- 1.子会社への就職はメリットがたくさん?
- 2.子会社について
- 【子会社は親会社に経営権を支配されている会社】
- 【子会社と関連会社の違いは?】
- 【大企業との違いは?】
- 3.子会社のメリットとは?
- 【経営が安定しやすい】
- 【親会社に比べて内定しやすい】
- 【親会社と同等の福利厚生を受けられる】
- 【世間体が良い】
- 【いずれ親会社に出向することも可能】
- 4.子会社にはデメリットもある?
- 【親会社と同じ仕事をしても給料は低くなるケースがある】
- 【親会社の社員に頭が上がらない?】
- 【仕事ができない社員が親会社から出向してくる事がある】
- 【事業整理で売却される可能性がある】
- 5.子会社への就職をおすすめしたい方
- 【大企業で働きたいけど選考をパスする自信がない方】
- 【安定した環境で働きたい方】
- 【最先端の現場で働きたい方】
- 6.子会社へ転職する際の注意点
- 【将来性のあるビジネスを展開しているかどうかをチェック】
- 7.子会社への転職には転職エージェントを活用!
- 【まとめ】子会社のメリット・デメリットを正しく理解することが大事!
1.子会社への就職はメリットがたくさん?
皆さんは子会社で働くことに対してどのようなイメージがありますか?実は子会社に就職することはメリットがたくさんあるのです。
今回はそんな子会社で働くメリット・デメリットから大企業との違いまで具体的に解説していきます。是非最後までご覧ください。
2.子会社について
まず初めに子会社とはどういう会社なのか簡単に説明していきます。
【子会社は親会社に経営権を支配されている会社】
子会社とは、一般的に会社の一部の事業部などを切り離して、一つの会社にしてしまうことを指します。具体的には、もともとの親会社に議決権のある株式を50%以上保有されている状態にあり、経営権を親会社に支配されている会社と言うこともできます。
ただし、仮に株式の保有が50%以下であっても、経営権を支配されている状態であれば子会社と呼ばれるため、注意が必要です。
【子会社と関連会社の違いは?】
ここでよく聞かれる素朴な疑問である、子会社と関連会社は何が違うのかという点にも触れておきます。
子会社は親会社に株式の50%以上を保有されている会社だと説明しましたが、関連会社は株式の20%〜50%を保有されている会社になります。経営権を握られてるわけではありませんが、多くの株式を保有されている会社というイメージです。
また、子会社と関連会社をまとめて関係会社やグループ会社と呼ぶこともあるので、覚えておいてください。
【大企業との違いは?】
子会社と言えば親会社のような大企業とは全く違うように感じる方もいますが、必ずしもそうとは限りません。
例えば日本を代表するような大企業の子会社であれば社員数も数千名を超える大企業である場合もあります。子会社だからと言って必ずしも規模が小さいとは限らないのです。
3.子会社のメリットとは?
