張ってみるか!』と前向きな気分になる可能性もあります。

 

【5.最後にもう一度全力で働いてみる】

どんな仕事でも、本気で取り組むことで本当の楽しさが分かるものです。

もし、仕事が退屈だから辞めようと考えている方は、最後にもう一度全力で働いてみることをおすすめします。

つまり、自分の持てる全ての力を出し切って成果を残せるよう努力してみるのです。

仕事の本当の楽しさに触れることで、もう少し頑張ってみようという気持ちが生まれてくるでしょう。

 

【6.転職エージェントに相談】

会社を辞めて転職活動を始めたものの、なかなか次の仕事が決まらないといった方も少なくありません。

そのため、まずは辞める前に転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

転職のプロであるキャリアアドバイザーに、あなたの転職市場価値を見極めてもらうことで、転職できる可能性があるのか、それともこのままもう少し働き続けた方が良いのか、冷静に判断することができるでしょう。

転職エージェントは無料で利用することができるので、積極的に活用してみてください。

 

6.試用期間で辞める具体的なステップ

【1.直属の上司にアポイントメントをとる】

それではこちらの章で、試用期間で辞める具体的なステップについて見ていきましょう。

まず初めに、直属の上司にアポイントメントを取ってください。

周りに人がいる場所ではなかなか話しにくい内容なので、二人きりで話し合えるミーティングルームなども合わせて確保しておくと良いでしょう。

忙しい上司の場合はできるだけ早めに連絡し、スケジュールを調整してもらってください。

 

【2.直属の上司に退職したいことを伝える】

上司に時間を取ってもらったら、単刀直入に退職したいことを伝えましょう。

ほぼ間違いなく、退職理由について聞かれるので事前に準備しておいてください。

試用期間中の退職理由や伝え方については、この後の章を参考にしていただければと思います。

 

【3.退職希望日を決定する】

上司があなたの退職に納得してくれたら、次に退職希望日を設定します。

退職希望日は、あなたが上司に退職したいことを伝えてから、最低でも2週間以上先に設定しなければいけないので注意してください。

今任されている仕事の引き継ぎなども関係してくるので、事前に引き継ぎにかかる時間なども計算しておくとスムーズに決められるでしょう。

 

【4.雇用保険や社会保険の手続きを行う】

退職する際に注意しなければいけないのが、雇用保険や社会保険の手続です。

基本的には試用期間中であっても雇用保険や社会保険に加入しているはずなので、自分で行うべき手続きについて会社側に必ず確認してください。

源泉徴収票も忘れずに請求しておきましょう。

 

【5.仕事の引き継ぎを行う】

ここまで来たら、あとは退職日までにしっかりと自分の仕事を引き継ぐだけです。

仕事の引き継ぎはできるだけ丁寧に行ってください。

仕事の引き継ぎが雑だと、あなたが退職した後に仕事のことで再度確認の連絡が入る可能性があります。

余計な手間を取らせないようにしっかり引き継ぎを済ませてください。

 

【6.退職】

仕事の引き継ぎが完了したら無事に退職になります。

短い期間であっても、これまでお世話になった方々へ直接挨拶に出向きましょう。

その際に、ちょっとしたお菓子などを持っていくと喜ばれます。

このようなちょっとした心遣いが円満退社のポイントになるので、是非実践してみてください。

 

7.試用期間で辞めたい人がよく使う退職理由

【1.社風が自分に合わない】

それでは続いて、試用期間中に辞めたい人がよく使う退職理由をご紹介します。

特に多く挙げられるのが、社風が合わないという理由です。

例えば、落ち着いた雰囲気の会社だと思っていたら、実はガツガツ働く体育会系の社風で全くついていけない、といったケースなどが挙げられます。

社風に関しては実際に入社して働いてみないと分からない部分も多いので、現実と理想のギャップに戸惑う方は少なくありません。

 

