大学中退の転職活動成功の6カ条と転職エージェント活用術

転職ノウハウ

1.大学中退でも就職を成功させる方法はある

大学中退者の中には『自分には満足のいく就職はできない』と最初から諦めている人も意外といるのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、大学中退者でも就職を成功させることはできます。

以下の6つのポイントを押さえておけば、大学中退者でも満足のいく就職ができるでしょう。

・大学中退後はすぐに就職活動を始める
・中退したというコンプレックスはさっさと捨てる
・ネガティブなイメージを払拭させる行動を起こす
・幅広い業界をチェックする
・仕事への意欲をアピールする
・転職エージェントを活用する

今回の記事では、大学中退者が就職を成功させるために必要な6つのポイントについて詳しく解説していきます。

大学中退者で『これから就職活動をするけど、うまくいくか不安だ』『今まさに就職活動が難航している』という方は、是非最後までご覧ください。

2.大学中退で就職できる会社とは?

そもそも大学中退で就職できる会社とはどのような会社なのでしょうか?

まず初めにご紹介していきます。

【高卒以上を採用する会社】

大学を中退するということは、最終学歴としては高卒になります。

つまり、応募条件が高卒以上である会社が就職できる候補です。

【一般的な高卒者よりも高度な仕事に就ける?】

大学中退者は学歴としては高卒になりますが、大学に合格する能力はあるため、一般的な高卒者と比べてより高度な仕事に就ける可能性も高いと考えられます。

例えば学力の高さを活かせる職業として、塾講師や家庭教師などが挙げられるでしょう。

会社によっては学歴を全く気にしないところもあるので、そういった会社の中で学力の高さを活かせる仕事があれば、一般的な高卒者よりも有利になると言えます。

3.大学中退で就職活動する際の注意点

大学中退でも就職できる会社が分かったところで、続いて大学中退者が押さえておくべき注意点についてご紹介します。

【大学からの就職支援が受けられなくなる】

まず当然ながら大学を中退すれば、大学からの就職支援は受けられなくなります。

一般的な大学生であれば、キャリアセンターからのバックアップがあり、就職準備の仕方から求人の紹介、選考の対策まで幅広いサポートを受けられます。

しかし、大学を中退すれば、こういった就職の準備を自分一人で行わなければならなくなります。

ただでさえ初めての就職活動には悩み事やトラブルがつきものですが、こういった問題を自分一人で乗り越えなければならないというプレッシャーは非常に大きいと言えます。

あらかじめ覚悟しておきましょう。

【新卒採用の枠には応募できない】

続いて求人を探す上での注意点ですが、大学中退者の場合、新卒採用の枠には応募できません。

最終学歴は高卒ですので、大卒の新卒枠はもちろん、高卒の新卒採用も受けることはできないので注意してください。

職歴はありませんが、中途採用の枠で就職活動をすることになります。

未経験OKといった求人も少なからずありますが、社会人としての経験を積んできた方々がライバルになるので、選考を突破する難易度はかなり高いと考えておいてください。

【中途半端な人材だと思われる可能性が高い】

全ての会社がそうだとは言いませんが、少なくとも大学を中退しているというだけで中途半端な人材だという先入観を持つ会社もあります。

スタート時点ですでに不利な立場になるということをあらかじめ覚悟しておいてください。

このような状況で、ライバルたちを差し置いて選考を勝ち取るには、それ相応の準備が必要になるでしょう。

【正社員の求人数は大卒より少ない】

続いてご紹介する注意点は、正社員の求人数が大卒に比べて少なくなるということです。

大学中退者が選考を突破する難易度が高いことを取り上げましたが、それに加えて求人数も大卒者に比べてグッと少なくなります。

求人数が少なくなれば、理想の条件で働ける会社もその分少なくなるでしょう。

【フリーターや派遣社員の道に自ら進まない】

ここまでご紹介した注意点を振り返れば、大学中退者の就職活動がいかに厳しいか分かるでしょう。

しかし、そこで正社員になることを諦め、安易にフリーターや派遣社員の道に進んでしまうと、より一層正社員になれる可能性は低くなります。

それは、大学中退者でも年齢が若ければ、若い人材を探している会社に採用してもらえる可能性があるからです。

安易にフリーターや派遣社員の道に進み、30歳間近になった頃に正社員へ転職しようとしても、より一層厳しい現実が待っているだけです。

書類選考や面接で不合格が続くことで現実から逃げたくなる気持ちは分かりますが、将来のことを考えると、早い段階で正社員として採用されるよう努力することをおすすめします。

