職場での陰湿な嫌がらせの発端は、お局様の機嫌を損ねてしまったこと
小さな営業所でしたので、日中の職場の人数は10名ほど。
毎日の様にご来店されるお客様の受付窓口が私の仕事でした。
後方に上司が2名常駐して、もう一人の受付窓口の子と営業担当者といった感じです。
営業担当者の女性は既婚者で、就学前の子供が二人と、収入の安定しないご主人を抱えている家庭事情をみんな知っていました。
なので、彼女が育児を理由に休みを取る時は、だいたいフォローに回されたりしていました。
それでも、未婚で自由がきいた私は、黙って上司に言われるがままに仕事をしていました。
残業だっても代わりにと何度やらされたかわかりません。
それでも、プレゼンやイベントの時の代表には彼女が立ち、私は裏方をコツコツと済ませていたんです。
あまり目立って仕事をするのも好まなかったので、裏方をしてもまぁ不満はありませんでした。
ところが、新しく配属になった若い男性の出現で、彼女は私を敵視し出したんです。
理由は、私が仕事をするのを彼が手伝い出したからです。
黙った仕事を引き受ける私を、彼が当たり前の様にフォローしてくれました。
彼女は自分の手元に彼を置きたかったんでしょう。
何度も彼を呼びつけては作業を手伝わせましたが、やはり残業する私を彼がフォローしに来ました。
それが怒りに火を付けた様でした。
仕事にも差し障るような嫌がらせを受けながらも毎日働いていた
LINEで私以外の全員とグループを作り、そこで話をしている様子でした。
イベントの準備を教えて貰えなかったり、用意していた会議資料のデータを消されたり。
仕事が上がったあとは、私以外の職場の人を全員呼んでバーベキューを開催したり。
目に見えてシカトされるのは日常茶飯事でした。
それでも、ご来店されるお客様の受付は私がしていましたし、営業所自体は外から見る分にはなんの変化もなく平和に見えていたと思います。
でも、私にも限界はありました。
見に覚えのないセクハラ疑惑の噂話を広げられ、我慢も限界に
女性用お手洗いが休憩室の近くのせいか、中で話している声がよくお手洗いまで響くんです。
お昼休憩は交代制だったので、もう一人の受付窓口の子に先に休むねと声を掛けて、私はお手洗いにいました。
すると、休憩室から上司と彼の声が聞こえてきました。どうやらタバコ休憩をしていたみたいです。
もちろん営業担当の彼女も一緒にいるらしく、笑い声も聞こえてきます。
そこで、彼女が私を目障りなお局が自分の邪魔をするので、早く辞めさせればいいのにと上司に言っていました。
彼に色目を使ってせまっているらしいから、セクハラで訴えたら一発で首でしょう?とも。
その時でした。彼の声でミミを疑う様な発言が聞こえました。
俺も人がいいからつい可哀想なオバさんに親切にしてしまった。
勘違いされて気持ちが悪いと。
私がいつ彼に色目を使ってせまったんでしょう。
仕事の打ち合わせはしますが、一切のプライベートな連絡はしておらず、もう一人の窓口の子との方がよっぽど軽口を叩く関係だったのです。
フォローをしてくれていたのも、良い人を演じたかっただけなのか。
私は何だかガッカリした気持ちと、彼女の陰湿な嫌がらせは、彼が好きだからだったんだなと初めて理解し、お手洗いから出て休憩室を横切りました。
あの時の彼と上司の真っ青な顔は、暫くトラウマになりました。
会社の人事課に直接相談し、陰湿な嫌がらせを受けている現状を報告
精神的な苦痛から、業務を変更するか担当部署を変えて欲しいと直接本社の人事課へメールをしました。
コンプライアンス部と言う窓口があって、何でも相談所みたいな間口なんです。
我慢の限界はとうに来ていて、私は心療内科で睡眠導入剤や安定剤を処方して貰う毎日になっていたんです。
すぐに個人の携帯に電話がかかってきました。
詳しく内情を話して欲しいと。
私はポツポツと今までされた嫌がらせや、上司も含めた営業所内全員から人間関係において切り離されている事実を伝えました。
会議を知らされない、イベントの準備を教えて貰えない。
手伝いを申告すれば人出は足りてるから君はいいよと断られる始末。
挙句に身に覚えのないセクハラの噂まで流されて、もう限界だと正直に話しました。
心療内科に通院している事実は、保険証の履歴で本社も把握していたらしく、理由がそこにあった事が分かると激しく抗議の内容の通達をしなくてはいけないと言われたので、そうするとまた営業所内で身の置き所が無くなるので、部署を変えて欲しいと訴えました。
仕事の内容は嫌いでは無い事、会社の先輩には理解のある方もいらして、異動した今でも交流があったり、人間関係にも多少恵まれている事を何度も話し合いました。
本社と打ち合わせしている事は、営業所内全員に秘密にしていましたので、業務中に本社から電話が来たりはせず、とても慎重に対応して貰ったんです。
そこに私は希望を見出していました。
いよいよ、年度末決算が終わった日、本社の人事課から私宛に部署異動の辞令交付があったのです。
通勤は遠くなりますが、ここから解放されるのだと思うと、涙が溢れて止まりませんでした。
部署異動が実現して一気に環境が改善!人間関係に悩んだら休むのもアリ!
幸いな事に、私は部署異動をする事で退職を免れました。
通勤は遠くなりましたし、残業もかなり増えて勤務は辛いのですが、かなり大規模な部署のおかげで、新しく同僚になった方と毎日のように楽しくランチを食べたり、飲みに出かけたりしています。
心療内科も今は通院していません。
ですが、部署異動や転属などか叶わない職場に勤めている方は、人間関係に行き詰まったら行き場が無いですよね。
そんな時、もい一時的に休職できそうであれば、思い切って休むのもありだと私は思いました。
それで改善しなければいよいよ転職に踏み切る。
もし、理解のある方に解決策を提示して貰えそうなら在職を続ける。
そうする事で、キャリアを失うリスクも軽減できるのではないか。
そう思いました。
私は辞めなかったので、少しですが昇給出来ました。
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