【2.仕事が自分に合わない】

単純に仕事内容が自分に合わないという理由も多いです。

例えば、クリエイティブな仕事をしたくて入社したのに、実際には日々単純作業の繰り返しだった、といったケースが当てはまるでしょう。

他にも、専門的な仕事がしたかったのに、任される業務の幅が広すぎて専門性が身に付かない、といったケースも挙げられます。

 

【3.自分のスキルに合っていない】

自分の持っているスキルと実際の仕事がうまく噛み合わず、退職してしまう方もいるでしょう。

入社前には問題なくこなせると思っていた仕事が、いざ任されてみると難易度が高すぎて、とても自分の手に負えないといったケースが当てはまります。

逆に仕事が簡単すぎて、自分のキャリアにとってプラスにならないから退職するという方もいます。

 

【4.体調を崩してしまった】

仕事のストレスやハードワークで体調を崩してしまった場合も退職する方が多いでしょう。

体調を崩しても無理に働かせた場合、過労死などを招く危険もあるため、企業側もすんなり受け入れてくれるケースが多いです。

病院の診断書などがあればより説得力があるので、できるだけ持参するようにしてください。

 

【5.一身上の都合】

特に退職理由について深く言及したくないという方が最もよく使う理由がこちらです。

退職願などの書面上において、ほとんど一身上の都合が理由として使われますが、直接確認された場合も、『一身上の都合で退職させてください』と伝えれば、多くの場合納得してくれます。

しつこく退職理由について聞かれる場合は説明する必要が出てきますが、最初に伝える際にはこちらの理由を使っても良いでしょう。

 

8.試用期間で辞めたいけど言えない!そんな方は例文を参考に!

【1.社風が合わない時】

試用期間中に退職したいと考えている方の中には、『退職理由は用意したものの、なかなか直接は言いにくい』と悩む方も多いです。

そこでこちらの章では参考にしていただきたい例文を取り上げていきます。

まず初めにご紹介するのは、社風が合わないという理由で退職するケースです。

以下の例文を参考にしてください。

『私自身が想像していた社風と異なっており、正直自分には合っていないと感じました。試用期間という身で大変恐縮ですが、退職させたいただければ幸いです。できるだけ早い方が迷惑にならないと思ったので、お伝えさせていただきました。』

ポイントは、端的に自分に社風が合っていないを伝えることです。

 

【2.仕事が合わない時】

続いては、仕事が自分に合っていない時の伝え方例文です。

『試用期間という身で申し訳ありませんが、退職させたいただければと思います。理由としては、短い期間でしたが、実際の仕事に携わってみて、正直自分には合っていないと感じました。具体的には●●の仕事が自分には合っておらず、自分としてはもっと▲▲のような仕事に携わりたいので、申し訳ございません。』

仕事が合わない場合は、具体的にどのような仕事が合わないのか説明する必要があるので、まず冒頭に退職したいという気持ちを伝え、その後じっくり理由について説明するという流れが良いでしょう。

 

【3.自分のスキルが合わない時】

次に自分のスキルが合わない時の伝え方例文をご紹介します。

『試用期間という身で申し訳ありませんが、退職させたいただければ幸いです。私自身が想像していた仕事よりもはるかに難易度が高く、正直自分には無理だと感じました。これまで丁寧に仕事を教えて頂いたにも関わらず、期待に応えることができずに申し訳ございません。』

スキルが合わないことを伝えると、『みんな最初はそのように感じるものだ』『もう少し頑張ってみない?』と引き止められることも多いため、ハッキリと自分の意志は固まっていることを伝えてください。

 

【4.体調を崩してしまった時】

最後に、体調を崩してしまった場合の伝え方例文を取り上げます。

『実はここ最近体調を崩しております。理由は私が仕事をスムーズにこなすことができず、連日の残業や休日出勤により過労気味になっているからだと思います。このままでは周りに迷惑をかけてしまうので、休養の意味も兼ねて退職という形を取らせていただければ幸いです。』

体調を崩した原因を会社のせいにしてしまうとトラブルに発展する危険があるため、あくまで自分の要領が悪かったから、という話にまとめる方が良いです。

 

