試用期間中から毎日残業!帰宅しても何もする気が起きないほどヘトヘト!
専門学校を卒業してから務めた会社のお話です。
卒業前の就職活動も、身内に不幸があったため、しっかりと検討せずに、学校から勧められた会社を受けて、入ることになりました。
自分のやりたいことではなかったのですが、できることをやれる会社であったため、自分には向いていてよかったのかもしれません。
しかし、まだ試用期間中でも、他の課に採用された同期の子は定時で帰されたのですが、私ともう一人の子は、定時でも帰るようには言われず、よくわからないけれど目の前に仕事がある以上終わらせなければならず、そのままなし崩しに仕事をしていました。
何もわかっていなかったので、入った当初は仕事とはそんなものだと思ってやってはいました。
男女雇用機会均等法ができた当時でしたが、女性社員は21時には帰されたので、まだ今よりはいいのでしょうか。
しかし毎日のように21時に帰宅というと、そのあとに何かする気にもなれず、夕食を取る時間も設定されなかったので、食べずにその時間まで過ごし、家で適当なものを食べる毎日でした。
自宅が勤務先から遠かったのも良くなかったです。
通勤に1時間以上かかるのはつらかったです。
実家住まいでしたが、その頃実家に住んでいるのは私一人で、経済的な心配はなかったものの、通勤に時間がかかり誰もいない一軒家に帰らなくてはいけないことに、見えないストレスを感じていました。
自分一人の空間なら、部屋で自由にできるのですが、実際自分だけの家でないと、友達を呼んだりするのもはばかられるし、とにかく仕事で疲れて、わざわざ誰もいない一軒家に帰るのはつらかったです。
残業続きの毎日に体調崩してしまい、退職の意志を職場に伝えた
土曜日も休みではなく、せっかくの日曜日も朝から晩まで眠り続けることが増えました。
そんな状態では誰かと遊びに行くこともままならず、かといって仕事でうまくやっていたかというとそうでもなく、自信も失っていきました。
何かやりたいと思っても、目覚めるとサザエさんの時間になっているので、そのむなしさと言ったらなかったです。
それくらい眠れてしまうというのは、体が疲れているからなのですが、自覚症状も自覚できなかったのか、仕方なく次の月曜日には出勤しました。
正直、その職種ではそんなことは当たり前の仕事内容だったのですが、心の準備ができていないまま就職してしまった自分も良くなかったのです。
もっと会社を選ぶ時間があればよかったのかもしれませんが。
その頃の自分には、その身内の不幸を抱えきれなくて、自分のことを考える余裕がなかったのです。
次第に、体調が変わってきたのですが、徐々にだったので気づきにくかったです。
下痢が頻繁に起こるようになりました。
そして食べたら直出るようになりました。
そのうち、体の関節が痛くなり、立ったり座ったりがつらくなってきました。熱も出始めました。
休みの日に行けないので、午前中に休んで病院に行きました。
すると大きい病院を紹介されました。その頃にはすっかり会社を辞めたい気持ちになりました。
関節の痛みからリウマチだと言われ、愕然としました。
もう人生が終わったと思いました。
まだ20歳を過ぎたばかりでしたので、人生経験も少なく、その状態で難しい病気の病名を宣告され、何もかも嫌になりました。
上司にも辞めたいと告げましたが、時間の調整などするからと止められました。
しかしそんなのは無理だと思っていたので、辞めたいと言うしかありませんでした。
病状はどんどん悪化し入院することになり、退院後にそのまま退職
大きい病院に行くまでの間、病状はどんどん悪くなり、毎日39度の熱が出るため、その間会社も休み、起きるのもやっとな1週間を過ごして、なんとか病院に行ったところ、大腸の病気であると告げられ、そのまま入院、治療となりました。
入院は1か月半くらいになりました。
入院中はほっとして、薬も効いて、楽にはなりました。
こんな生活をするなんて思いもしませんでしたが、やっと逃げられると思いました。
初めて勤めた会社を1年で辞めることになり、なんだかとても情けない気持ちになりました。
最近のブラック企業の話を聞くと、もっとすごいですが、その頃の私にはつらかったのだと思います。
病気であり、さらにずっと治らない大腸の病気だったため、職場の人に辞めると言っても止められることもなかったです。
ちなみに同期の子もそのあとすぐ辞めたそうです。
その子も内臓に潰瘍ができて、ひどかったと言っていました。
他の部署にいた子たちは続いていたようなので、もしかしたら私のいた部署の仕事量が多かったのかも知れません。
また人数も少なかったので、他に買われる人もおらず、交代で早く帰るということもできなかったようです。
私自身の仕事に対する甘さもこのことを招いたのかとも思っています。
それでもその頃に経験した仕事上の知識は私を今も助けてくれています。
どんな体験も無駄ではなかったのでしょう。
病気は今も私を苦しめますが、それも付き合っていくしかない、私の経験のひとつかもしれません。
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