ブライダルの仕事は一生続けられないと考え第二新卒のうちに転職活動

転職成功者のアドバイス

ブライダルスタイリストの仕事は土日祝日は休めず残業も多かった

私は、新卒でブライダル業界へ就職し、ブライダルスタイリストとしてドレスサロンで働いていました。

これから、私がこの会社(以下「A社」といいます。)を退職し、転職するに至った経緯をお話しします。

A社では周りの方々に恵まれ、尊敬できる先輩方・何でも話せる仲の良い同期たちに囲まれて、毎日楽しく働いていました。

仕事内容としても、お客様の一生に一度の晴れ舞台に携わることができるという意味で、非常にやりがいがありました。

お客様から「あなたに担当してもらって良かった」とのお褒めの言葉をいただいたとき、涙が出る程嬉しかったことを今でも覚えています。

しかし、「結婚・出産後もずっと働いていたい」という想いを強く持っていた私にとって、大きな問題がありました。

それは、土日祝日の休みが全く取れなかったことです。

サービス業界に就職した以上、このような状況になることはある程度覚悟していましたが、実際、想像以上に休みを取ることができませんでした。

妊娠・出産後に時短勤務制度を使って職場復帰をされた先輩方も数名いらっしゃいましたが、A社で働いている以上、子供がいても土日祝日は出勤せざるを得ないとおっしゃっていました。

また、お客様ありきの仕事であるため、時短勤務制度を利用しても、お客様の都合次第で予定どおりの時間に退社できないということも多々あるようでした。

子供を育てながら土日祝日に休むことなく出勤するということ、また残業をせざるを得ないということは、決して簡単なことではなく、周りの理解や協力があって、初めて成立する環境だと思います。

こういった現状を目の当たりにし、私の中で「この会社で長く働くことは難しいのではないか」という想いが少しずつ強くなっていったのです。

他業種への転職を希望していたので第二新卒のうちに行動しようと思った

前述のような想いを抱くようになってから、私の中で「転職するなら早い方が良いのではないか」という考えが強くなっていきました。

前職のスキルを活かして同業他社へ転職することと比べ、全くの異業種へ転職することは難しいと思われるところ、「長く働ける会社で働きたい」という理由での転職を考えている私にとって、同じく土日祝日の休みを取ることが困難であると思われる同業他社への転職活動は無意味であり、全くの異業種への転職を考えざるを得ませんでした。

A社で働く中で、接客スキルや衣装を美しく着付けるスキルを身につけたものの、私はそれ以外に特別なスキルを持っているわけではなかったので、それであれば、少しでも若いうちに転職をした方が良いのではないかという結論に至ったのです。

転職サイトに登録したものの、いつ辞めるかも決まっていないと難しい

私は早速、転職サイトに登録をし、転職活動を開始しました。

転職活動をする際、自分の中で「A社には迷惑をかけないように行動する」という目標を掲げていました。

具体的には、「志望企業の面接があるからといってA社の業務を休んだりせず、A社の社員である以上はA社の業務を最優先させよう」「お客様に迷惑をかけないために、業務の引継期間を最低3か月程度とり、確実に引継ぎをしよう」といった具合です。

上司にも、転職先が決まってからその旨を報告すれば良いと考えていました。

しかし、ここで私は一つの壁に直面します。

転職活動における面接では、必ず「いつごろから働けますか」ということを聞かれますが、前述の理由から、私は「早くて3か月後です」と答えていました。

ところが、転職サイトで募集をかけている企業というのは、少しでも早く人材を補充したい、可能であれば明日からでも来て欲しいと考えているところが殆どで、入社まで3か月も待ってくれるというところはありませんでした。

私はこのとき、「先に退職時期を決めてからその時期に合わせて転職活動をしないと転職先は決まらない」と考え、思い切ってA社の上司にその旨を伝え、具体的に何月に退職するのかを決めたうえで、再度転職活動に挑みました。

事務の仕事に無事転職成功!不満があるのなら行動しないと何も変わらない

転職活動は成功し、私は事務系の仕事に従事するようになりました。

このように、私が会社を辞めたいと思った理由は、人間関係や業務内容ではなく、長く働けそうにない環境に不満を持ったためです。

学生のころ、就職活動をする中で参加した会社説明会では、当然その会社のポジティブな面ばかり見えてしまうもので、ネガティブな面が見えるのは、実際に就職した後ということが多いと思います。

私の知人の中にも、そのギャップに苦しんでいる方が多数います。

そんな時は、思い切ってアクションを起こすことが何よりも大事だと思います。

アクションを起こさず、頭の中で考えているだけでは何も変わらないからです。

一度しかない人生ですので、これからも積極的にアクションを起こし、後悔の無いように歩んでいきたいです。

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