パワハラに悩んで転職するつもりだったけど、信頼できる上司に助けられた

会社辞めたいと思った体験談

人事異動で体育会系で酷いパワハラの噂がある上司のもとへ異動

私が今勤めている会社をやめたいと思ったのは入社8年目、人事異動によって新しい営業所に配属になりそこで出会った超体育会系上司との出会いがきっかけでした。

私が勤めている会社は広告系の会社で、営業マンを勤めていた私は極端に数字が良いわけでもないが、悪いわけでもない。

いわゆる中間の成績の営業マンでした。

入社してからほどよくやってきましたが、入社8年目に大きな売上を持つ営業所に異動になり、そこで所長をやっていたのが超体育会系上司Aさんでした。

もともとAさんの噂は有名だったのでどんな方かは知っていました。

営業担当を怒鳴りつける、説教を1時間する、数字が悪いと徹底的に詰める、などなど。

Aさんの下について何人もやめていった人を見ましたし、実際に私の同期入社の友人は入社1年目でAさんの営業所に配属になり3ヶ月で体調を崩して内勤に異動になりました。

そんなAさんのいる営業所に異動・・・。

辞令を言い渡されてから実移動日まで憂鬱な日々を過ごしていましたが、実際に異動してからはもっと憂鬱な日々を過ごすことになりました。

Aさんは噂通りの人でした。異動したての最初こそやさしかったものの、すぐに態度は豹変。

異動したばかりということもあり、勝手が分からず営業成績が上がらない私はAさんの格好の標的となりました。

朝に出社してから朝礼がはじまる9時までにまず立たされて説教をされました。

それも他の社員が全員見ている前でやるのです。

最初の内こそ恥ずかしいという感情がありましたが、それも次第になくなりました。

そして朝礼が終わったあとにまた詰められます。

「今日はどういう営業をするのか?」

「それで受注できるのか?」

「もっとやり方を考えろ!」

などなど永遠と詰められました。

そして営業に出てからも度々電話がかかってきて状況を聞かれ、受注がなければ怒られます。

受注がなければ当然早い時間に営業所にも帰るわけにもいかないので必然的に営業所に帰る時間も遅くなります。

営業所に帰ってからも明日の準備などを行いますので帰宅時間はいつも深夜12時でした。

とくに辛かったのは営業の締日です。

私のいた会社は営業の締日は所長にその日の受注状況を定期的に連絡することになっていました。

14時・16時・18時に今どれだけ受注できているのかを報告するのです。

まだ14時のタイミングでは受注がとれていなくてもそこまで詰められることはありません。

「これから〇〇でアポイントがあるのでそこで受注します。」といった返事ができるからです。

しかし16時・18時で受注がないと最悪です。

とくに18時で受注がなければ「こんな時間からどこで受注するつもりだ!」と徹底的に詰められます。

そしてどういう動き方を今日1日していたのかと怒られるのです。

転職を検討していたけど、新しい営業部長が来たことでパワハラが軽減した

そんな生活が1年近く続きました。

心身共に疲れ果てていた私は、深夜に乗る電車にこのまま飛び込んでしまおうかなどと考えたこともありました。

しかし、妻のいた私はそれだけはいけないと踏みとどまり、次の手段として9年近くお世話になった会社ではありましたが転職をする決意をしたのです。

その日から転職サイトで次の仕事を探していたのですが転機は突然訪れました。

新しい営業部長がやってきたのです。

その営業部長はとても面倒見が良く、仕事が出来る人と社内でも有名な方でした。

そんな営業部長が着任されてしばらくしたある日のことです。

私は突然営業部長に呼び出されました。

営業部長が所長を飛び越えて一端の営業担当を直接呼び出すことなどまずありません。

会議室で2人きりになると営業部長がこう言いました。

「君がAさんからひどい扱いを受けていると複数の人間から報告が上がっているが本当か?」

驚きました。

実はAさんは私を怒るとき、いつも所員全員の前で怒っていましたが、それがあだとなったのです。

複数の所員が私がAさんから集中的に攻撃されていると営業部長に掛け合ってくれていたのでした。

私は営業部長に全てを話しました。

営業部長は時折うなずきながら最後まで私の話を聞いてくれました。

私は途中で涙を流してしまいました。

話をしているうちに我慢ができなくなったのです。

涙ながらに転職まで考えていることを打ち明けました。

すると営業部長は言いました。

「すまなかった。私は営業部長という立場にいながら現場の君たちがこのような扱いを受けていることを知らなかった。すぐに対応することを約束する。」

その後、Aさんは営業部長から相当絞られたと聞きました。

営業部長は私が個人的に相談したとならないようにうまく情報源を隠して対応をしてくれました。

そしてその日からAさんの私への扱いは収まりました。

評価してくれていた元の営業所に戻ったことで、退職せずに済んだ

Aさんからの攻撃が収まってしばらく経ちました。

私の精神状態もだいぶ落ち着きを取り戻し平穏な日々を送ることができるようになりました。

しかしそれでもAさんはAさんです。

多少優しくなったとはいえ、根本の性格まではそうそう変えられるものではありません。

またそのうち時間が経てば以前のようになるのではと怯えてはいました。

そんなときにとある方から連絡をもらったのです。

その方は以前異動する前に私がいた営業所の所長でした。

その所長が私を元の営業所に呼び戻したいとおっしゃってくれたのです。

「営業部長から君が異動してからどんな辛い思いをしていたのかを聞いた。君のようなまじめな社員を失うのは会社としても損失だ。だから営業部長に頼んで君をこっちの営業所に戻してもらうことにした。」

夢のような話でした。

その所長は当時から私の事をよく気にかけていてくれた所長でしたのでその所長のいる営業所に戻れるなんてと

私は喜びました。

そして私は元の営業所に戻ることができました。

それからは今までのブランクを取り戻すように必死に働きました。

今ではその営業力が評価されて大手のお客様の対応をする本部にも呼んでいただくことができ自身のステップアップのために日々努力しています。

一度は退職まで考えた私でしたが、あのとき営業部長が異動してきてくれたこと、そして前の所長が呼び戻してくれたことで

今でもこうして同じ会社で働くことができています。

その2人には感謝してもしきれない思いでいっぱいなので恩返しのためにもこの会社の業績アップのため、さらに営業に磨きをかけていこうと思います。

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