家族経営の会社で、小さなオフィス内で怒号が飛び交う日常だった
これは私が社会人になって体験した 会社を辞めたいと思った体験です。
割と小さな会社の一般事務の1人として採用されて、新入社員で社会人一年目の私は意気揚々と出社しました。
事務所はわからないことだらけ、仕事も一から教えていただく状況下で、でも頑張ろうと心に決めて通うこと約2年間。
最初に嫌だったのは、社長と常務 専務3人の醜い言い争いでした。
小さなオフィスに毎日のように響き渡る怒号は、まだ社会を知らない私を震い上がらせました。
同族経営で、社長が父親で専務がその長男、次男が常務でしたので、お互い遠慮や配慮は皆無でした。
経営者同士のビジネス上の意見の交換というよりそれは、まるで普通の家族の言い争いでした。
そしてその言い争いを止めるものは誰もいませんでした。
タイムカードは強制的に5時半で切られる!サービス残業が当たり前
毎朝女子事務員は少し早く行ってお掃除することになっていました。
朝タイムカードを押して掃除をして、朝礼をして、それから各自自分たちの仕事に入ります。
ところが入社すぐにちょっとおかしいなとおもうことが起こりました。
研修期間を終えた後 帰りはタイムカード押さなくていいからね。
と言われたのです。
疑問に思って先輩に聞いたところ、みんな5時半に退社してることになっているので、押さなくても勝手にタイムカードがきられるとのことでした。
残業してもお給料が全く増えないのです。
今ではとても信じられない事ですが、当時は普通のこととして、伝達されました。
慣れない仕事のせいもあり、まだ手際もよくありませんでしたので、私も当然毎日夜遅くまで残業でした。
他の社員も終わらずに残業している状態でしたが、ほとんどの社員が諦めて、受け入れているようでした。
深夜まで働いていた従業員も沢山いました。
私は、能力が低いから毎日残業になるんだというような言い方をされました。
当時の私は、それもそうかもしれないと一生懸命にやったつもりでしたが、やはり帰宅は連日夜遅くになりました。
仕事の環境に加え、お局様の理不尽な嫌がらで心身ともに限界だった
どこにでも意地悪な人や合わない人はいて、少なからず新人をからかったり、嫌がらせをすることがあると思います。
私の場合は、最初は沢山話しかけてくれて、色々なことを教えてくれてとても優しく面倒見がいい、普通の先輩に見えました。
年も近かったので、話しやすく、わからないことなどをよく聞いていました。
ですが、ある時からなぜか態度が豹変しました。
何がきっかけだったのか?私には未だにわからなかったのですが、
他の男性社員とのあらぬ噂を立てられたり、
机の上にゴミが毎日乗っていたり、物が無くなって、変な所から見つかったり、思い通りにならないと怒鳴られたりもありました。
何か気に入らなかったのかわかりませんが、ゴミ箱を蹴られた事もありました。
彼女が敵対視しているもう1人のお局様と話したりしたらもう、何を話していたの?!としつこく詰め寄られました。
2人で自分の悪口を言っているようにでも見えていたのでしょうか。
私も次第に精神的に追い詰められて、つらくなってしまいました。
一緒に入った新入社員も次々に理由をつけては辞めて行きました。
そのころには、プライペートでもお局様から変な用事で長電話がかかってくるようになり、電話が鳴るたびに怯え、電話を受けるのが恐怖でしかありませんでした。
今思えば彼女もまた心を病んでいて、かなりのストレスを抱えていたのかも知れません。
しかしそれは当時の私にとってとても理解しがたく受け入れ難いつらい状況でした。
冷静に分析する余裕もありませんでした。
退職後、その職場には労働基準監督署へ連絡が入り監査が行われた
それらのことが重なって、私は当初のやる気に溢れていた自分を失い、自信が無くなりました。
他人に対して信頼感も抱けなくなり悩んだ挙句、信頼できる友達などに相談しました。
我慢の限界を超えてしまったので、結局会社を退社する決意をしました。
ずいぶんのちにその会社はある一社員から労働基準監督署へ連絡が入り、会社は監査が行われたと聞きました。
その際もその社員には、全くの畑違いの現場に回されたりと経営陣からかなりのプレッシャーががかけられたと聞いています。
その後会社がどうなったのか、また状況は改善されたのかはわからないのですが、私は早く切り替えることができて本当に良かったと思っています。
入るまでは会社の内状はわからないことが多いので、今回はとても勉強になりました。
退社してからずいぶん経ちますが、今でも時々、当時の夢をみて飛び起きることがあります。
その後結婚出産を経て、また求職活動するときには、当時を思い出してかなり迷いました。
幸い夫は、当時の状況も理解してくれていて、もしも同じような会社に再び勤めてしまったら、迷わず転職をしていいと言ってくれています。
おかげで今は子育てに理解のあるくるみんを取得している会社でパートとして勤務することができています。
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