ガソリンスタンドの事務として勤務が始まった
私が入社した会社は某ガソリンスタンドでした。
車の知識は多少ありましたが事務採用でしたのであまり気にしていませんでした。
入社当時はとても雰囲気の良い職場だったガソリンスタンド
私は9月入社の中途採用でした。
今までアルバトの経験しかなかったので意気込んで毎日出社していました。
遅刻もせず、早め出社を心がけて、朝の清掃もしていました。
私以外はパートさん以外男性ばかりの職場でしたので喜ばれました。
皆さん、とても明るい方ばかりで「入ってよかった!」と毎日が楽しかったのを覚えています。
呑み込みの悪い私にも、丁寧に上司は教えてくれました。
ただ、、パートの女性にはよく思われていないのは、なんとなく感じていました。
アルバイトを募集しても人が来ない!酷い人員不足に陥ってしまった
4月を前にして、就職などで学生アルバイトの方が数名辞めてしまいました。
急募で募集をかけましたが、時期が遅かったのか人が集まりません。
面接にきても、ちょっと断らないといけない人などが続いていたりが続きました。
そうすると、少なくなったアルバイトと社員で回さないといけなくなるのですが、24h営業と言うのもあって、だんだん会社内が疲れ切ってきてしまいました。
私が呑気に事務作業をしているのも、、と思い、簡単な洗車業務などのお手伝いをすることに。
アルバイトの激減で職場の雰囲気が変わっていってしまった
入社当時から親切にしてくれていた男性上司も、さすがに疲れを隠せなくなってきていました。
人一倍頑張り屋な上司が、さらに頑張らないといけない状況に追い込まれてもいました。
可哀そう、、、と思っていても、私は出しゃばってはいけないという意識と、「下手に手伝いを増やしても私の方が壊れてしまうかも、、、」という気持ちで、簡単な手伝いをするだけで、サービス残業も一日2時間までしかしていませんでした。
そうこうしてるうちに、アルバイトが一名入りましたが、夜勤が入らないのです。
結局ほとんどの夜勤を上司とアルバイト1名で回すことになってしまったのです。
だんだんと上司の口数も減っていき、言葉遣いも荒っぽい日が増えました。
パートから無視されるようになり業務にも支障が出始めた
私がいけなかったのでしょうか、、もっと残業をすればよかったのでしょうか、、。
パートの方が口を聞いてくれなくなりました。
挨拶をしてくれないのはもちろんですが、質問や確認を取ろうとしても返事がありません。
案の定、私の事務業務にも支障が出てきてしまいました。
それでも何とか業務をこなそうと頑張っていましたが、ダメでした。
会社に行こうと思うとお腹が痛くなり、トイレからでれない、、、でも会社に行かないと、もっと立場が悪くなってしまう。
夜も眠れなくなってきて、涙が勝手に出てくるんです。
大人になって、頑張っていても、もっともっと頑張らないと、人から無視されるのか、、、と嫌になりました。
だからといって、無責任に辞めたくなかったのと、とにかくアルバイトが増えてくれれば、元の職場の雰囲気になってくれると信じて、眠れなくても、お腹が痛くても、頑張っていました。
自らサービス残業を週に25時間に増やしてしまった
それでも2時間のサービス残業がいけないのだ、、と私もサービス残業をもっとすればいいんだ!
そうすれば、私を認めてくれるかもしれない!
サービス残業をすれば、無視されなくなるかもしれない。
上司も喜んでくれるかもしれない!
役にたとう!
役に立たなきゃ!
と、だんだんマインドコントロールにかかった気分です。
自分で自分自身に言い聞かせているのです。
そして、退社する3か月前には、サービス残業が週に25時間を超えていきました。
もう週1日の休みにどこかへ出かける元気もなくなって、寝て過ごし起きると夜。
次の日は会社、、、の生活へとなってしまいました。
友人に後押しされ、退職する意向を会社に伝えた
そんな生活が長くは続けられるはずもありません。
私からは元気も覇気もなくなったのでしょう。
久々に会った友人が、私の顔を見るなり
「もう会社やめていいんだよ」
と言ってくれました。誰にも言われなかったので、泣けてしまいました。「辞めてもいいのかな、、」と返事をすると「たぶん、続けるとあなたが壊れちゃうから」と言ってもらえました。
せっかく正社員になったのだから、最後まで頑張らなくては、、、もう次はなかなか雇ってもらえないかもしれない。
怖くて不安で会社しか見えなくなっていたのかもしれません。
やっと辞める決心がつきました。
誰にも相談できなくて苦しかった体調不良も、友人の一言から元気になり始めました。
次の日。
怖くて怖くてこんなに震えるのか、、と言う位、足がガタガタ震えてしまいました。
上司を前にすると罪悪感も出てきて、話す前から涙が溢れてしまいました。
上司はもう分かっていたようで、「辞めるのか」と言いました。
「すみません、、。本当にごめんなさい。」
「私に出来るのはここまでです。無責任に辞めてしまう事を許して下さい。このままでは私の身体も心も壊れてしまいます。」
辞めることが悪なのではない
辞めると言ってから、上司は怒るでもなく悲しむでもなく、淡々と退職手続きをしてくれました。
パートの方は相変わらず相手にしてくれませんでした。
罪悪感がありますが、会社に私が壊されるわけにはいきません。
辞めたらもうだめだ、、、、という観念にしばられず、もっと広く視野を持ったおかげで、私は元気になりました。
それからは、パートの掛け持ちをしていますが、しっかり貯金もして頑張って元気を取り戻しました。
きちんと会社が社員を大事にしてくれる良会社にであえるように、自分磨きを頑張っています。
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