家族が経営する会社で管理職として働いているけど問題が山積み
まず、私は食品製造業に携わる仕事をしております。
親が自営している小さな会社ですが、県内数十店舗のスーパーやデパートと取引があるため、業界内では比較的名前が知られている会社です。
私自身は管理職を務めさせていただいております。
先代の社長は父親だったのですが、病死のため、現在は母親が社長です。
私の勤める会社は、都会ではなく、比較的田舎になります。
社会情勢として、超高齢化社会と働き手の不足、低賃金がとても問題になっています。
景気が回復したといってもその影響を実感している人は少なく、倒産する企業も後をたちません。
そんな中でも私共が生き残れているのは、お客様であるスーパーやデパートでも同じ問題で悩まさせているからです。
勤める方の年齢も上がり、若い方の人手が足りないことで、仕事が合っても処理できないことが理由です。
スーパ―やデパートでも売上を確保するためには、物を売るしかありません。
ですが、売上を確保できるだけの仕事をこなせる環境にないのです。
大手企業であれば、自社工場を持つなどの方法を取ることもできるかもしれませんが、田舎の企業では、なかなか難しいのが現状です。
そこで私共の工場で作る商品・製品を増やし、そのまま店舗様にお届けすることを仕事としています。
現在でも仕事の依頼が後を絶たないので、私共の会社でも新しい商品への挑戦が続く日々を送っております。
仕事量が増えても利益が上がらない上、人手不足も深刻になっている
おかげ様で仕事量も増え、安定していきそうな雰囲気もあるですが、現在悩みを抱えることも増えてきました。
実際は、仕事量が増えても単純に利益が増えるわけではありません。
仕事量が増えれば、「仕事を増やしたんだから、商品の値段を落としてくれ」ということを言われることも増え、立場的にできませんとは言えません。
結局、お客様は、安価で仕事をしてくれるところを常に求めておられるので、様々な面で気を配っていかなければなりません。
利益を確保するためにギリギリの金額で交渉することが増え、文字通りの薄利多売です。
私共の会社でも高齢化と人手不足の影響をとても受けております。
全自動の機械化された工場ではなく、人の手で作ることをメインとしているため、人手の確保は絶対です。
しかし、現状は、なかなか人も入社せず、入社してもすぐに辞める始末で、現在は過去最も人が少ない状態です。
会社を辞めたくなったのは親である社長と対立していることが原因
会社がこのような状態になると管理職メンバーは様々なことで頭を悩ませます。
毎日仕事をきちんとこなせる状態を確保するために人手の確保から、人手が足りない時の対策も考える必要があります。
予算にも限度があるため、機械も簡単に買える状態にありません。
私個人としても社長との対立に頭を悩ませています。
現在の状況になるだろういう予想をたててた方が、私を含め数名おります。
しかし、社長自身は、先のことを考えれる人ではなく、現状のことに全てを捧ぐような考え方をメインとしています。
小さい会社とは言え、社長に対して、なかなか文句も言えない環境で、社長に対して直接言えるのは私しかおりません。
会社の管理職という立場ではありますが、結局は親子であるため、お互いに言いたい放題なので、つい無駄な口喧嘩に発展してしまい、物事の解決まで至らないのです。
そのような出来事が影響してか、社長が反社長派に対して、仕事での差別のようなことをやりはじめました。
完全なワンマン体制になってしまい、管理職であっても、仕事の情報が一切入ってこないこともよくあります。
当然このような状態が許されるわけもなく、私もさらに直接的に物を言うようになりました。もちろん私も省かれる一人です。
この状態が、今最悪の状態を招いているのです。
管理職のメンバーを避けて、現場の方と社長とで仕事をしている状態のため、責任者が仕事に関われません。
当然こんな状態なので、クレームの発生件数も異常に増えています。
しかし、クレームがくれば、社長直々に管理職に対して、怒りの声が ぶつけられます。
このような出来事が続いたため、責任者たちの仕事の意欲が極端に低迷しています。
現場ともうまくいきません。
私も何度か心が折れました。
これが私が辞めたかった出来事です。
会社を継ぎたいと思って入社しているから、今のうちにできることをする
ここまでされて辞めないのかと思う方もいると思いますが、私は父の後を継ぎたいと思い入社してますし、他の方も年齢が上がっていて、今さら他で働けるかわからないというのが辞められない理由になっています。
やる気が無く低迷した現状は、当然会社の売上、利益、評判に直接影響します。
そして、その影響を一番に受けるのは、当然社長です。
社長は、危機感を覚えたらしく、急に歩み寄りを始めました。
過去のことを謝ることも話をすることもありません。
しかし、会社で働く全員の生活がかかっているため、社長以外の人間も過去のことを問うこともせず、協力する道を選びました。
今現在は、仕事は協力するが、あくまで自分のためだと割り切って仕事をしています。
社長が辞めたり、続けられなくなった後、私がこの会社を引き継いだ時に全員がこの会社に対して愛情を持てるよう、また給料を上げて、生活を豊かにできるよう、将来に向けて個人的に動き出しています。
誰も現社長に期待していませんが、私はみなさんの期待に応えられるように頑張りたいと思っております。
変な話ですが、私の将来の目標も明確にできたので、個人的には辛くても無駄にはならない出来事だったのかと思います。
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