- 1.派遣社員は派遣切りされる前に転職すべき?
- 2.派遣切りとは?
- 3.派遣切りされる理由って何?
- 【会社の経営が悪化したから】
- 【3年以上雇うと無期契約にする必要があるから】
- 【任せる仕事がなくなったから】
- 【スキル不足のため】
- 【勤務態度が悪いから】
- 4.派遣切りされた人の末路は?
- 【借金する】
- 【離婚される】
- 【ホームレスになる】
- 【自殺する】
- 5.派遣切りされる前に転職を勧める5つの理由
- 【1.生活が安定しないから】
- 【2.年齢が高くなると正社員になりにくいから】
- 【3.しっかりとしたスキルが身につかないから】
- 【4.経済的に家族を養えないから】
- 【5.社会的な信用度が低いから】
- 6.派遣切りされたらどうすればいい?
- 【派遣会社に次の職場を見つけてもらう】
- 【派遣社員を辞めて転職活動を始める】
- 7.派遣切りされる前に転職するなら転職エージェントを使う
- 【リクルートエージェント】
- 【ワークポート】
- 【ハタラクティブ】
- 8.派遣切りされないための対策
- 【常にスキルを磨き続ける】
- 【職場の人達と良好な関係を築く】
- 9.派遣切りは会社都合での退職扱いになる?
- 【派遣切りは会社都合退職になる】
- 【失業手当を受け取るのにも条件がある】
- 10.派遣切りが違法になるケースがある?
- 【契約を更新しないのは違法ではない】
- 【契約を会社都合で途中解除するのは違法】
- 11.派遣切りにあった際に有給消化はできる?
- 【有給を消化できるかは派遣先との相談次第】
- 【まとめ】派遣切りの恐怖からさっさと解放されよう
1.派遣社員は派遣切りされる前に転職すべき?
『派遣社員として働いているけどこのままでいいのか不安』『いつ派遣切りされるか分からない』
こういった不安を抱えながら働いている派遣社員も多いでしょう。
結論から言うと、派遣切りにあう前に転職活動を始めるべきです。
理由として以下の5つが挙げられます。
・生活が安定しないから
・年齢が高くなると正社員になりにくいから
・しっかりとしたスキルが身につかないから
・経済的に家族を養えないから
・社会的な信用度が低いから
今回の記事では、派遣社員が派遣切りにあう前に転職すべき理由について詳しく見ていきます。
他にも派遣切りに関する情報をまとめておりますので、
『派遣切りについて詳しく知りたい』『派遣社員という働き方を見直したい』
という方は、是非最後までご覧ください。
2.派遣切りとは?
そもそも派遣切りとは何なのでしょうか?
決まった定義がないため、人により微妙に解釈が異なりますが、一般的には「契約の更新をしないこと」を派遣切りと呼びます。
「雇い止め」と言われることも多いです。
人によっては派遣契約の途中で解雇されることを派遣切りと捉える方もいるので、注意してください。
今回の記事では「派遣切り=契約の更新がされないこと」として考えます。
3.派遣切りされる理由って何?
ではなぜ派遣切りが行われるのか、理由について見ていきましょう。
【会社の経営が悪化したから】
まず考えられるのは会社の経営の悪化です。
2008年のリーマンショックが起こった時に最も派遣切りが騒がれました。
このことからも分かるように、会社の経営状況が悪化すると、人員整理の対象に派遣社員が選ばれやすいのです。
【3年以上雇うと無期契約にする必要があるから】
労働派遣法の改正により、3年以上派遣社員を雇う場合は雇用期間に定めのない無期契約に変更しなければならないからです。
そのため3年以内で契約の更新をストップする会社が増えているのです。
【任せる仕事がなくなったから】
会社によっては繁忙期だけ派遣社員を採用するケースも少なくありません。
例えば繁忙期の顧客からの電話対応を派遣社員に任せていた場合、繁忙期を過ぎると他に任せる仕事がなくなります。
こうなると契約が更新されることはないでしょう。
何か特別なスキルを持っていたり、他に活躍できる仕事があれば契約を更新してもらえますが、派遣社員の多くは派遣切りされてしまいます。
【スキル不足のため】
単純に派遣社員のスキル不足が原因で派遣切りにあうこともあります。
事前に契約している派遣会社と派遣先とで業務内容に関する取り決めが行われますが、いざ働いてみると求めていたスキル水準に達していないこともあるでしょう。
こういった場合、派遣先としても契約を更新することはありません。
【勤務態度が悪いから】
『派遣社員は正社員よりも責任が軽いから、ほどほどに仕事すればいい』
派遣社員の中にはこういった考え方する人もいますが、ほぼ間違いなく契約の更新はありません。
それはほどほどに仕事すればいいという態度が自然と表れるからです。
業務中に居眠りしてしまったり、雑談ばかりしているようでは派遣切りにあっても文句は言えないでしょう。
4.派遣切りされた人の末路は?
