工場長の立場を捨て得意先へ転職!入社して判明した内情に転職を後悔した

転職コラム

仕事ぶりを認められ順調に出世し、工場長へ

18歳で北海道から神奈川へ就職し3社目だったN社(前職)。

ウィンドウズにもなっていない当時のパソコンで経験のないCADを扱う部署に採用されました。

そこでは優しい40代の上司にもめぐまれ楽しく仕事を覚え慣れていきました。

その先輩も半年で転勤になり半人前の自分一人で部署をまわすようになりました。

当然大きなミスもしましたし他部署に迷惑も多々かけました。

しかし他部署の先輩にも恵まれ自分は年々成長していきました、

当時の工場の長にも気に入られ入社10年目で課長に昇進し給料も同世代ではかなり多くもらっていたと思います。

仕事でも信用され社長はじめ取締役にも認められそれから5年後に工場長になりました。

その時は36歳で得意先からも切れ者の工場長としてしられました。

営業も兼務するようになり得意先のトップとも関わるようになり毎日充実した日々を送りました。

工場内もよくしようと考え、新しい事もいろいろはじめました。

みんなが活躍できる場所をモットウに採用人事から教育まで関わり一人一人大切に育てました。

一応自分でいうのもなんですが工場がひとつにまとまり同じ方向をむいて進んでいたと自負しています。

会社のための行動を理解されず、退職を決意

工場長になって3年目39歳の時です。

会社自体がパートを重んじどんどん採用し育てるという方針にかわってきた時、自分もそれに対応し動いていました。

各部署の意見をくみ上げ現パートの能力や態度、今後の展開を話しあうなかでここから先やっていくのに難しいパートがでてきた為直接指導していました。

最悪は新しいパートを増員し育てていくのが会社の方針にそうのかとも思い厳しく接した事もありました。

会社の事を思えばです。

しかしある時そのパートが自分よりも古くから営業で働いてる年上の課長にぼやいてしまったのがきっかけで自分のN社人生の終わりが急激に進みました。

その課長は自分より古くに入社しており、社長と自分の親が知り合いという環境の人で何でも自分を通さず社長に直接物を言う人なのです。

そのパートの件も自分ではなく社長に直接報告しました。しかもかなり大袈裟に。

工場長のいう事を聞けない奴は辞めさせる!言っている等々。

当然社長から私は事情を聴かれましたが自分の言う事はただの言い訳とされ『会社の方針であるパート化と逆の事をするのか!

工場長の意味をはき違えているのではないか!』と叱られ今まで会社の為に働いてきた事がバカバカしくなりました。

会社の為、工場の為いろんな事を犠牲にして頑張ってきたのに全く信用されていない事に終わりを感じました、

退職を決意し、声をかけてくれた得意先のうちの1社に転職

何人もの方が引き止めようとして声をかけてくれましたが意思が固く早々に退職の流れになりました。

そうなると当然ですが会社というのは急に冷たくなりまるで四面楚歌状態。

有給消化までの数日も胃が痛くなる程出勤したくなくなりました。

有給まで1週間を残して会社から出勤しなくて良いという連絡がありました。

結局自分がいなくても何とかやっていけるのが会社なんです。

後の話ですが私を追うようにベテラン含め5人が退職をしました。

さて有給消化中ですがお世話になった得意先から4社の誘いがありました。

その中から自分の経験をいかし金銭面等も考慮し真剣に悩みました。

どの会社も誠意あるいい会社だったのですが経験をいかし今後自分を生かしてくれる会社と思いT社に決めたのです。

給料は相当妥協しましたがN社みたいな嫌な人もいないし初めから期待もされてやる気のあるスタートでした。

転職して大失敗!入社して分かった会社の内情

あの時我慢してN社に残っていたら、想いとは別に社長に謝罪し工場長職を続けていたらなぁと思っても時すでに遅し。

フタを開けてみたらT社の中身は散々たるものでした。

規模は小さく余裕の資金はない、自分の作業の為に機械を一台用意すると言っていたのに利益が見込めないとお蔵入り。

営業にまわされ売上はあげたものの給料は約束した金額より相当少ないものでした。

生活があるので給料の交渉もしましたが営業結果から考えると増額できないと言われました。

しまいには口頭での約束だった為か覚えのない事になってました。

従業員はみんないい人でしたが、社員全員が社長はお金にずるい人だと言ってました。

今更断った他の会社へ頼るわけにもいかず苦しんだ2年間でした。

前職の専務から前の会社に係長として戻ることを打診される

ある時前職N社の専務(社長の子息)より直接電話があり会いたいと言ってきました。

専務は若く自分より7つ年上で当時は仲良くさせてもらっていました。

訳あって自分が危機に陥った時会社から離れていたので自分の辞職時には相談できませんでした。

その専務がもう一度戻ってきて欲しいと言うのです。

その時昔の工場はあの嫌いな課長が工場長に成り上がっていました。

当然あいつとは同じ職場で仕事はできない!と言って断りましたが2度3度会って話をかさねました。

給料も昔よりは少ないですがこの時のT社よりは断然多く、係長で迎えると・・。

今一度T社の社長と交渉しましたが最後は「君の使い方がわからない」と言って投げ出されました。

ありがたい専務の力で特別苦もなくN社復帰を果たしあの工場長の下課長に昇進し今働いています。

当然昔の憎しみは忘れず毎日小さな抵抗はしています。

自分なりの結論としては転職は成功も失敗もあるとは思いますが、十分な時間を使い考え後悔のないものとしなければなりません。

未だに私は悩んでいます。

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