4.大学中退でも良い会社に就職する為の6箇条

続いては、厳しい大学中退者の就職活動を成功させるために必要な6箇条を取り上げます。

【1.大学中退後はすぐに就職活動を始める】

まず初めに押さえておきたいのが、大学中退後はすぐに就職活動を始めるということです。

大学を中退した後にブランクの期間が長ければ長いほど、採用面接の際にこの期間に何をしていたのか説明する必要が出てきます。

資格の取得など就職活動にプラスになる時間の使い方ができていれば問題ありませんが、特に何をするでもなくフラフラしているだけでは、就職活動にマイナスの影響を与えてしまいます。

また、前述した通り、年齢が若いということが就職にプラスに働くからという理由もあります。

大学中退者はただでさえ就職しにくい立場にあるので、これ以上自分を不利な状況に追い込むことは避けましょう。

【2.中退したというコンプレックスはさっさと捨てる】

続いて、中退したというコンプレックスをさっさと捨てることも重要です。

大学中退者の中には、いつまでも自分が中退したことを引きずり、何か失敗すると『大学を中退したからだ』と中退を失敗理由に挙げる人がいます。

確かに大学中退という経歴はハンデになることもありますが、それを理由にしたところで何も変わりません。

いつまでもそのコンプレックスにとらわれていては、なかなか前に進めないでしょう。

早い段階でその事実を受け入れ、前に一歩踏み出す覚悟を決めてください。

【3.ネガティブなイメージを払拭させる行動を起こす】

残念ながら大学中退という経歴をネガティブに捉える会社もあるため、そのイメージを払拭するための行動を起こすことも大切です。

例え大学を中退したとしても、就職に向けてすぐに資格の勉強を始めるなど、将来につながる行動を起こせていれば、あなたに対するイメージも変わるでしょう。

逆に特に何も行動せずにフラフラと過ごしているようでは『やっぱり中途半端な性格なんだな』といった印象を持たれてしまいます。

【4.幅広い業界をチェックする】

続いて、幅広い業界をチェックするというのも忘れずに実践してください。

最終学歴は特に関係ないという業界もありますが、逆に大卒しか採用しないという業界もあります。

具体例を挙げると、金融業界や商社などは大卒以上が条件になるケースがほとんどです。

あなたの希望する業界が、大学中退者を受け入れてくれるという保障はありません。

そのためあまり業界を絞り込みすぎると、就職活動に苦戦するでしょう。

少しでも興味のある業界はチェックし、可能性の幅を広げてください。

【5.仕事への意欲をアピールする】

職歴のない大学中退者を採用するかどうかは、その人材のポテンシャルの高さで決まります。

そのため仕事に意欲的な姿勢をアピールすることも効果的だと考えられます。

面接では積極的に『○○の仕事に携わりたい』『○○を達成する目標がある』といった将来のビジョンを示しましょう。

そうすることで採用担当もあなたが会社で働くイメージが湧きやすくなります。

大学中退という経歴をカバーするためにも、熱意ではライバル達に絶対に負けないようにしましょう。

【6.転職エージェントを活用する】

最後に絶対に実践すべきポイントを取り上げます。

それは転職エージェントを活用するということです。

転職エージェントといえば、すでに会社に勤めている方が転職する際に使うイメージがありますが、実は無職の大学中退者でもサービスを受けられます。

転職エージェントを使うことで、専属のキャリアコンサルタントがあなたの就職活動をバックアップしてくれます。

初めての就職活動で右も左も分からない中、就職のプロのサポートを受けられるだけでも活用する意義はあります。

また、キャリアコンサルタントがあなたのスキルや適性を見極めて、最適な会社をピックアップしてくれるので、時間も有効的に使えるでしょう。

驚くべきことに、求職者は転職エージェントのサービスを無料で利用できるので、使わない手はありません。

5.大学中退者の面接対策

大学中退でも良い会社に就職するためのポイントが分かったところで、続いては大学中退者にとって最難関とも言える面接対策を取り上げます。

