正社員のシステムエンジニアだけど他社に常駐しているため、同僚がいない
私はシステムエンジニアです。
正社員ではありますが派遣契約で都内の大手メーカーに常駐という形でお世話になっています。
私の本当の会社から、客先に契約社員として勤務している人はいなく、完全にひとりぼっちです。
ただ、もう10年近くにになりますので、自社よりも、常駐先の他社さんとの交流や絆の方が圧倒的に強く、週末は一緒に飲みに行ったり、20代の若い頃は一緒に合コンにも行きました。
プライベートでも山登りに行ったりバーベキューをしたりと公私ともにだいぶお世話になっていて、仕事自体は充実して楽しいです。
ある1点を除けば…
「それは、自社の私の”上司”と言われる人は私の評価をどうやっているのだろうか」
そんな疑問がどうしても頭の片隅にずっとあります。
ほとんど合うことがない上司。正当に評価されないことが不満で退職を考えた
自社の私の”上司”と呼ばれる人と私が顔をあわせるのは、年に2回くらいです。
それはボーナス前の人事査定の時です。
この面談で私の下期・上期の人事査定がなされ評価が決まり、ボーナス額が決定されます。
これが毎回はなはだ疑問です。
ボーナス時期の前に上司と部下が顔を合わせ、面談し、上期あるいは下期に自分がどんな実績を出しましたなど報告するのはお客さんである常駐先でも行われていたので、どの会社でもある光景だと考えます。
ただ、私の会社の場合、上司と年2回しか顔を合わせません。
しかも毎年私の”上司”と言われる人はコロコロ変わるので、私自身その上司の人となりなどわかりません。
派遣先である会社の社員さんとはそれこそ家族ぐるみのおつきあいの人もいて、だいたい、どこの出身とか好きな食べ物や嫌いな食べ物、何が趣味かや週末何をしている、最近は何にハマっているなど、事細かに知っています。
雑談力という本が以前はやりましたが、普段「雑談」をしているのでこのように、仕事以外のこともお互い把握しているのです。
だから、常駐先の社員さんたちとは仲が良いです。
一方、「自社」の社員はそれこそ用事があり自社に戻ると「初めましてー」の人ばかりです。
そのように希薄な人間関係で人と人の信頼関係は築けません。
では、ビジネスとして割り切ろうとしてもどう評価しているかさっぱりです。
年2回しか会わない私が「上司」の立場で部下を評価しようとしたらはっきり言って、正直なところできないと考えています。
なぜなら、普段、常駐先のように机を並べ、苦楽を共にし、私の働きぶりも横目で見てたり、陰ながら支えて見たりとして私の人となりを見ているからこそ、常駐先の社員さんたちは私の評価ができるわけです。
多くの会社でおそらくそうしているでしょうが、ボーナス前の面談では上期・下期実績報告書なりを作成し上司に報告しますが、これだけを見て上司は評価していないと思います。
「実績報告書」+「普段の働きぶり」で評価を下しているはずです。
この「普段の働きぶり」で評価をするには、上司はスキルが必要です。
普段、しっかりと部下を見るスキルです。
例えば、すごくシャイで自分を過小評価する性格の部下がいたとします。
はたから見れば良い実績を出しているのに、実績報告書には自分を過小評価し、実績が挙げられていません。
逆も然りで、誰が見ても大した実績をあげていないにもかかわらず、実績報告書には過大評価された自分の実績がキラキラと語られています。
前者に対しては上司は「いやいや君は今期我が社にこんなにも貢献しているじゃないか」と部下の報告に対し、上方修正で評価を下せます。
後者に対しては「いや、この実績は君一人ではなくチームの成果だから、そこを忘れてはいけないよ」などと、下方修正をし評価することができます。
これら絶妙な評価の修正は、上司が自分の部下の「普段の働きぶり」をしっかり見ているからできます。
私の会社では私の「普段の働きぶり」を上司が見ることができません。
ですので正しい評価がなされるはずもなく、このことが私がこの会社を辞めたいと思う理由です。
今の会社で出世することにも魅力を感じない!近々起業して見る予定
ビジネスで言えば私が派遣契約で他者で勤務をし、月の売り上げを稼いできて、私の給与つまり費用分を差し引いても赤字にならなければそれでいいのでしょう。
派遣先の方々は本当によくしてくれて、仕事も楽しいです。
そう言い切れます。
ただ、正直なところ同じ会社の社員もいなく、30歳を過ぎてそろそろ後輩の育成を意識しようにも、後輩も育てられないような今の状況に将来性を全く感じられません。
かと言ってミイラ取りがミイラのように自分が常駐を離れ自社に帰り、派遣契約で他所に行っている社員たちの「上司」にもなりたくないです。
評価ができないからです。
そんな状況ですので、近々会社を離れ自分でビジネスを起こしてみようかなと考えています。
その時は大きくすればいいではなく、自分の目の届く範囲従業員の「普段の働きぶり」をしっかりと評価できるような経営者になろうと思います。
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