秘書と言っても単なる雑用!男性の世話をするだけの毎日にうんざり
私は以前、日系のメーカーで秘書の仕事をしていました。
入社当時は、採用されたという喜びでいっぱいで気が付きませんでしたが、いざ入社してみると、上司のほとんどが女性社員を腰掛けとしか思っていないことがわかりました。
もちろん秘書の仕事も長く続けているうちに、秘書は若くて控えめではいはいいうことを聞いてくれるのがいいと思われているということがだんだんわかってきたのです。
お茶くみや机拭きなどももちろん仕事に含まれました。
仕事のほとんどは男性社員がやりたくな雑用で、言ってみれば会社の中にいる妻という感じです。
お昼の調達から身の回りのお世話まで。
私はだんだんばかばかしいなと思い始めました。
それに、秘書の仕事には昇格というものがありません。
昇給もそんなにありません。
キャリアという道を考えると、特にその会社内で上にあがっていけるものがありませんでした。
上にあがっていけるとすれば、どの上司の秘書をするかということです。
例えば営業所の所長の秘書というのと、会社の専務や社長秘書というのでは全くわけが違います。
責任の度合いも違ってくるでしょう。
しかし、いずれにしても日系の会社の秘書は、日本の女性でなければ務まらないなと思います。
男性をまず立てないといけませんし、一歩下がって仕事をするのがマナーであるからです。
少しでも意見をすると機嫌が悪くなる上司が沢山いました。
仕事も単調でつまらなくなっていきました。
外資系の秘書の仕事への転職を目指して英語力を鍛えるために語学留学へ!
そして私はついに転職することを思いついたのです。
しかし秘書の仕事が長かったのでその畑で英文事務の仕事ができるようにと語学留学をすることを決意しました。
ですから、私は直接すぐに転職するのではなく、しばらく仕事から離れて勉強をしながら他の分野を覗いてみようと思いました。
語学留学中には、ビジネスコースで海外で働いている秘書の女性たちに出会いました。
ほとんどの女性がかなり年配で、話を聞くと、日本のように若ければ良いというものでもなさそうでした。
シニアの秘書もそれなりに自分を磨きながら勉強を重ねていましたが、海外ではセクレタリーという秘書という職からキャリアアップをするためには会計を学んだりして、雑用ではなくもっとトータルで上司をサポートすることができるパーソナルアシスタントという職があるということがわかりました。
語学留学後外資系の会社に転職成功!お茶くみ雑用からかけ離れた世界!
語学留学から戻った私は、日本にある外資系の会社に転職が決まりました。
一年間だけの語学留学ですから、私の英語のレベルはそんなに高かったわけではありませんが、海外で一年間過ごしたという経験を買われての就職でした。
やはり日本国内にいただけで、TOEICや英検などの検定試験だけを目指した勉強では、資格は取れても実際に使えないということが多いのだそうです。
海外で勉強をして生活をしたという経験が多いに役立ちしました。
そこでのぞんだように外資系の会社に就職できたわけですが、これまた日本国内の外資系の会社というのは、日本人スタッフも多く、やはりどうしても日本の文化から離れきれないところがありました。
それでも日系の老舗メーカーの秘書とはだいぶ違って、秘書でも上司にどんどん意見を言ったりすることがありましたし、上司も意見を聞いてくることがありました。対等とまではいきませんが、お茶くみ雑用の世界とはかけ離れたものがありました。
実際お茶くみの仕事というのはなく、お茶を汲んでいたら、「そんなことをしてもらうために君を雇ったのではない。」と言われたくらいでした。
転職し視野も広がった!転職していなかったら、と今考えてみる
せっかく採用された仕事を辞めて転職というのも簡単なことではありませんでしたが、やはり結果的にはしっかりと勉強をして考え、視野を広げる時間が持てたということは自分の人生の中で大きな進歩になったと思います。
一部上場の企業では給与だけでなく福利厚生などが手厚い会社があり、キャリアアップがたとえできなくても将来の安定を考えるとそこでとどまっていても良いということもあり得ます。
私自身、転職をして良かった点と悪かった点がありますし、あの時にやめていなかったらと考えたときに、やめていなくてももしかしたらよかったかもしれないと思う点もあります。
それはやはり一言でいえば安定性とかあとは転職しなければ努力をする必要がなく、楽ということの一言につきます。
運よく転職と共に給与も福利厚生も良くなればそれは素晴らしいと思いますが、ヘッドハンディングでもされなければそういった運のよいことはほとんどないのかもしれません。
自分で努力し、学んだり悩んだりした「経験」というものはお金に勝るものがあります。
私は最初の会社に長く勤めましたが、その期間は自分は「社会人」ではなく、視野の狭い「会社人」であったなと思います。
転職を通して初めて社会人となれた、広い世界を見ていろいろな考えができるようになったと思います。
転職の価値はとても大きかったと実感しています。
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