子会社がどのような会社であるか分かったところで、続いては子会社のメリットについてご紹介していきます。子会社への就職や転職を考えている方は是非参考にしてみてください。
【経営が安定しやすい】
一つ目にご紹介するメリットは、やはり経営が安定しやすいということでしょう。
子会社を保有する親会社のほとんどは大企業です。資金力のある大企業がバックについているだけでも経営が安定しやすいことが分かると思います。
また、子会社化するということは、それだけ親会社の中でも重要度の高い部門であることが多く、子会社の経営が悪化すれば親会社が助けてくれる可能性も高いと言えます。
【親会社に比べて内定しやすい】
続いて、親会社に比べて内定を貰いやすいという点も挙げられます。
親会社が日本を代表する巨大企業である場合、それだけ人気も高く採用の倍率も相当高くなるでしょう。しかし、子会社というだけで採用のハードルはグッと下がります。親会社のグループ会社であるにも関わらずです。
あまり自分のスキルや経験に自信が持てない方などは、子会社を狙って就職活動するのも一つの方法でしょう。
【親会社と同等の福利厚生を受けられる】
親会社と同等の福利厚生を受けられるという点も見逃せないメリットと言えます。
大企業で働く大きな魅力の一つとして福利厚生が整っているということが挙げられるでしょう。社員にとって働きやすい制度が整った会社に勤めることは皆の理想だと言えます。
注目したいのは子会社もそんな親会社の福利厚生をそのまま引き継いでいるケースが多いということです。全く同じではない場合もありますが、親会社がある程度の福利厚生に力を入れているならば、子会社もそれなりに福利厚生が充実している可能性が高いと考えられます。
【世間体が良い】
親会社が有名な大企業である場合、子会社にもその親会社の社名が含まれるため世間的な認知度も高くなるでしょう。
社会人になると何かと会社名を聞かれることも増えてきます。そんな時に世間体の良い社名を伝えれば、それだけであなたへの信頼感もグッと高まると言えます。
一般的によく知られた会社で働きたいと思うなら子会社はかなり狙い目でしょう。
【いずれ親会社に出向することも可能】
最後にご紹介するメリットは、いずれ親会社に出向することも可能であるということです。
例えば、大企業に転職したいけど今の自分のスキルや経験では難しい場合、先に子会社に入社しておくという方法もあります。そこで経験と実績を積み上げていくことで、いずれ親会社である大企業に出向するチャンスが巡ってくる可能性もあります。
やや遠回りな気もしますが、将来的に大企業で働きたいけど今すぐには難しいという状況の方には一つの手段として検討する価値はあるでしょう。
4.子会社にはデメリットもある?
子会社のメリットについてご紹介しましたが、言うまでもなく当然デメリットも存在します。こちらでは子会社のデメリットについて見ていきましょう。
【親会社と同じ仕事をしても給料は低くなるケースがある】
子会社は親会社と同等の福利厚生を受けられるメリットがある一方で、親会社と同じような仕事をしていても給料はやや低くなる傾向があります。お金をしっかり稼ぎたいという方には子会社は向かないでしょう。
しかし、これはあくまで一般的な話であって、場合によっては親会社以上の給料が支払われる子会社も存在します。希望を持って待遇面を確認してみてください。
【親会社の社員に頭が上がらない?】
親会社と子会社という立場上、どうしても上下関係が出来上がってしまうこともデメリットとして挙げられるでしょう。
子会社は親会社に経営権を握られているため、親会社の指示に従って仕事をすることになります。そのため使う側と使われる側という関係になってしまいがちです。
子会社としても何となく親会社の社員には頭が上がらないような空気感があります。こういった雰囲気に耐えられないという方は子会社で働くことは難しいでしょう。
【仕事ができない社員が親会社から出向してくる事がある】
子会社から親会社へ出向することがあるように、親会社から子会社へ出向することもあります。
特にケースとしてあるのが親会社で使えない社員を子会社に左遷するというパターンです。子会社で働く社員からすれば、仕事ができない社員が突如親会社から出向してきて、自分の上司になるといったことも十分あり得るのです。
こういった社員に限って、親会社と子会社の立場関係を利用して横柄な態度をとったりするものです。子会社で働くのであれば、こういったデメリットもあるということを事前に知っておくべきでしょう。
【事業整理で売却される可能性がある】
子会社の最も深刻なデメリットと言えるのが、事業整理で売却される可能性があるということでしょう。
子会社化した当初は勢いのある最先端事業であっても、時代が変化していくにつれて必ずしもそうではなくなることもあります。この場合、親会社の経営判断として子会社を売却するという選択を取ることも考えられるでしょう。