続いて、実際に派遣切りにあった方々がどのような末路をたどっているのか、見ていきます。
【借金する】
派遣切りされた後にすぐ次の職場が見つからない場合は、金銭的に苦しくなります。
そのため、借金を背負ってしまう人が多いです。
定職についていない場合は銀行からの融資も受けにくいので、ついついサラ金に手を出してしまう人も少なくありません。
【離婚される】
生活が安定しないこともあり、パートナーに愛想を尽かされ離婚されてしまう人も多いです。
しっかりと収入を確保してくれる男性でないと結婚できないという女性も少なくありません。
派遣切りにあうと、幸せな家庭も一瞬で崩壊してしまうのです。
【ホームレスになる】
派遣切りで貯金も底をついてしまえば、いよいよホームレスになってしまう人も出てきます。
こうなると次の職探しどころではなくなります。
住所不定の方を採用してくれる会社はありません。
【自殺する】
家庭を失い、家もなくホームレスを続けていると、精神的にもかなり追い詰められてしまいます。
そうなると、これから生きていく希望もなくなるでしょう。
最後には自殺という最悪の結果に至ることも残念ながらあります。
5.派遣切りされる前に転職を勧める5つの理由
続いては、現在派遣社員として働いている方が、派遣切りされる前に転職すべき理由についてご紹介していきます。
【1.生活が安定しないから】
まず挙げられる理由は、何と言っても生活が安定しないからです。
派遣社員として働く限り、
『いつ派遣切りにあうか分からない』
という不安を抱えながら過ごさなければなりません。
特に将来は結婚して家庭を持ちたいという男性であれば、生活基盤をしっかり作れる正社員でないと現実的に厳しいでしょう。
【2.年齢が高くなると正社員になりにくいから】
『いずれ正社員として働きたい』
こういう想いを持っているならできるだけ早く転職活動を始めるべきです。
それは年齢が高くなればなるほど、応募できる求人数が限られてくるからです。
もし20代の方であれば、若いからという理由で未経験でも採用してくれる会社はあります。
それだけ年齢は転職活動に大きな影響を与えるのです。
【3.しっかりとしたスキルが身につかないから】
派遣社員であればあらかじめ決められた簡単な業務しか任されないため、どれほどキャリアを積んでもアピールできるようなスキルは身につきません。
派遣社員としてのキャリアが長くなればなるほど、同年代の正社員として働いている方々とのスキルの差は広がっていきます。
転職活動の際も、派遣社員として働いていたことがポジティブに捉えられることはほとんどないでしょう。
【4.経済的に家族を養えないから】
派遣社員と正社員の収入の差は歴然です。
そもそもの基本給で差がつけられている上に、派遣社員にはボーナスなどがほとんど支給されません。
派遣社員の給料だけで家族を養っていくのはかなり厳しいと言えます。
【5.社会的な信用度が低いから】
最後にご紹介するのは、派遣社員だと社会的な信用度が低くなってしまうからです。
自分は派遣社員だからといって何となく肩身の狭い思いをした経験はありませんか?
多様な働き方が選べるようになった昨今でも、派遣社員は正社員よりも地位が低いと捉えられる風潮は少なからず残っています。
派遣社員ではローンやクレジットカードの審査に通らないこともあるでしょう。
6.派遣切りされたらどうすればいい?
『転職活動を始める前に派遣切りされてしまった』
こういったケースも十分考えられます。
こちらでは派遣切りにあった場合、具体的にどうすればいいのかご紹介します。
【派遣会社に次の職場を見つけてもらう】
多いのは次の職場を派遣会社に見つけてもらうことです。
特にスキルや業務態度などに問題がない場合は、すぐに次の派遣先を紹介してもらえるでしょう。
近々転職活動を始める予定なら、短期間の契約で働ける会社を紹介してもらうと良いです。
【派遣社員を辞めて転職活動を始める】
派遣切りにあったことを機に、思い切って派遣社員を辞めるという選択肢もあります。
つまり、そのまま本格的に転職活動を開始するのです。
この後に詳しくご紹介しますが、派遣切りの場合、会社都合の退職になるので、失業手当もすぐに支給されます。
当面の生活費は確保できるので、早めに転職活動をスタートさせることもおすすめです。
7.派遣切りされる前に転職するなら転職エージェントを使う
派遣社員の方がスムーズに転職するなら真っ先に転職エージェントを活用すべきです。
転職エージェントに登録することで、専属のキャリアコンサルタントがあなたの転職をマンツーマンでバックアップしてくれます。
あなたの適性やスキルを活かせる求人の紹介以外に、履歴書のブラッシュアップや模擬面接などの選考対策もサポートしてもらえるので、かなり心強いです。
派遣社員から正社員への転職に強い転職エージェントを3つ厳選してご紹介します。
【リクルートエージェント】
マストで押さえておくべきは、リクルートエージェントです。
業界最大手という安心感もあります。
転職活動初心者をしっかりとサポートする体制が整っており、まず何をすればいいのか分からないという方にもおすすめ。
圧倒的な求人数を持っており、あなたにぴったりの会社を厳選してピックアップしてくれます。
【ワークポート】
続いてご紹介するのはワークポートです。
未経験者でも積極的に採用してくれるIT・Web業界に強みを持っています。
