自分が描いていた銀行員像とのギャップを感じるようになった
私は27歳女性です。
高校卒業してから地元の金融機関に6年3ヶ月勤めていました。
私は入社するときに「信頼して貰える銀行員になる」ということを目標にして、入社してお客様と接する時は言葉遣いなどに気を付けらようにしていました。
その甲斐もあってお客様と世間話することも増え、お金だけでなく各々の生活スタイル等を聞き、その方に合ったセールスをするようになりました。
積立や定期預金、保険や投資と様々な視点から見たセールスを心掛けて、一人でも多くの方のお役に立てたらと思っていました。
しかし、セールスとなると世間話が出来ていたお客様も少し身構えてしまい、世間話もしなくなるお客様も出てきました。
この頃から私の思い描いていた銀行員のイメージが変わってきました。
セールスが向いていない!プレッシャーで体調不良になってしまった
私の説明や話の持っていき方がいけなかったのでしょうが、この商品のセールスが私は本当に苦手でした。
保険と言っても種類は豊富で、なおかつ説明する前に同意書といったことを説明したりと本題に入る前にいくつもの書類にサインをして貰ってからでないと説明出来ないという決まりがあったりと、なかなか厳しいものでした。
私がこういった工程に苦手意識があったからなのでしょうが、説明したいという気持ちが先走ってしまい、お客様が不信感を覚えて「良からぬものを勧めようとしているのでは?」と思われてすぐに離れていくということがありました。
説明を最後まで聞いてくださる方は割と納得されて手続きして契約までたどり着いたのですが、話の持っていき方がなかなか上手くなりませんでした。
それでも、お仕事していく上でセールスは付き物で、毎年毎月毎週毎日とノルマが課せられていました。
やっとお客様一人の契約までたどり着いたと思っても、上からは「はい、次。」というように頑張りを認めてくださる上司はかなり少なく、セールスすることにやりがいも感じなくなりました。
ノルマは増える一方で獲得しても獲得しても終わりのないノルマに追われて、何度も体調を崩すようになりました。
ストレスもかなり大きくて、入社当時のお客様と接することが楽しいと思えた気持ちが無くなり、苦痛でしかなくなりました。
お金の出し入れといった銀行業務はとってもやりがいがあって良かったのですが、私にはセールスすることは合わなかったみたいです。
次第に「一生このままこの仕事をしていけるだろうか」と考えると、全く先が見えなくなってしまったので、転職ということを考え始めていました。
そして、私は結婚をしてからも金融機関に勤めていたのですが、ストレスで生理不順にもなって子供が授かれなかったこともあり、不妊治療をしていました。
最初は誰にも言わずに治療していましたが、治療もお金がかかるということもあってなかなかお仕事を辞めれませんでした。
次第に誰にも言わずに治療するのも大変になり、一部の方に打ち明けたのですが、上司にも伝えた方がいいとの事で報告したのですが、当時の私には辛すぎる言葉を沢山言われてしまい、プツンと糸が切れてしまいました。
「もうこれ以上頑張れない。もうこれ以上ここでは働きたくない。気持ちに余裕が欲しい。」と思い、それから数日後に退職願いを出しました。
私は辞める時に次の職は決めておらず、辞めてからパート等をゆっくり探そうと思っていました。
医療事務の資格を取得!正社員で働ける日を夢見て
金融機関を辞めてから数日後に妊娠が発覚し、退職前はパートを探そうと思っていましたがすぐには職を探しませんでした。
やっと授かれたのだからもう無理はしたくない、という思いが強かったです。
しかし、その間に近所の方とお話しする機会があり、その方も私と似たような境遇だったそうです。
その方も以前は金融機関に勤めていたそうなのですがセールスが嫌で辞めて、勉強して医療事務に勤めているということを聞き、とっても感銘を受けました。
医療事務はその名の通り事務になりますが、私は金融機関の時も事務作業は好きで、やりがいも感じていました。
なので、次定職に就くなら事務職がいいと思っていました。
その方のお話しは私にとってとても理想的だったので、妊娠中の時間のあるときに医療事務の勉強を始めました。
初めは言葉の一つ一つを理解するのに苦労しましたが、なんとか試験も合格して資格取得することが出来ましたが、出産してからはまだ正社員になるという気持ちになれず、二人目を授かって出産する前までは別のお仕事をしようと思い、現在も勤めているカフェでパートをするようになりました。
全然職種が違いますが、接客自体はそれほど苦手ではなくセールスが苦手だったので、事務職ではありませんが、とても充実した時間を過ごせています。
金融機関の頃のような追われるようなこともなく、気持ちにも余裕を持ってお仕事が出来ています。
今は飲食業になりますが、いずれは医療事務の正社員として働ける日が来ることを楽しみにしています。
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