採用された会社は場違い過ぎて入社前から辞めたくなった
私は商業高校出身で、商業科の3分の2は卒業後就職という高校でした。
三年生の夏前に求人票が高校に貼り出され、商業科の生徒は皆夏休みに企業訪問をして就職先を探しました。
そんな中私はある企業での事務を選択しました。
高校の中の選抜で推薦してもらえるとになり、苦労もなく就職しました。
卒業後の三月末から会社のオリエンテーションが始まりました。
全国展開の会社だったので全国からたくさん新入社員がきていました。
そのほとんどが大学卒のエリートでした。
私はとても場違いなところに来てしまったと感じました。
事務の仕事は私ともうひとりだけであとの社員は専門職だったのです。
専門用語が飛び交い、オリエンテーションの話し合いはさっぱりわかりませんでした。
特に自分のしてきた経験を話す場が苦痛でした。
特に経験がない私はとんちんかんなことを言っていた気がします。
大学院を出た人もいて自分の学のなさも悲しくなったり情けなくなりました。
また夜は宿舎でお酒を飲んだり楽しそうにしている中まだ18だった私はその中に入っていけませんでした。
一週間後にはみんなバラバラに全国に配属されるのですがすでに仲良くなってグループで行動している人たちを見ると羨ましかったです。
入社式前にすでに後悔したできごとでした。
雰囲気の悪い職場に大量の仕事!何度も辞めようと思った
入社式を終えて地元にもどって出社しました。
そこは私の想像していた会社というものではありませんでした。
朝から電話がなりっぱなし、みんなピリピリしている雰囲気でした。女性社員は8人いましたが、一人は課が違うようでした。
女性同士の派閥みたいなものがあり入ったばかりでも厄介な感じがするとわかりました。
なんとか話を合わせようとしてもひとりはまるで話をしてくれないし、初日はお昼も一人で食べました。
入社したらランチにいくとかそんなことを想像していたのでさみしくて仕方がありませんでした。
三ヶ月もするとひとつ上の先輩と話ができるようになりました。
とてもやさしい先輩でしたが、私とは違う仕事をしていたので朝と帰りに更衣室で会えば話すといったものでした。
でもその先輩がいたからがんばれたというのもあります。
仕事を覚えるのに必死だったので毎日過ぎて行きました。
とにかく電話が多い会社でしたので電話対応に追われました。
電話を取る専門の人がいるわけではないので事務の女性が対応していました。
それは注文、問い合わせ、御用聞き、取次、調べ物などなんでもやらなければなりませんでした。
男性社員はなぜか電話にはでないのです。
営業のひとは自分にかかってきたものしかでませんでした。
男性が9割の会社でしたので男性優勢で毎日雑用ばかり頼まれ自分の仕事ができるのは定時を過ぎてからでした。
電話が鳴り止むのが5時すぎなのでそれからやっと事務の処理をし、頼まれた書類を作ったりするのはそれからでした。
それなのに男性社員は早く終わらせて帰れと言うしこの生活に慣れるまで辛くて、何度もやめようと思いました。
後輩は上司と不倫!指導に悩んで神経性胃炎になり退職を決意
そんな職場にも3年目にようやく後輩ができました。
後輩は容量のいい子で、上司のお気に入りになりました。
新しい仕事を教えると返事はいいのにやりません。
当然帰りも遅くなります。
そして指導していた私を上司は責めました。
「どうしてこんなに後輩にばかり仕事をやらせるのか?」と言うのです。
たいして量は多くないのに後輩はマイペースでどんどん時間が押していきます。
それに男性社員が営業から帰ってくるとずっとしゃべっていてなかなか終わらないのです。
でもそんな後輩でも男性社員はちやほやしていました。
もちろん仕事ができないことは男性社員はわかっていて仕事は私にまわってきます。
上司だけが後輩の仕事のできなさぶりをしりませんでした。
というか気にしていなかったんですね。
それは上司と後輩が不倫していたからです。
私は最初はしりませんでした。
上司からは後輩の指導についてあれこれ注文を付けられてその都度仕事を減らして、早く帰るようにしているのに、後輩は仕事がなくても帰りません。
今思えば上司の仕事が終わるのを待っていたんです。
そんなことに気づかず一人でどうしたら早く帰ってくれるのか、上司から後輩の仕事について注文をつけられたくないと悩みました。
そのうち私は体調を崩し始めました。
胃が痛くて食べられなくなり、食べても吐くようになりました。
休みをとれば「忙しいのに」と嫌味を言われ、病院へ行くのもままならなくなりました。
我慢し続けているうちに痩せていき心配した母が無理やり病院に連れて行かれました。
そしてストレス性の神経性胃炎だと言われました。
その時にこのままここにいたら体も精神もダメになると思いました。
それから辞めたいという話を支店長に話しました。
忙しく人手もたりないので止められてしまい、半年我慢しました。
一度辞めると決心すると辞めるまでが苦痛でしかたなかったです。
風当たりもきつく、どうせやめるんだからと毎日仕事の山積みでした。
半年の間は支店長から事あるごとに「続ける気ない?」と言われるのもプレッシャーでした。
それでも辞めたいと言い続けました。
意思はかたかったので、会社の人手がなかろうが辞めました。
その後のことは噂で知りましたが後輩と上司の不倫はバレて上司は転勤になったそうです。
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