休みも勉強漬けだったけどやりがいを感じていた美容師の仕事
私の仕事は美容師でした。
専門学校を卒業してずっと同じ美容院で働いてきました。
毎日、朝練、夜練、休みの日も講習があったりモデルハントをしたりと、休みの日を遊びの為に使うことは少なかったです。
手荒れもひどく、夜は痒くてなかなか熟睡することもできませんでした。
だいたい朝起きると、寝ながらかきむしってしまったようで、手からは血が出てあおて布団についていました。
でも自分が決めた道ですし、目標もあったので、ただひたすらがんばることができました。そんなことで辞めたいとは思いませんでした。
そして3年目で、やっとスタイリストデビューすることができました。
デビューしたからといって練習をしなくていいわけではないので、まだまだ技術不足のカットを練習し、アップスタイルの講習にも通い始めました。
新しい技術の習得やスキルアップは私の喜びでしたし、もっともっとと意欲もわいてきたくらいです。
お店の中の1人の先輩の執拗な嫌がらせに退職を考えるようになった
仕事で失敗をしてしまったり嫌なことがあっても仕事を辞めたいとまでは思いませんでした。
それは私のまわりの人はとても暖かく、同じお店の先輩や専門学校時代の同じようにがんばっている友人がいました。
ですが、お店の先輩の1人との人間関係にずっと悩んでいました。
アシスタント時代もなぜそんなことをいわれなくてはならないのか?と思うことをたくさん言われてきました。
スタイリストデビューしてからは更にひどくなり、私がお客様への施術をしていてもおかまいなしで、「とりあえず先に俺のお客さんのカラー塗って」と言ってくるのです。
カラーを塗るのは10分程なので、お客様には少し待っていただいて先輩のお客様を優先する毎日でした。
なぜ自分の担当させて頂いてるお客さんを待たせて、先輩のお客様を優先しなくてはならないのか、とても複雑な気持ちでした。
自分のお客様ががカラーリングだったりパーマ等で薬液の放置タイムならまだしもカットは私がいなければはじまりません。
だんだん要望はエスカレートしてきて、私も朝から飲み物を飲むこともできずにいた日、やっと次のお客様がくるまで15分あくといったタイミングがありました。
少し休憩しようとした時、その先輩に「俺、飯、食うからお客さんのシャンプーとマッサージしといて」と言われました。
その時間はお店の決まりで、アシスタントは掃除に専念する為に、スタイリストはなるべく1人で施術することになっている時間でした。
他の先輩が自分が行くから休憩しなと言ってくれたのですが、私が休んでいる現場を見れば絶対に何か言われると思ったので大丈夫ですと言ってお断りしました。
先輩はなかなか戻ってこなく、私のお客様もきてしまいました。
先輩がくるまで繋がなくてはと思いマッサージを長めにしていたのですが、先輩を呼びに行くことにしました。
なんと先輩はスタッフルームで寝ていました。
なぜ、こんなあつかいをされなくてはならないのか本当にわかりませんでした。
先輩が休みの日にたまたま私が担当させて頂いたお客様がいました。
そのお客様はその次、ご来店された際、私を指名してくれました。
先輩は出勤していました。
その時に先輩に言われた言葉は「お前俺のお客さんとったな」でした。
担当が変わるなんて、けして珍しい話ではありません。
そのお客様自体も、もともと別のスタイリストのお客様で、そのスタイリストが辞めてしまったので先輩が担当するようになりました。
まだ担当してから長くはありませんでした。私はアシスタント時代からそのお客様とはよくお話をしていたので、そういうご縁もあり指名してくれたんだと思います。
もぅ、私の気持ち的に限界がきていました。
笑うことがつらくなってきて歯をくいしばる毎日でした。
退職し、今は更にスキルアップしてブライダルのヘアメイク事務所に転職
もうこのまま、ここで働いていても毎日辛いだけなのではないか?と思い始めました。
そして、もともと美容師になってスタイリストデビューしたら辞めてヘアメイクの仕事をしたいと思っていました。
スタイリストデビューして1年、けして経験をたくさんつんだわけではないですが、新しいことを始めるには今はいいタイミングなのではないか?と思いました。
店長に辞めたいことを伝えました。
先輩のことを言えば、私がただそれは逃げているだけだから我慢するべきだと説得されると思い、他にやりたいことがあるということを真剣に伝えました。
実際に嘘ではないので私も目をそらさずに伝えることができました。
辞めることが決まってからの数ヵ月は、あともう少しで解放されるという喜びで心が軽くなりました。
先輩は相変わらず私にたいしてとてもひどかったのですが、もぅどうでもいいやと思い、先輩がやりたい人だけ一緒にやろうと言った店内イベントにも参加せず、そのことに対して嫌味を言われましたが、そんなことにも動揺せずに新しい仕事のこともあるので、今はアップスタイルの練習をがんばりたいと抵抗することができました。
そして、美容院を辞めてからアップスタイルの講習会に通い、ブライダルのヘアメイク事務所で働くことになりました。
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