退職の決断をするときはできるだけ冷静な判断を
一時的に仕事の分量が増えて残業続きで忙しいときや、ちょっと自分の能力から難しめの仕事の担当になったとき、初めて内容の仕事で自信がなく不安に思ったとき、人間関係がうまくいかないときなど会社を辞めたいときは思うのは本気でなくてもふと思うことはあると思います。
しかし、何とかがんばって解決できたり、仕事がうまくいったりするとまたがんばろうと思い直したり、まだ続けられそうと思って思いとどまることもあると思います。
しかし、問題にぶつかってから長々と解決しなかったり、上司や周囲に相談してもらちがあかないときなどは本当に辞めることを真剣に考えることになります。
私もそういったことを繰り返しながら仕事を続けていましたが、なかなか改善できないと感じたときに本当に辞めることを真剣に考えて、いつやめるか、どうやめるかを考えるようになっていきました。
ただ、嫌気が差して感情的に突発的に辞めるのはいけないとわかっていたので、できるだけ冷静に客観的にみて判断しようと思いました。
無計画な経費削減の指示に限界を感じ始めた
具体的に、嫌気がさしていたのは経費の削減についてでした。
私が所属していた部署では営業で稼ぐところではなく経費を使う内容の仕事でした。
確かに営業部が業績を上げ、固定費や変動費など経費をできるだけ削減すれば益率もあがり益金も増えるので会社としては業績がアップすることになります。
それは大きなところでは私も理解できていたのですが、経費を使う担当としては目標はただ単に経費削減ということでその妥当性というものがまったく検証されていない状態でした。
ことあるごとに経費削減ということばかりで、相談しても取引先に対して値引きしてもらえといわれるぐらいで、値切ることぐらいしかできない状態でした。
しかし、普段から十分に安くしてもらっているのはいろんな業界や他社と比べてもわかっていました。
しかも取引先は会社のきまりや都合で指定業者で安いところに変更するなどもできずに解決法を探すのにもいきづまっている状態でした。
それでも会社からの指示としてはただ経費削減を繰り返すだけでその妥当性というのを会社としてはまったく判断していないようでした。
おそらく営業部に対しては会社や組織としての具体策はなく営業担当個人に売り上げ目標を達せするように延々と言うだけだったのではと思います。
また上司たちはこの経費の妥当性について会社の経営陣や経理などに説明や折衝などを行わず末端の私たちに経費削減をさらにするようにとのことで指示があったと私たちに要求するだけで問題の解決には程遠く感じました。
私たちの担当する経費は売り上げの何パーセントなど具体的にわかていましたが、同業他社と比べてもきわめて低く抑えられていて、コストパフォーマンスとしてはかなりできているということもわかっていました。
もし普通の感覚なら少なくとも経費に関しては私たちが担当している部署に対して現状維持で、求められるところとすればより営業部をサポートできるような提案や有効な経費の使い方のアイデアを作り出したりすることではなかったかと思います。
こういうことを私個人では現時点ではどうすることもできなく、もっと経営陣や管理職などが意識を持って組織的に会社規模的にやってもらわないといけないと思い限界を感じました。
この仕事でこれ以上自分ができることはない、と退職を決意
こういう内容のことは普段からも言っていましたが、経費削減の目標達成できない私の言い訳という感じで思われていたと感じるほどでなんのアクションも上司も、管理職も会社側からもありませんでした。
私の評価自体は悪くはなかったですが、そのような状態からよいとはいえなかったのではと思います。
査定などもいつも普通の評価だったという思います。
辞める最終段階では経費が削減できずに、本来使うべきところの経費を名目などを変えることで振り替えたりして経費オーバーにならないようにしていました。
まるで、借金で首が回らなくなって、いろんなところにまた借金したりする感じです。
裏金などは余ったお金を貯めておきますが、逆に足りないからいろんなところから振り回して使うようなおかしな状態にまでなっていました。
本来、やるべきところに経費をかけられずに経理処理としてもおかしな状態だったのではと思います。
月締めでのときでもその月に払いきれずに取引先に言って翌月にしてもらったりとこれは私がしていたというよりも組織として常体化していてこれはだめだと思いました。
このような状態で私はこれは一時的な嫌気とは違い、ここらか決別しなければならないと強く感じやめる決心ができました。
確かに私がこの会社に残って組織や会社をたたきなおして立ち直らせることも個人の努力としてできる可能性はゼロではありません。
しかしそれを実行するには私も昇進し出世して上になり周辺の意識改革まで行わないといけないのでできるのは何十年も先です。
そうような職業人生をささげるつもりはなく思い切って会社を辞めました。
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