高卒で司法書士事務所へ就職、6年間勤務した
高校を卒業し、司法書士事務所に入社しました。
社会人としてまだ何もわからないまま、教えてもらえることを毎日必死にこなしていました。
人間関係も司法書士事務所というある意味閉鎖的な空間で仕事をする為、営業担当さんのように外回りがあるわけでもなく、朝出勤してから退勤するまでずっと顔を突き合わせて、もくもくと仕事をするので息を抜く瞬間があまりなく、気が合えばいいものの、合わない時は苦痛に感じることもしばしばありました。
事務所全体では先生も含めて11名の職員がいましたが、とても気さくでかわいがってくれる上司や、何となく癒し系の裁判所関係の仕事をしているおじいさんなんかもいて、私にとっても、仕事をしていく上で支えになってくれる人たちでした。
ただ、年上の女性の先輩や先生の奥様(事務所の運営をまかされている)は、性格的に個性的な面があり、日によって態度が変わったり、私が上司に可愛がられているのを感じると、あからさまにそっけない態度で接して来たり、また奥様にかんしては自分の部屋によびつけて、意味があるのかわからない仕事を延々とさせられたりと。。。苦痛を感じることもしばしばありました。
それでも、気の合う同僚や上司のおかげで5年、6年とお勤めさせていただくことができたのですが、ある時、ストレスからきたのか体に異変を感じ仕事を早退しました。
原因がわからず対症療法で処置をしていただいたものの、ストレスをかなり感じていることは自覚していたので、何とかせねば!!という思いが日々強くなりました。
それでも何となく仕事を続け、何か月かに1度くらいの頻度で体調不良に襲われ、家族からも今の仕事を見直してはどうか?と心配されるようになりました。
そんな頃、事務所の運営が変わったりと環境の変化があり、仕事の内容もこれまでとは違うものになり、社内環境もこれまでよりはゴタゴタするようになりました。
転職という文字が自分の中で現実的な意味を持ち始めたのはその頃だと思います
お世話になった方々への恩義はあるものの、このままここで5年10年と働く気はあるのか?と自分に問い、転職活動をしようと決意しました。
そして、前から気になっていた住関係の仕事を探すべく情報収集をはじめ、運よく希望の職種での求人にめぐりあうことができたのです。
早速転職活動を開始!スムーズに採用が決まった
早速、行動に移しました。 履歴書を書くのは久しぶりでしたが気分はとても前向きになっていました。
今の環境から抜け出せることや新しい仕事への意欲で、もう採用されたような気持で毎日を過ごしました。
面接~採用通知をいただくまでそれほど時間はかからず、運よく新しい営業所の立ち上げ要因として採用いただくことができました。
本当にうれしかったです。
そこからは、もう何も怖いものがないといった気分でしたが、お世話になった事務所へはきちんと報告し辞意を伝えなければなりません。
まずは可愛がってもらっていた上司に報告しました。
事務所の現状を一番よく理解していた上司は、「残念だけど仕方がない、○○(私)がやりたい仕事が見つかって本当によかった」と喜んでくれました
そして、事務所の大先生に報告する日が来ました。(退職希望日の一か月前という規定がある為、その日より少し前に報告しました)
少し緊張しましたが、今の自分の思いをそのまま伝えました。これまでお世話になったこと、今の事務所の状況では自分やっていく自信がないこと、
実は新しい仕事がもうきまっていること等々、先生も落ち着いた話を聞いてくれました。
形式だけかもしれませんが慰留もされましたが、私の決意が翻ることはもちろんありませんでした
無事、退職願が受諾され、私の退職日が決まりました
人間とはげんきんなもので、退職が決まるとこれまで嫌で仕方のなかった人間関係や仕事などもとても前向きにとらえることができるようになりました。
「立つ鳥跡を濁さず」これだけは出来るだけやろう!!と、その時の自分にできる限りのことをしたように記憶しています
可愛がっていただいた取引先の方々にもできるだけお礼の気持ちを示しました。
そして、私は6年間お世話になった事務所を退職しました
転職先の大企業は毎日刺激的で自分を高められる!
転職先のお仕事のスタートは1月2日からでした。
お正月から仕事~?と思う人もいるかもしれませんが、私は嬉しくて仕方がなく「早く仕事に行きたい」と家族もあきれる前向きさで、仕事に向かいました。
入社してからは研修に始まり、新しい仕事を覚えたり、たくさんの人間関係を築いていく中で、大変なこともたくさんありましたが本当に楽しくて仕方がない毎日が続きました。
閉鎖的な”士”家業の事務所環境とは違って、大企業の営業所での仕事は人との出会いや仕事の幅も広く、刺激的で自分を高めるには最高の職場だと常に感じていました。
その会社で10年間、色々なことにもまれながらお仕事をさせていただきました。
大きな組織になると、人間関係も社内外問わず複雑だったり刺激的だったり、私にとっては総合的に考えてとても財産となる出会いでした。
私は転職で成功した例だと思います。
転職はよくも悪くも、自分の人生に大きな影響を与えますが、よく自分自身と会話し後悔のない選択ができればいいなと思います。
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