地方銀行のパワハラが原因で転職!
私は約三年前まで地方銀行で一般職として働いていました。そこは銀行ドラマ顔負けの過酷な世界でした。私が退職、転職を決意した経緯についてお話したいと思います。
『パワハラ、セクハラの概念が崩壊』
全ての銀行員がそうだとは言いません。私がいた銀行や支店が特に酷かったのかもしれませんが、コンプライアンス対策などと掲げていながらそれを順守していない行員が多かったです。
具体例を挙げていきます。
とにかく口が悪く怒声、罵声は当たり前。
「馬鹿」
「お前病気なんじゃないのか」
「お前の奥さん太っている」
「死ね」
などなど。枚挙に暇がありません。男性だけでなく女性も同じように暴言を吐いています。
直接見た訳では無いですが、暴力もあったようです。しかも男性が女性に対して。その他椅子を蹴ったりコーヒー缶の中に飲み物が入った状態でぶつけてきたり。裁判に持ち込めば勝てそうですね。
確かに銀行の仕事は0一つのミスが会社を潰してしまう事になったり、訴えられたりととてもストレスが溜まる仕事です。ただそれを自分より弱い立場の人にぶつけてしまう、残念な状況でした。
私自身、とても評判が悪く暴言ばかり吐いている上司に当たった時は日々罵声を浴びせられ耳の半分の聞こえ方が少しおかしくなり、絶対転職してやると決意しました。
セクハラも日常茶飯事でした。むしろ女性にはセクハラ的な事を言うのが礼儀だと思っている節さえありました。
美人な先輩は支店長からゴルフに誘われ、どうやら100人切りのような事をしている人のでどう断ろうか悩んでいました。他の支店の女性で、妻子がいる男性上司と実際に関係を持ってしまい、それを男性側が吹聴していた為その女性は尻軽のように見られていたり。
基本的にそっち方面のモラルも崩壊していました。
そんな会社なので私の動機で20人位いた女の子のうち3人は精神疾患になってしまいました。皆いい子だったのに。
私は約3年位その会社にいました。転職するときの評価が下がると思い、何年か在籍していたのですが、こうやって改めて書いてみるともっと早く辞めれば良かったと思います(笑)
『安定が売りのはずの金融機関が経営困難に』
そういった感じでいつかは転職してやると考えていた訳ですが、それを決定付ける事が起きました。赤字続きで経営困難になりボーナスが下がり始めたのです。
思い返すと経営陣にも疑問が残ります。他の大手銀行の真似をした無理のある経営計画を立てて失敗しました。それは誰の目にも明らかなのに誰も責任は取りませんでした。それを頭取に訴えた役員は飛ばされてしまったようです。トップがそんなではその先良くなる見込みは無いですよね。
赤字になった為、労働時間を増やしてお給料を減らすような方向でした。幸い組合がそれを阻止しましたが、経営が改善されればもとに戻すという事でしたが保証は全くありませんでした。
それが決まってからは退職者続出でした。同期が1ヶ月に一人は辞めていきました特に20代は次があるので皆退職していく傾向にありました。
前述のようにパワハラも多い会社だったので辞めて正解だったと言う人や、在籍中は鬱々としていたのに外に出て急に元気を取り戻した人も結構いたりしました(笑)
安定しているという事が売りのはずの銀行が不安定になってしまってはそこにしがみついついる意味は無いですよね。
『地方銀行で培ったスキルはあまり社会で役立つスキルは身に付いていない』
銀行業務で学んだスキルは一般的には役に立つことは余りありません。
転職の為の履歴書にはワード、エクセル、パワーポイントが使えるかどうか書く欄がありますが基本的には専用端末で仕事をする為そらのスキルは基本的には身に付けられません。
男性が主に携わる融資、渉外業務なら確かに他でも通用するスキルも身に付くのですが、私が行っていた事務の仕事では汎用性のあるスキルは中々身に付かないです。
例え大変な環境でも何か得られるものがあるのなら耐えて頑張る意味もありますが、パワハラだらけ、お給料が下がる危険がある、何もスキルが身に付かないのであるのなら私にとっては頑張る意味は無い、早く転職しようという結論になったのでした。
転職を決意!製薬会社へ就職
その後、製薬会社に勤め、そこもパワハラが酷く割と早くに退職しました。
流石にそれまでの失敗を振り返り次に会社を選ぶ時に転職エージェントを通した結果、現在では運良く年収が200万程上がり、一切怒られる事の無い環境で、会社に行きたくないと思うことも余り無く銀行時代に身に付けた細かさと仕事のスピードと根性と処世術で平和に過ごしています。
参考⇒転職エージェントを使って転職活動をしないと損をする3つの理由
確かに人として疑問符が残る行員が多く、仕事では決してミスが許されず日々辞めたいと思いながらあの頃過ごして来ました。
履歴書に書けるようなスキルはあまり身に付かなかったのですが、追い詰められた時の人間の怖さや年上女性やおじさんである男性上司達と良好な関係を築く術を体得出来たのかもしれません。
辛い環境で「転職したい!」と思っても後から振り返ると思いもよらない人生の武器のようなものを手にしていました。それらを生かして前向きに働いていきたいものです。
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