9.試用期間中または終了後に起こりがちなトラブル

【1.試用期間中に突然解雇される】

最後に、試用期間中や試用期間後によく起こるトラブルについてご紹介します。

こちらで取り上げるトラブルに遭遇した場合、この後ご紹介する対処法を参考にしてください。

まず初めにご紹介するのは、試用期間中に突然解雇されるというトラブルです。

前述した通り、試用期間中に解雇するには、それに見合う正当な理由が必要になります。

具体的には以下のようなケースが考えられるでしょう。

 

・無断欠勤が3回以上ある
・出勤率が90%以下
・経歴を詐称していた
・勤務態度が著しく悪く、注意しても改善が見られない
・協調性のない振る舞いが多い

 

上記のようなケースに当てはまらない場合は不当解雇である可能性が高いです。

 

【2.勝手に試用期間を延長される】

試用期間を延長される可能性はあります。

ただし、それには以下の条件を全てクリアしている必要があります。

 

・試用期間が延長される可能性があることを就業規則や雇用契約書に記載している
・試用期間の延長に正当な理由がある
・延長期間は当初の期間も含めて一年以内である

 

もし上記の条件の中の一つでもクリアできていない場合、不当な延長になります。

 

【3.試用期間中に雇用保険や社会保険に加入してもらえない】

試用期間中は雇用保険や社会保険に加入させないという会社が稀にありますが、これは会社の義務違反になります。

労働者と会社との間には、試用期間中であっても雇用契約が結ばれているため、これらの保険に加入させなければなりません。

こちらのトラブルにより、失業保険が受け取れなかったり、年金受給額が減らされてしまったりという問題が実際に起きているので注意してください。

ただし、短時間労働者の場合は当てはまらないので注意が必要です。

 

【4.試用期間中の給料が最低賃金より低い】

試用期間中の給料が本採用後に比べて低く設定されることは多いですが、最低賃金を下回ってはいけません。

このように、試用期間だからといって不当に低く給料を設定する会社も実際にあるので、働き始める際にご自身の都道府県の最低賃金を必ず確認するようにしましょう。

 

【5.試用期間後に本採用されない】

試用期間を経て本採用されなかったというケースも実際にあります。

本採用されないということは、事実上の解雇に当たるため、正当な理由が必要になります。

そのため、本採用されなかった場合は必ず理由を確認しましょう。

前述した解雇に当たるような事実がなかった場合は不当解雇になるため、違法になります。

 

【6.トラブルの対処法】

こちらでご紹介したようなトラブルに遭遇した場合、主に以下の対処法を実践してください。

 

・まずは会社側に直接交渉する
・それでも解決しない場合は行政庁に相談

 

まずは直属の上司に起こっているトラブルについて相談してみてください。

会社側が試用期間中の正しい規則について把握できていないだけの場合、見直しに応じてくれる可能性もあります。

もし、会社側に対応する気が見られない場合は、行政庁に相談するのが良いです。

具体的には、給料などの労働条件に関するトラブルは労働基準監督署、社会保険に関するトラブルは年金事務所、雇用保険に関するトラブルはハローワークに相談してください。

万が一、ここまでしても解決しない場合は弁護士に相談するという方法もありますが、相当な時間とお金が必要になるため、おすすめしません。

弁護士に相談するより、転職活動で次の会社を探す方が良いです。

 

【まとめ】試用期間で辞めたいと思うのは悪いことではない!

試用期間に辞めてしまうことで、企業に対して罪悪感を感じてしまう方がいますが、その必要はありません。

試用期間は企業があなたを見極める期間であると同時に、あなたが企業を見極める期間でもあるのです。

そのため、『自分には合わない』と感じたら、できるだけ早めに行動を起こしましょう。

最後に、今回の記事でご紹介した試用期間中に辞めたいと思った方が退職前にやっておくべきことをおさらいしておきます。

 

・辞めたい理由を明確にする
・貯金しておく
・住む場所を確保しておく
・少し休息を取る
・最後にもう一度全力で働いてみる
・転職エージェントに相談

 

今回の記事を参考に、試用期間中の退職をトラブルなく乗り切っていただければ幸いです。

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