販売、事務、介護職と3回異業種へ転職している
私はこれまでに3度、異業種への転職を経験しています。
販売職・事務職・介護職と、異業種への転職後も、結婚や引っ越しなど色々な理由で転職を重ねてきました。
これは私が、失敗しつつも自分なりに身につけた4つの転職の心得です。
転職の心得①物事を前向きに捉える癖をつける
内向的で人見知り、決してコミュニケーション能力が高くない私は、転職先の人間関係でいつも悩んでいました。
転職では、新しい職場のルールや仕事内容を覚えることはもちろんですが、それ以上に人間関係の構築にとても気を使います。
コミュニケーション能力が高ければ何も問題ありませんが、もし苦手な場合はそれだけで神経をすり減らしてしまいます。
そこで人間観察が得意な私は、普段から周りをよく観察し、口数が少ないながらもポイントをおさえた会話を心掛けるようにしました。
人見知りでコミュニケーションが苦手な私でも、人間観察を楽しみと捉えることで、新しい環境での人間関係が苦痛ではなくなりました。
人間関係以外でも、苦手なことを苦痛と捉えず楽しみに置き換えられる前向きさが転職には必要ではないかと思っています。
また、異業種への転職は今までの経験が0になり、場合によっては自分よりもずっと年下の先輩に仕事の基本を教わることもあります。
異業種への転職に限られたことではありませんが、年齢に捉われず新しいことを覚えることが楽しみだと思えるかも重要なポイントの一つだと思います。
転職の心得②明確な転職理由を持つ
販売職から事務職への転職は、勤めていた会社の倒産によるものでした。
手に職も資格も持たない私は、とにかく仕事をしなければという思いで、全く興味のない事務職へ転職しました。
特に面白みを感じることもなく5年程勤めたあと、手に職をつけたいという思いから、未経験でも雇ってもらえるのならどこでもいいという考えで介護職の転職先を決めました。
私が明確な理由をもって転職をするようになったのは、介護職に就いて資格も取得し、今後の自分の働き方をじっくりと考えるようになったあとのことです。
厳しい介護職の現場は絶えず人手不足の状態で、大変ながらも生活に困るような心配は全くありませんでした。
ですが、長らく同じ介護施設で働いていると、知らず知らずに井の中の蛙になってしまいます。
介護実習生の指導を担当していた私は、他の施設を経験してきた実習生に新しい介護技術を教えられることもありました。
そこで、介護技術向上のためには他の施設を経験するべきではないかと考えた私は、医療介護業界での転職を考えるようになりました。
私の場合、介護福祉士に必要な医療の知識を学ぶ・精神保健学を学ぶなどの明確な理由があり、転職先を決めることにあまり迷いはありませんでした。
「お給料をもっと増やしたい」や「人間関係が悪いから違うところで働きたい」でも、何かしらの明確な理由を持てなければ、転職先を決めることができずモチベーションもあがりません。
モチベーションがあがらなければ、転職は苦痛なだけになってしまいます。
転職の心得③面接先の下調べを怠らない
当時はインターネットがあまり普及していなかったこともありますが、ハローワークなどの求人情報で仕事先を探していた私は、その情報だけをもって面接に挑んでいました。
求人情報では会社の規模や給与などの雇用条件は分かりますが、それ以外の倫理や特徴はほとんどわかりません。
その結果、病院などの倫理や方針が合わず、面接で辞退してしまったこともありました。
今ではパソコンでホームページや口コミなどの会社情報を調べることはとても簡単です。
自分が働こうとしている会社の情報を調べることは、履歴書に志望動機を書く時や、面接での質問などにも役立ちますが、それ以上に、自分が本当に働きたいと思える会社か・転職条件にそぐっているか・そこで自分は何を得たいかをイメージし、転職につなげることがとても大切なことではないかと思っています。
転職の心得④転職後も好奇心を持ち続ける
介護技術と知識向上のため転職を繰り返した私が、失敗しながらも最終的に満足できた転職先は、回復期リハビリ病棟を併設した総合病院でした。
社会復帰に向けたリハビリ援助を学びたいと考えた私は、その病院で初めて本当に尊敬できる上司に出会いました。
医療という限られた業種の中だけではなく、上司として頼りがいのある強さと、人として憧れるバイタリティーの持ち主でした。
残念ながら家庭の事情で引っ越すことになり退職しましたが、仕事での学びはもちろん、仕事以外でも学ぶことがたくさんある上司に出会えたことは、転職して本当に良かったと思えたことの一つです。
転職では、雇用条件が違った・仕事内容が思っていたものと違ったなど、失敗することも多々ありましたが、それも経験の一つだと捉え次に活かすことで、いつでも失敗を失敗では終わらせないように考えてきました。
また、転職したことで仕事の幅が広がり、新しい人との出会いで刺激を受けることもたくさんありました。
転職はネガティブなイメージを持たれやすいですが、私は新しいことを始められるチャンスだと思っています。
新しいことへ向かう好奇心は転職も楽しみに変えてしまう必須要素ではないかと思っています。
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