働き始めてすぐ退職!就職したことを後悔した電子書籍の編集の仕事

みんなの退職体験談

求人サイトを利用して面接に行ったら即採用された電子書籍化の仕事

■職種:紙媒体の本の電子書籍化にかかわる編集

2009年頃、私はアメリカで起こったいわゆるリーマンショックの影響を受け、毎日のように駅の改札口付近にあるアルバイト求人雑誌に目を通していました。

どれもやりたくない仕事ばかりでしたが、気に入った求人はすぐに募集が終了していました。

そこで、インターネット上の求人サイトから応募すると、割合すぐに見つかりました。

面接まで来てほしいというので、行ってみると社長と2人きりの面接でした。

急募だったのか、すぐに採用されましたが、採用後に会社の裏話をされました。

その裏話の内容が少し衝撃的で、前は大きな会社だったのですが、元社長が会社のお金を銀座のクラブで使い果たしてしまったというのです。

そのため、面接で現在働いている人間が5人規模という零細企業に採用されました。

その日帰りの電車の中で少しばかり辞めたい、履歴書を汚したくないと思いました。

上司や取締役の行動に入社してすぐからあった違和感があった

もともと大きな企業だったため、クライアントも割と大きな企業が相手でした。

ですので、仕事上でのミスは絶対に許されないものでした。

しかし、チェックするにも人の目で行うことが多く5人の規模で大忙しでした。

そのため、すぐに新しいバイトを雇って仕事のルール決めも行いました。

しかし、そのルールの中に部長クラスの人がFMラジオ好きで、ラジオを流しながら、仕事をするのは私の趣味だからとラジオ流しっぱなしで仕事をすることになりました。

また、さらに取締役の女性社員が子供連れで突然出勤してきました。

「親子出勤で~す!」と言いながら、挨拶もろくにできない25歳前後の若者でした。

親が会社の役員だから子供もそこで働かせるというのは甚だ許せましたが、子供本人が就職の経験もないようで、挨拶なしでとにかく気に入らないと感じました。

退職を考え始めた頃、仕事のミスで叱責された。そもそも仕事の効率が悪い

会社を辞めることを考え出したころ、小さなミスが原因で役員に怒られました。

なにせ、相手が大きなクライアントなので、相当に怒られました。

しかし、文章を電子化する作業は通常、特殊なエディタとチェッカーを使うことが一般的で、それを知らない会社の役員たちは無料のテキストエディタとMicrosoftのExcelを使いました。

私はもともとプログラミングの仕事をしていたので、効率の悪いシステムだと思いました。

Excelを使って作業するも、間違えて入力したセルに対してセルを削除すること自体に、どうしよう、大丈夫かな。

と不安になって削除しミスに対して激怒されました。

また、アナログの仕事だから仕方ないと、私の提案を却下されたことも残念でした。

職場で孤立し、あからさまに待遇が悪くなった時、退職することを決めた

仕事上でミスが多いことから、私はいきなり朝出勤したときに座席位置を変えられました。

また、中身の荷物も机に散らばっていた状態で、挨拶も返してくれませんでした。

仕事をしていると、普段とは違う場所で仕事をしているので、なんとなく孤立してる。

そんな感じがしました。

また、いつもの嫌いな取締役の女性の息子が隣の席でした。

部長が仕事中に近づいてくると、取締役の女性の息子ばかり褒め私には見向きもされません。

そんな環境下で部長が私にPhotoshop使えるかどうか質問されました。

使えないと答えると、「君はこれくらいしか仕事ないからな~仕方ない教えるか」といきなり嫌われたと確信できる言葉を浴びせられました。

もともと、大きな会社にいたそこの役員という先入観が消えていないので、それもまた、不満の大きな要素でした。

Photoshopを教えてもらったのは単に切り抜きの作業だけでした。

文書内のイラストをPhotoshopで切り取って編集に使うためだそうです。

やがて、人数が足りないというときに、在宅のスタッフにも仕事を与えている話をされ、私たちよりも作業が早く正確だということで、私たちに頑張れと拍車をかけさせられました。

私は、この作業は向いていない。

そうピンときました。

仕事を変更されたのも、会社の席位置を変更されたのも、相手にされなくなったのも、私が編集の仕事に向いていないからだと、お昼休みに直感的に思いました。

そのとき、仕事を辞める覚悟をしました。

社長からの申し出を受けて退職することに同意し、退職手続きを終えた

ある日、部長から「あ、そうだ、さっき社長が君のこと探してたよ」と言われました。

隣の部屋にいた社長に声をかけて、「今よろしいでしょうか?」と尋ねました。

すると、「ちょっと今からコーヒー飲みに行けるかな?」と一緒に外出するはめに。

その時はわからなかったのですが、社長からいきなり本題を話しました。

「君、今の仕事を辞めてくれないか?」という内容でした。

私は、そのときあっさりOKの返事を出したのですが、ハローワーク宛に書類を出すことが、とても厄介らしく、特に私の場合は契約社員という形であったため、私から辞めますという同意書が必要だったのです。

会社に戻ると、すでに用紙が用意されていて、あとは私がハンコを押すのを、社長、取締役、部長が見守るなかあえてゆっくりと手続きを済ませました。

私は書類にハンコを押すだけですべて終わりだと思っていました。

ところが、取締役の女性から電話がかかってきて会社はまだ終わってないわよと言われ、ショックを受けていた私はつい強い口調で「お世話になりました!」と言いました。

すると「もういい」と言われ電話を切られました。

あまりに早く会社を辞めてしまったことを今はとても後悔しています。

契約社員だったので、履歴書には必ず書かねばならず、憤りは今も感じることがあります。

会社を辞めるというのは、本当に大変なことなんだと思いました。

以上です。

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