新卒就職活動はここで狂った!ブラック派遣会社はもうこりごり!
私は国立大学に必死になって勉強して入りました。
留年をせずに4年になったのですが、教授から企業の枠があって派遣会社に入社する事になりました。
業界ナンバー1で一部上場企業とあって期待をしていたのですが、そこは動物園でした。
内定が決まった後、入社式の三か月前に新入社員が集まって事前研修をする事になったのですが、紙のタワーをみんなと一緒に協力して建てたりするなど、幼稚園のお遊戯会みたいで恥ずかしくこんな事の為に頑張って4年間勉強してきたのかと思うと悲しくなりました。
イラストレーターをつかえたので新入社員募集のポスターも作製したのですが、何でこんな物を新入社員が作る必要があるのか疑問でした。
ネットでも調べてみた限り、技術系ブラック企業の中のトップであり、入社前から転職したいと思いました。
大学教授の恩がありますので、3年たってから辞めようと決意しました。
九州大学の大学院を卒業した秀才も何故か新入社員事前研修に出ていて、何でいるのかと聞いたところ、起業するから経験を積むからだそうです。
ロケットの部品の製造をしており、非常に夢があると思いました。
私は何も誇れるものが無かったので非常に悲しくなりました。
研修施設で時間を無駄にする日々が続き段々と気持ちが落ちていく
入社した後、企業に派遣するのが決まるまで研修施設で勉強することになりました。
3DCADを多数勉強し、自分に合った学習方法を模索しました。
それが転職活動において非常に役に立ったと思います。
このCADは百万円する高額な代物であり、大変為になりました。
今話題の3Dプリンターもあり、使い方をしっかり学びました。
研修施設で勉強しながら取引先に行き派遣先を決める相談をしながらダラダラすごしていました。
派遣法で面接は違法であり、あくまでも相談として決めているからです。
私の大学時代に行っていた研究は特殊な物で、派遣先の人事の方々にはピンとこなかったのでしょうか、私の担当の営業マンに「ふざけているのか!」と罵声を浴びせたりと散々な結果でした。
私はあの時は完全に給料ドロボーだと感じていました。
でも、宿泊費用や交通費が社費ででるので私は嬉しかったです。
さすがはトップ企業だと思いました。
当時、派遣におけるルールや立場を個人で勉強していた私は、給与体制に疑問が出てきました。
業績によって給与がアップしていくのが派遣業界のルールですが、明らかに新しく入ってくる社員にとって圧倒的に不利な条件でした。
3か月が経過し、新入社員のみんなは派遣先へと行ったり、起業したり転職したりして半数以上がいなくなり私は、もうどうすればいいのかわからなくなりました。
新卒の派遣の人と中途の派遣の人がいますが、中途の派遣の人は酷いものでした。
食堂でいつも一緒に昼ご飯を食べていたシャープをリストラされて派遣になった技術者は、給料が減ってしまい妻が愛想を尽かして離婚してしまったそうです。
息子は父の姿に失望しており、学校でも馬鹿にされているそうです。
年齢的に近い私に対しその人は、「派遣になったら絶対に不幸になる」と言っていました。
自分は最初から派遣なので、最初から不幸なのかなと思いました。
私は、この研修施設での経験があるから今の私があると思います。
苦楽を共にした仲間は転職した後も時々、会ったりして近況を話したりしています。
この苦しい時期があるから今を頑張れると私は思います。
理系技術者は絶対正社員の方がいい!
派遣先が決まらないまま。
研修期間が伸びていきました。
6ヶ月経って自分は精神を病んでしまい、上司の勧めでメンタル・クリニックに通うようになりました。
これ以上派遣で仕事をしていく気力と体力が無くなり、転職をする事にしました。
上司は理解のある方で、ほとんどの人が転職して正社員になる業界だと理解しており、自分の転職活動をサポートして下さいました。
私は無事に転職でき、今は正社員として生活しています。
でも、技術者としての能力は失われてしまいました。
派遣として研修していた時のトラウマから、技術者としてのプライドをズタズタに引き裂いたからだと思います。
本当に派遣社員の皆様には失礼ですが、転職をお勧めします。
今は正社員よりも給与が良い派遣社員ですが、年月が経っていくとドンドン価値(レート)が下がっていきます。
食堂でいつも一緒に昼ご飯を食べていたシャープをリストラされて派遣になった技術者は、今では転職をして細々ですが、正社員の技術者で頑張っているようです。
理系の技術者で派遣はとてもつらいです。
プロエンジニアと呼ばれていますが、ただの派遣です。
そこにはハケンの品格も糞もありません。
ブラック企業は、マイナスなイメージの言葉をカタカナに直して印象を良くする事は度々あります。
なるべくなった人も多いのが現実です。
私はとても悲しい新入社員生活だったと思います。
ですから、今は思いっきり正社員として働いて人生を満喫しています。
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