全国を飛び回る仕事で仕事とプライベートの両立が難しかった
会社を辞めたいと思ったのは入社してから10年以上たった時でした。
メーカーの営業部から人事部に異動して数年経ったときに辞めたいと感じはじめました。
辞めたいと思った一番の理由は、業務量と残業時間が多くプライベートな時間を作ることがほとんどできなくなってきた点です。
職業柄全国への出張も多く、休みをとることもままならなくなってきたときに、辞めたいと感じるようになりました。
何のために働いているのか?
この先ずっとプライベートな時間をとることができないまま働き続けてどうなるのか?
と不安に感じるようになったのです。
女性の場合は結婚、出産、子育てといった人生の節目があるこことで、自分の時間の使い方も変わってくると感じていました。
当時結婚したばかりの私は、一人で働いていた時とは違い、家事を行う時間も必要でした。
しかし業務量の多さ、残業の多さ、出張の多さで家事の時間を作ることもほとんどできなかったのです。
このままでは家庭と仕事のバランスが崩れてしまうと感じていました。
家族、同僚、友人など信頼できる人たちに積極的に退職について相談した
まず、家族に相談をしました。
会社を辞めることでプライベートな時間を確保することは簡単になりますが、経済的に今後やっていけるのかを相談しました。
家族は私の健康面も心配してくれていましたので、辞めることに賛成していました。
続いて、同期に相談をしました。
同期とは長年会社での嫌なことも、楽しいこともなんでも話せる関係が続いていましたし、同じ会社に勤めているということで、内情をよく理解してくれていたからです。
相談した同期は数名いましたが、それぞれ異なる意見でした。
もう少し仕事に慣れたり、部下ができるようになれば、仕事の仕方や時間の使い方も変わってくるのでせっかく苦労して続けてきた会社を辞めるべきでないという意見もありました。
一方で過酷な業務を間近で見ていた同期は、今すぐに辞めるべきだとの意見でした。
同じ職種の先輩の中でも一番身近に感じていた先輩にも相談をしました。
先輩とは同じ仕事をし、残業も出張も同様にこなしていたので、一番業務についてや仕事の環境について理解してくれている人だったからです。
先輩の意見は、せっかく希望の職種につけたのだからもう少しがんばれないかというものでした。
先輩は時間はかかるかもしれないけれども、チームでの業務内容を分担し負担をなるべく少なくするよう上司に掛け合うこともできると言ってくれ、その優しさが印象的でした。
地元の友人にも相談しました。
彼女は就職活動を行って会社に入るまでの間のこと、会社でどんな仕事をしてどんな苦労があるのか、目指すキャリアはどんなものなのかといってことまで逐一相談していた相手でした。
辞めたいと相談した時には、プライベートや仕事での今までの経緯をすべて知っていて、私の今の状態をすべて理解してくれていましたので、辞めることを勧められました。
沢山の人に相談して、自分の気持を考え直した結果選んだのは「退職」
辞めるべきだ、一度休んでみれば、辞めないで継続するべきだなど、色々な人から色々なアドバイスをもらい、改めて考えてみることにしました。
自分一人では考えてもみなかったアイディアや方法を教えてくれた人もいましたし、一緒に働けなくなり辞めてしまうのは残念だと言ってくれた人もいました。
そこで、いったん、もう少しがんばってみようかなと思ったことも確かでしたが、冷静になって考え直した結果も辞めたいと思った気持に変わりがなかったので、結果辞めることを決意しましたが、様々な意見を聞くことは、大切だと改めて感じました。
絶対に今すぐ辞めたいと思っていた頭を少し冷静になって客観的に見つめなおすことができたのはとてもよかったと思うからです。
退職するなら「立つ鳥跡を濁さず」!余裕を持ってしっかりと引き継いだ
会社を辞めると決めてからは、なるべく迷惑をかけずに辞めたい考えていました。
まずどのタイミングで辞めると会社に伝えるかを考えました。
通常であれば、どれだけの時間が必要なのかを調べました。
また、業務が忙しくなる時期に辞めると多大な迷惑をかけるので、なるべく繁忙期を避けて辞めようと考えていました。
タイミングをはかり、退職したい旨を上司に伝えました。
何度か相談や別の部署への異動などの話し合いを続けましたが、辞める意志は固くもっていましたので退職する方向で話し合いました。
辞めることを伝えてからは、仕事上の引き継ぎ作業に追われる日々でしたが、私の場合はある程度退職までの時間にゆとりを持っていたので、退職期間までにやるべきことを終えられたと思います。
急な退職の申し出や、一週間後にはもう会社にはいきませんという状態ですと、その後の会社の仕事がうまくまわらなくなる可能性もありますので、気持ちや体に余裕があれば、一定期間設けて身の回りを整理してから退職すると退職したあとも、退職した会社の人たちとも楽しく再会することもできるのではないかと思います。
立つ鳥あとを濁さずをモットーに行動していました。
結果的に、入社してからがむしゃらに働いてきた会社を辞めることになりましたが、辞めたあとは気持ちもすっきりしプライベートと仕事のバランスをうまくとることができるようになりました。
辞めると決めてから、色々な人に相談し様々な意見を聴くことができたのは今でも私の財産だと思っています。
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