学習塾の事務スタッフとして勤務して退職した経験談
こう思われている方は非常に多いと思います。
過去に何度も思われた方はたくさんいるでしょう。
私は某学習塾の受付事務スタッフとして一年間ほど勤務していた際に何度も何度もこう思い、結果退職しました。
とはいえ同業界の塾講師をしていますがこっちの方が自分にはあっていたので結果よかったと思っています。
1、講師から事務への当たりが強く、時には罵倒されることも
私の仕事は書類の整理や、データの入力、本部へ送るメールのチェック、教材の発注などごくごく普通の事務全般でした。
生徒の授業の設定などは常駐の正社員の方々がやってくださいましたが、どうしても時間割のミスなどが出るわけです。
一番多いのが、生徒から欠席連絡をもらっているのに講師に伝えるのを忘れ、結果講師はその時間することがないのに来ているという。
ミスをしているのは私ではなく正社員なのですが、そのとばっちりが私に来ることはしょっちゅうでした。
まあ教務側の人間の中では一番若かったですし仕方ないのかもしれないですが、有る時勤続15年くらいになる超ベテランかつとてもエキセントリックな男性英語講師に大勢の生徒や講師がいる前で悪し様に罵倒されたことがありました。
「お前は一体どこに目をつけて仕事してんだ!俺たちの仕事を舐めるんじゃねえ!」
どうにかその場を収めなければならず、ひたすら平謝りでしたがあの時は本当に悔しく腹立たしく、何年かぶりにこっそり泣いたほどでした。
2、休日に怒鳴り込んでくるモンスターペアレントの対応に疲弊
キャラの濃い講師の方の扱いはなかなかに苦労を強いられるものでしたが、それと同じくらい、場合によってはそれ以上に私の神経をひどく疲弊させたのがモンスターペアレントからの長いお電話や御来校からの突撃クレームでした。
正社員の日曜出勤は余り良い顔をされないらしく、何回か日曜返上で私一人で教室管理をしていた日がありましたが、ある時突然とあるお母さんが訪ねてきて怒りの形相で「直ちに室長に会わせろ。さもなくばここを訴える。」と私を怒鳴りつけたのです。
理由はというと、模擬試験では良い判定が出ていた志望校に落ちてしまったことでした。
申し訳ありません、本日社員はおやすみをいただいております、と何度言っても「あなたはこうして出ているじゃないか。どうせ室長は逃げたいだけなんだろう。」と執拗につっかかってくるのです。
収まらないので気は進みませんでしたが、室長の御宅に電話し来ていただき場をとりなしていただきました。
さらに追い打ちをかけるようにその方がお帰りになったあと、室長曰く「君ももう大人なんだからもっとうまく対処してくれなゃあ。」おいおい、休日一人でスタッフの私に管理任せてそりゃないだろ…。
怒りというより絶望的でした。
3、保護者からの理不尽なクレームに限界になり塾を退職を決意
入試直前に保護者の方から言われた衝撃的な一言です。
私がその塾で勤務し始めて一週間ほど経って入会してきた小6の男の子がいました。
とても内向的な子で、学校や自習室でも時折いじめにあってしまうタイプの子でした。
たまたまからかわれている現場を私が目撃し、相手の子達を注意したことがきっかけでその子は私にとても懐くようになりました。
学校が終わってヘトヘトなのに、毎日塾に来て、授業のない日でも夜まで自習していました。
私は休み時間になるとほぼ毎日その子と話していました。
手前味噌で恐縮ですが、私と頻繁に話すようになってからは学習にも身が入り、模試の偏差値も急上昇でした。
微力ながら彼の心を守ってあげられたんじゃないかと思っています。
因みに私は黒縁眼鏡を愛用しておりその子はそれにとても興味が有るようでした。
「いいなあ、そういう眼鏡かけたいなあ。」
「眼鏡は俺の本体だぜ笑。でもな、せっかく自分の良い目持ってるんだから、自分の目大切にしなよー。」
なんというたわいない会話でしょうか。
そんな日々を経て入試直前の12月。
どうも第一志望校の問題との相性が悪く過去問でどうにも点数が伸びなかったのです。
超が10こついても足りない位教育熱心なお母さん、ついに切れてしまいました。
ある日、一本の電話が。
スタッフの私は何のためらいもなく、つとめて明るくいつものように受話器を取りました。
「あなたがスタッフの◯◯さん?うちの子にもう話しかけないでくれるかしら。あなたみたいに子供染みててチャラチャラした中途半端なスタッフと関わってばかりいるから点が取れないのよ!そうそう、あなたのおもちゃみたいな馬鹿げた眼鏡、ひどくうちの子の鼻につくらしいのね、がチャン!」
大袈裟でなく、一瞬目の前が真っ暗となりました。
室長に相談しても、「そうねえ、君もスタッフとして特定の生徒に立ち入りすぎるのはダメなんだよな。あれはねえ、君はまだ半人前だからわかっちゃいないと思うけどベテランの先生から見るとひどく鬱陶しいんだよ。だって彼らは生徒を受からせたいわけでしょ?君はその足を引っ張っちゃってるんだからさ。」
退職を決意した出来事でした。
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