介護の仕事にやりがいを感じ、充実した毎日だった
介護職4年目にして、私は会社を辞めました。
精神的にも肉体的にもきついイメージがある職種で、もちろん離職率も高いです。
でも、私は自分の仕事に誇りを持っていたし、大好きでしたし、やりがいも、成長もありました。
しかし、私が入社して退社するまでに中堅社員はほ、とんど入れ替わっているのが現状でした。
理由は様々です。
結婚、けが、病気、転職。
でも、やめたほとんどの社員は介護という仕事に誇りを持っていました。
転職をしても、介護職を引き続きする人も沢山いました。
人が辞めると、今までギリギリで回っていた仕事を少なくなった人数でカバーしなければなりません。
とにかく、本当に忙しい。
疲れもとれない、やりたいことがあっても出来ない日が続きました。
公平に仕事は割り振られていたと思いますが、やはり色々な面での不満は徐々に溜まっていきました。
でも、辞められない。ここで辞めてしまうと、お客様に迷惑がかかってしまう。そんな使命感の中で仕事をしていました。
ワーキングホリデーで語学留学している人たちとの出会い
そんな中で、私はある人たちと出会いました。
それは、ワーキングホリデイや語学留学をしている人たちでした。
もとから、海外の生活にとても興味があり、遠くの国へ行ってみたいとも思っていました。
ワーキングホリデイには30歳までという年齢制限と、一年間という期間制限があり、仕事を辞めていくとしたら、もちろん帰国した後の仕事の保証もありません。
その時26歳だった私は仕事を辞めて行くべきか、行かずにとにかく将来に向けてお金を貯めるべきか悩みました。
でも、このまま仕事をしていたとしてその将来には一体何があるのか当時見つけられませんでした。
なら、人生最後の長期休暇だと思って、すっぱり仕事を辞めて海外で生活しよう!
面白そうと思った方向に進もう!
自分の気持ちいいお金の使い方をしよう。
そう思いました。
その次の日、私はワーキングホリデイのサポート会社に行き、説明を色々聞きました。
そして、ここにしよう!と思った会社と大まかな出発の日付、ビザの申請を済ませました。
会社に迷惑をかけないタイミングで退職を伝えた
次にネックになってくるのが、退職でした。
会社は人材確保が出来ず、困っている状態でした。
でも、もう心は完全に退職へ向いていました。
どのタイミングで言うのが一番良いのか、どのタイミングが一番会社が混乱しないのか…そんな時、退職をした社員の方とお話しする機会がありました。
その時にもらったアドバイスとして、年末には次の年のリーダーを決める時期に入っている為、早めに言った方がいいという事や、有給の消化をバラバラに入れてもらって、会社とは円満に離れたらいいなどでした。
次の日、リーダーとの個人面談が入っていた私は、さっそく退職の意思があることを言うことにしました。
しかし、私はワーキングホリデイで一年間海外へ行くという事がどうしても言えませんでした。
なぜなら社員を始め、お客様を裏切っている気がしてならなかったのです。
私は実家とは全く違う県で働いており、帰省も簡単にできる場所ではなかった為、結局のところ会社には家庭の都合等で辞めると伝えました。
正直な所この判断をしたのは、とても後悔している部分です。
もちろん、実家の都合もあったのですが、ちゃんと伝えて気持ちよく離れたらよかったなと思いました。
上司に伝えた後は、お客様に自分から伝えなければなりません。
これも、非常に精神的に辛かったです。
泣いてくださるお客さまもいましたし、プレゼントを用意してくださる方も沢山いました。
こんなに必要としてくださっているお客様と離れること、とても大好きなお客様たちと離れることは大変辛かったです。
そして少し嘘をついているという罪悪感がありました。
しかし、それよりも各お客さまに対して、自分をここまで成長させてもらった感謝の気持ちを表すために簡単なプレゼントと、お手紙を書いて渡すことにしました。
ただ、個人的に買い物に行く時間、大量に色々なものを買う財力も無かった為、ラッピングもしてあるものをインターネットで注文をしました。
本当にちょっとしたものでしたし、お金もかけられず申し訳なかったのですが、その事を伝えると「気持ちが嬉しいから!」と本当に喜んで下さり、本当に良い関係が築けたと嬉しく思いました。
会社で最後の挨拶をきちんとできなかったのが心残り
また、退職届も早々に書き、提出の準備もばっちりでした。
が、日々の仕事、引き継ぎ作業、引っ越し、役所の手続き、ワーキングホリデイの準備、などなど個人的に先に済ませたいことをやっていた為、社長に提出するタイミングを見失ってしまい、挨拶もせずに退職の日を迎えてしまいました。
それまでに、退職の話をしに行く機会があったのですが、なかなか踏ん切りがつかず挨拶もせずに退職してしまうという失態。
本当は、一番肝心で、すぐに済ませておくべき事ですが行動できなかった気持ちの弱さのせいで、非常識なレッテルをはられる事となりました。
退職に関して、そうだ悩む前に、心が決まっているうちにやってしまおう!
この日にやろう!
ここの日に済ませよう!
今日やろう!
と毎日決めてやっていたのですが、挨拶に関してだけは「あぁ…今日も出来なかった」「明日やろう」「明日、連絡しよう」と後回しにしてしまった結果です。
せっかく大切に育ててくださった社長や、会社の方に申し訳ない一方で、社長と話したくない。
もう会社と関わりたくない。
そう思ってしまうところまで追い詰められていたのも事実です。
社会人として弱かった部分は反省し、日本を離れている今、毎日を思い切り楽しく過ごし、日本で出来ない経験を沢山して帰りたいと思います。
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