将来性のある業界で、いちから手に職をつけたいという方は、是非活用してみてください。
【ハタラクティブ】
最後にご紹介するのは、ハタラクティブ。
アルバイトや派遣社員のように、正社員として働いた経験がない方を中心にサポートしている転職エージェントです。
特に自分のスキルに自信がないという方におすすめします。
実に80%以上の方が内定を獲得するなど、実績も十分でしょう。
8.派遣切りされないための対策
ここまで派遣切りされる前に転職すべき理由をご紹介してきましたが、中には事情があって派遣という働き方を選択している方もいます。
そんな方向けに、こちらでは派遣切りされないための対策をご紹介していきます。
【常にスキルを磨き続ける】
派遣社員で契約を更新し続けている人には特徴があります。
それは常に自分のスキルを磨いているということ。
自社に大きく貢献してくれるスキルを持った人材であれば、派遣先も契約期間が決まっているからといってリリースすることはありません。
『うちに正社員として来てくれませんか?』
と、スカウトされる可能性も高いです。
派遣社員だからといった肩書きにとらわれず、契約期間中は周りの誰よりもスキルを高めることに注力してください。
【職場の人達と良好な関係を築く】
可能性はかなり低いですが、職場の人達と良好な関係を築くことも派遣切り防止に有効です。
派遣社員とはいえ、一定の期間一緒に仕事をしてきた仲間です。
情が湧くこともあるでしょう。
人材の採用は経営的な要素も含まれるため、情だけでどうにかなる問題ではありませんが、良好な関係を築ければ
『次の転職先が決まるまでは、うちで面倒を見よう』
と契約期間を延ばしてくれる可能性もあるでしょう。
9.派遣切りは会社都合での退職扱いになる?
『派遣切りって自己都合退職?会社都合退職?』
こういった疑問をお持ちの方も多いです。
実際にはどうなのでしょうか?
【派遣切りは会社都合退職になる】
結論からお伝えすると、派遣切りは会社都合退職になります。
派遣社員としては契約の更新を望んでいるにも関わらず、会社側の判断で契約の更新を行わないということならば、それは完全に会社都合です。
また、合わせて押さえておきたいのが失業手当の申請です。
会社都合の退職となれば、誰でも失業手当が貰えると思っていませんか?
【失業手当を受け取るのにも条件がある】
具体的には以下の二つの条件を満たしておく必要があります。
・失業した日から遡った2年間で、雇用保険に加入していた期間が半年以上あること
・現在も失業中であり、すぐにでも働く意思があること
こちらの条件を満たしている場合、ハローワークにて申請すれば、会社都合退職の場合、すぐに失業手当を受け取ることができます。
10.派遣切りが違法になるケースがある?
『派遣切りって違法じゃないの?』
このような噂を聞いたことがある方もいるでしょう。
実際に派遣社員の契約を解除することで違法になるケースがあります。
詳しく見ていきましょう。
【契約を更新しないのは違法ではない】
まず押さえておかなければいけないのは、あらかじめ定めてある契約期間が終了し、その契約が更新されないことは違法ではないということです。
派遣社員の契約に関する取り決めは、期間満了になった際に、お互いの同意があれば契約が継続されるようになっています。
そのためどんな理由があれど、約束の契約期間中働かせてもらったのであれば、それは契約通りで何ら違法性はありません。
【契約を会社都合で途中解除するのは違法】
違法に当たるのは、会社都合で契約を途中解除することです。
つまり、まだ契約期間内にも関わらず解雇されてしまった場合、それは違法と言えます。
あまりに一方的過ぎる場合は賠償や解約金を請求することも可能です。
11.派遣切りにあった際に有給消化はできる?
続いてよくある質問がこちらです。
派遣切りにあった際に、有給消化は可能なのか解説していきます。
【有給を消化できるかは派遣先との相談次第】
まず前提としてあなたを採用しているのは働いている派遣先企業ではなく、派遣元企業です。
たまに派遣先企業に有給について確認する方がいますが、有給については派遣元企業に確認しましょう。
ここで注意点ですが、派遣社員が有給を消化できるのは派遣契約期間内でなければいけません。
つまり派遣切りにあい、契約期間が終了してしまえば有給の消化はできなくなります。
派遣先が優良企業であれば、残りの有給分だけ契約期間を延長し、うまく消化できるようにしてもらえますが、正直ここは相談次第と言えるでしょう。
運が悪ければ取り合ってもらえない可能性も高いです。
【まとめ】派遣切りの恐怖からさっさと解放されよう
派遣社員として働き続ける限り、
『契約が更新されなかったらどうしよう』
という派遣切りの恐怖がつきまといます。
こんな状態では安心して働くこともできないでしょう。
最後に、今回の記事でご紹介した、派遣切りにあう前に転職活動を勧める理由をおさらいしておきましょう。
・生活が安定しないから
・年齢が高くなると正社員になりにくいから
・しっかりとしたスキルが身につかないから
・経済的に家族を養えないから
・社会的な信用度が低いから
特に若い方であれば、正社員として採用してもらえるチャンスは多々あります。
今回の記事を参考に、早めに派遣切りの恐怖から解放されてください。
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