【大学中退理由については正直に話す】

まず一つ目に、大学中退理由については正直に話すことをおすすめします。

大学を中退する理由は人それぞれですが、中には正直に話すとネガティブなイメージを与えてしまうため、中退理由を嘘でごまかそうとする人もいます。

しかし相手は採用のプロです。

中途半端な嘘はすぐに見抜かれますし、嘘が発覚した時点で採用されることはありません。

どんなにネガティブな理由であっても正直に話しましょう。

また、大学中退者の場合、面接で中退理由を聞かれることはまず間違いありません。

そのため可能ならば、聞かれる前に自ら退職理由について話すよう意識すると良いです。

タイミングとしては簡単な自己紹介を求められた時などがおすすめです。

自分のタイミングで話すことで、気持ち的にも余裕ができ、うまく伝えることができるでしょう。

【大学中退から学んだポジティブなことを話す】

続いてご紹介するのは、大学中退から学んだポジティブなことを忘れずに伝えるということです。

大学中退は、それだけを切り取ってみるとネガティブなイメージになりますが、そこから何かを学べたとすると、途端にポジティブな印象に変わります。

例えば『大学の授業内容に興味が持てなかったので中退しました』という中退理由を伝えたとします。

これだけだと『少しでも楽しくない仕事があれば同じように辞めてしまうかもしれない』といった印象を持たれるでしょう。

しかし『大学の中退を経験し、自分の好きなことばかりができるわけではないことを学びました』『興味を持てないことも、楽しめるよう工夫するようにします』と伝えればどうでしょう?

大学中退という苦い経験も自分の糧にしているというポジティブさが伝わるでしょう。

このように、大学の中退理由もポジティブな学びとセットにして伝えることで、相手に与える印象をガラッと変えることができます。

是非実践してみてください。

6.大学中退でも大手企業に就職できる?

ここまで大学中退者でも良い会社に就職するための方法をご紹介してきました。

最後によく挙げられる素朴な疑問について触れておきます。

それは『大学中退者でも大手企業に就職できるの?』という疑問です。

結論からいえば、可能です。

ただし、そのためには学歴が関係ない実力勝負の業界に飛び込む覚悟が必要になります。

将来性もあり、特におすすめなのはIT・WEB業界でしょう。

IT・WEB業界には学歴を気にしない会社が多いです。

当然その中には大手企業も含まれます。

例えばサイバーエージェントは、キャリア採用の募集条件に学歴を記載していません。

また、業務未経験であってもポテンシャルが高ければ採用してもらえます。

しかし、当然ながら採用されるのはそう簡単なことではありません。

学歴と職歴がない中で採用されるためには、それを補えるだけの特別なスキルやポテンシャルの高さを兼ね備えている必要があるでしょう。

自分の持つスキルの客観的に評価が知りたい場合は、転職エージェントに確認すると良いです。

【まとめ】大学中退者が就職を成功させるには諦めない強い意志が必要

大学中退者が納得のいく就職を実現するには相応の努力が求められます。

今回の記事でご紹介したポイントを最後にまとめておきます。

・大学中退後はすぐに就職活動を始める
・中退したというコンプレックスはさっさと捨てる
・ネガティブなイメージを払拭させる行動を起こす
・幅広い業界をチェックする
・仕事への意欲をアピールする
・転職エージェントを活用する

こちらの6箇条を押さえることで、大学中退者でも就職を成功させることはできるでしょう。

しかし、大卒者でもなかなか就職が決まらないのが今の時代です。

大学中退者にはそれ以上の苦難が待ち受けています。

大切なのは絶対に諦めないという強い意志です。

どんなに不採用が続いても、今回ご紹介した6箇条を愚直に実践し続けることで、きっと正社員への道は開けます。

安易にフリーターや派遣社員に流されず、最後まで諦めない姿勢を貫いてください。

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