入社すぐに辞めたくなったアパレル会社の仕事
新卒でアパレルの製造・卸し・販売を行っている会社に入社しましたが、入社後すぐ辞めたいと思いました。
なんとか9カ月はもちこたえましたが、とても辛い9カ月でした。
脱落者が出る地獄の新人研修!新入社員が多いのには理由があった
就職が決まり、夢を抱きながら私は地方から都内で出てきました。
一番初めに新入社員研修があり、皆でバスにのり田舎の合宿所へ。
3泊4日程度だったと思います。
新入社員は100名程度。
そこでは予想もしないような地獄が待っていました。
まずは毎日のマラソン。
アパレルの会社なので、素材や色等に番号が決まっているので、その番号を声出ししながらのマラソンでした。
そのあとは数時間のお勉強会。
幹部社員数十人の名前や会社の歴史、色・素材番号などのお勉強。
これは試験もあり、合格するまで何度もやり直しでした。
その後は寒い体育館へ移動し、洋服のたたみ方の練習&試験。
1センチでもずれていたら、不合格で、これも1日数時間です。
大声でのあいさつ練習もあり、声が小さいと先輩社員に罵声を浴びせられ、何度も何度もやり直しです。
掃除やご飯の準備も全て自分たちで行います。
ちなみに、合宿中は私語厳禁。
場所を移動するときは必ず走る。
走らないとすぐ怒られます。
お風呂も新入社員100名程度でかわるがわる入るため、一人15分で入るよう時間が決められていました。もうバタバタです。
せっかく仲間と出会えたのに、全くコミュニケーションはとれません。
夜は10人ほどで1部屋に就寝します。
やっと部屋に戻っても、次の日も試験があるため、その練習をし、すぐ消灯時間になってしまうためほとんどおしゃべりなんかしませんでした。
この地獄のような合宿中、何人か体調不良を訴え帰っていく人もいました。
もちろんそのまま退職です。
ちなみに合宿中に試験に合格出来なかった人は、合宿後に本社に行き、合格するまで試験を受けさせられます。
私もたたみの試験のため、本社に行きました。
休みが少ない!残業だらけの店舗勤務に更に退職者が出る
地獄の合宿を終えいよいよ店舗勤務。
合宿後、数十人はすぐ退職していました。当たり前ですよね。
合宿前、新入社員が多いなぁと思っていましたが、会社側はこの退職者を見越して多く採用していたんだと思います。
私も辞めたかったですが、地方から出てきているため、たった数週間で帰るわけにもいかず、なんとか残っていました。
いよいよ店舗勤務の始まり。
販売・売り場作り・商品の検品などで、内容的にはそれほど難しいことではないのですが、1店舗数人に対しての仕事量が多すぎて、毎日毎日残業でした。
終電で帰ることなんてざらです。休みも少ないです。
販売ノルマもきつく、達成できないと店長にかなりきつく怒られ、泣いているスタッフもいます。
店舗勤務が始まってからも新入社員は日に日に減っている状況でした。
無茶苦茶な出張に暴言だらけの上司!退職届けもなく来なくなる人続出
販売職ですが、経験のため、ということで他店へのヘルプ勤務や出張もしょっちゅうありました。
私は都内周辺の配属でしたが、関西への出張もよくありました。
現地スタッフとの交流や、そこで何か得るものがあるかも、と思い朝一の新幹線で向かうと、開店時間になっても現地スタッフが来ない!!
私ともう一人、地方から出張で来たスタッフ二人での勤務だったのです・・・。そのスタッフも初対面でした。
どの店舗もショッピングセンターに入っていましたが、ショッピングセンターによってオープンの仕方やレジ閉め後の売上金の入金の仕方等も全く違うので、二人でてんやわんやでした。
その日も膨大な仕事量だったので閉店後も残業し、くたくたになっていました。
仕事後、泊まりだったので、本社から言われていたホテルに行ってみたら、なんと宿泊予約されていないとのこと・・・。
その時点でもう24時くらいでした。
本社に連絡することもできず、そのホテルのスタッフさんが周辺のホテルに確認してくれ、無事二人分はホテルを確保することができました。
次の日も朝からまた別の店舗に行くことになっていたので、倒れるように寝ました。
これを書いていて、自分でも「こんなこと本当にあるのか!?」と思うようなことだらけですが、本当に毎日こんな感じでした。
せめて上司が優しければ、頑張ろう!という気持ちにもなれたのかもしれませんが、すぐストックルームで罵声を浴びせるような先輩だらけだったので、精神的に参っていく一方。
どんどんスタッフが辞めていくので常に人員不足の状態で、頑張って残っているスタッフはさらにきつくなる、という悪循環でした。
結局罵声を浴びせていた私の直属の上司も、退職届も無しに急にいなくなりました。
今思い返しても地獄のような会社です。
軍隊のようでした。
その後他のアパレルの会社に入社しましたが、こんなことは全く無かったです。
アパレルが体力勝負なのは事実ですが、こんなことは極々一部の会社だけだと思います。
今もこの会社は存在しているので、どんな職場環境なのが気になりますね。
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