繰り返しになりますが、子会社の経営権は親会社が握っているためこの判断に逆らうことはできません。そのため、事業整理の対象になった際は、判断に従い別の人子会社へ転籍するか、転職するかといった判断が求められます。
5.子会社への就職をおすすめしたい方
ここまで子会社のメリットとデメリットについて取り上げてきましたが、これらを踏まえた上で子会社への就職をおすすめしたい方をご紹介します。是非参考にしてみてください。
【大企業で働きたいけど選考をパスする自信がない方】
まず第一におすすめしたいのは、いずれ大企業で働きたいけど選考をパスする自信のない方です。
人気の高い大企業であればそれだけ応募も多いため、選考のハードルはかなり高く設定されていると考えられます。特にあなたが転職で採用選考に臨む場合はより一層即戦力としてのスキルや実績が求められるため難易度も高まるでしょう。
これらを踏まえた上で、いきなり大企業の選考を突破する自信がない方は、その会社の子会社へ入社していずれ親会社への出向を狙うという方法が効果的でしょう。時間はかかりますが、何としても人気の大企業で働きたい方は是非試してみてください。
【安定した環境で働きたい方】
こちらも前述しましたが、安定した経営が魅力なのが子会社の特徴です。
仮に規模が小さかったとしても、親会社を持たない一般的な中小企業と比較すると資金面では圧倒的な違いがあるでしょう。そのため比較的安定した環境で働くことを重視したい方には子会社をおすすめします。
【最先端の現場で働きたい方】
最後に、最先端の現場で働きたいという方にも子会社への就職をおすすめします。
大企業の数ある事業部の中で、特に力を入れたい重要な事業を独立させて子会社化するケースが多いことを考えると、時代の最先端の現場で働きたいという方にはもってこいの会社だと言えます。
こういうケースの場合は、親会社からやり手の社員が子会社の立ち上げのために出向してくることも多いため、優秀な社員に囲まれて先端ビジネスに携わることで自分を成長させることもできるでしょう。そういう意味では向上心のある方にも向いていると言えます。
6.子会社へ転職する際の注意点
子会社への就職をおすすめしたい方についてご紹介したところで、自分もいずれ子会社で働きたいと思った方もいるでしょう。そんな方向けに、子会社へ転職する際の注意点について解説しておきます。
【将来性のあるビジネスを展開しているかどうかをチェック】
子会社へ転職するのであれば、必ずチェックしておくべきことがあります。それは将来性のあるビジネスを展開しているかどうかという点です。
前述した通り、子会社で働く上で最も深刻なデメリットが、売却されるリスクがあることです。どんな子会社が売却されるかと考えれば、当然将来性のない事業を展開している子会社が当てはまるでしょう。
将来性がないというのは、時代の流れに合っていないとも言えます。そのため、子会社へ転職する際には、そこで展開されているビジネスが今の時代に合っているかどうかという視点で見極めると良いでしょう。
7.子会社への転職には転職エージェントを活用!
将来性のあるビジネスを展開する子会社を選ぶことが大切だと分かっても、自分一人の判断では何かと不安になるものです。そのような方に是非おすすめしたいのが転職エージェントの活用です。
転職エージェントを活用することで、転職のプロであるキャリアコンサルタントがマンツーマンであなたの相談に乗ってくれます。初めに子会社への転職を希望することを伝えておけば、あなたの適性やスキル、職務経歴をもとに最適な転職先をピックアップしてくれます。
また、同様に将来性のある会社で働きたいというポイントを特に重視していることも忘れずに伝えましょう。転職エージェントは転職のプロである以上、市場の動きなども常に把握しています。そのためかなり的確なアドバイスを受けることができるでしょう。
転職エージェントは求職者側は無料でサービスを受けることができるので使わない手はありません。子会社への転職を考えている方は、まず転職エージェントに登録することから始めましょう。
参考⇒転職エージェントを使って転職活動をしないと損をする3つの理由
【まとめ】子会社のメリット・デメリットを正しく理解することが大事!
子会社のメリット・デメリットから大手企業との違いまで幅広くご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?
子会社は大手企業のおまけのように捉えている方もいますが、子会社で働くメリットもとても多いことを理解していただけたかと思います。
人によっては大手企業に就職するよりも、その子会社でキャリアを積む方が良い場合もあります。メリット・デメリットの両方を正しく理解することが大切だと言えます。
子会社への転職が自分にとってプラスになるかどうか悩んでいるという方は、転職エージェントに相談してみると良いでしょう。客観的なプロの視点から適切なアドバイスを受けることができます。
今回の記事であなたの子会社への理解が深まったのであれば幸いです。
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