調理師の夢を目指してホテルに就職!プレッシャーの毎日でうつ状態になり退職

会社辞めたいと思った体験談

料理が好きで、調理師を目指すようになった

わたしは以前調理師として働いていました。

小さい頃から料理を作ることが好きで将来は自分でもお店を持ちたいと思っていました。

高校を卒業して、調理の専門学校に通いました。

専門学校では料理、料理の毎日でした。

この食品はこうだ。この味付けは、、、と毎日友人と話をしているのがとても楽しかったです。

色んなお店を食べ歩き、たくさんの先輩やシェフの話を聞き、自分もいつかこういう風になりたい。

と思いながら過ごした2年間でした。

将来を見据え、知識や技術を身につけるためにホテルへ就職した

いよいよ卒業し就職先を決めるとなった時、わたしは、いつかお店を持つためにはどの道に進んだら良いかとても悩みました。

わたしが働きたいお店はカフェで、ただカフェだと正社員の雇用はほとんどない。

北海道というのもあってか、カフェでの正社員の求人は全くありませんでした。

そこでわたしは今は知識や技術をしっかり身につけようと思い直し、市内にあるホテルへ就職先を決めました。

新入社員としての研修を順調に終え、ホテルの宴会の厨房へと配属された

春から新入社員としてホテルへ就職し、まずは色々な部署の厨房で研修を行いました。

学生時代の職場研修で働いたことのあるホテルだったので、顔見知りの先輩や上司がいたので、わりと慣れるのは早かったと思います。

色々な部署を周り、ホテル内にあるレストランで働けたらな。

と思いがむしゃらに仕事をこなしました。

研修もいよいよ終わる頃ついに自分の配属される部署が決まりました。

わたしは宴会の厨房に配属されました。

後から聞いた話によると、女子は体力等色々考慮され、宴会に配属されることが多いそうです。

決まってしまったものは仕方がないと思い、わたしは宴会の厨房で出来る限りを尽くそうと思いました。

長時間労働の上、不安定なシフトに気の休まらない毎日が続いた

次の日から本格的に仕事が始まりました。

新入社員は1時間前出勤。

最後も上司が帰るまで帰ってはいけない。

という決まりがあり、朝はだいたい7時半から8時くらいから、夜は最後の宴会が終わるまでだったのでいつも22時か23時くらいまででした。

また、一番驚いたのは1日の終わりまで、次の日の出勤時間がわからないところでした。

なので、お休みをもらっても次の日の出勤時間が夜までわからないという感じでした。

その日出勤だった先輩や上司から次の日の出勤時間を電話で知らせられるとういう感じなので休みの日も気が休まりませんでした。

シフトもしっかり決まっていなかったので、次の休みも前日くらいまでわかりませんでした。

また、食事以外の休憩もありませんでした。本当に毎日辛かったです。

ハードな仕事の環境や厳しい上司に半年で同期が半分に!

上司は40歳代から50歳代の男性がほとんどでした。

仕事中に何度もタバコ休憩に入ったり、たまにセクハラのような発言もありました。

同期の男子はかなり激しく怒鳴られたり、犬のような扱いをされたりしていて、見ているだけで恐ろしかったです。

夏頃になると、同期が半分以下にまで減りました。

体力的に辛くなった人、精神的に病んでしまった人がほとんどでした。

日が経つごとに次は誰だ、同期の間でもそんなような話も出るようになりました。

幸いわたしの同期はみんな仲が良い方だったので、定期的に飲み会を開き、上司や仕事に対する愚痴を言い合えたので、まだそこまで辛くはなかった気がします。

上司からコンクールに出ることを指示されプレッシャーで体調を崩した

秋になり、徐々に同期との間に仕事の速さや覚えに差が出てきました。

負けず嫌いなわたしは焦りや不安にかられるようになりました。

また、この時期にコンクールの準備も始まりました。

入社した時から上司にコンクールに出なさい。

と言われていましたが、学生時代にコンクールなどに出たことがなく、どう準備を進めたら良いのか全然わかりませんでした。

今思うときちんと周りに相談をし、わからないところはすぐに聞けるようにしていればこんな風にはならなかったのだと思いますが、当時のわたしは毎日ただ不安に襲われるだけでした。

上司からコンクールの準備どうなんだ、と言われるたびに逃げ出したくなるような気持ちでいっぱいでした。

そんな時、わたしは体調を崩してしまいました。

コンクールに対するプレッシャーや同期たちの間での仕事の差、毎日の過酷な労働、色々なものが積み重なり軽い鬱状態になりました。

朝家を出ようとすると吐き気がする。

職場に着いて着替えても厨房に入れない。

そんな日が何日か続きました。

病院にも行き、しばらくは薬に頼ったりもしました。

同期が何度も連絡をくれ、励ましてくれました。

でも、それすらも辛くなり両親や上司と相談をし退職することにしました。

上司からは勿体無いと何度も引き止められましたが、わたしはもう二度とこの環境では働けないと思ったので、その日に退職届を提出しました。

退職し、調理師の仕事からは離れることに。料理は趣味として続ける

今でもたまに辞めてなかったら今頃どうなってたのだろうとも考えたりしますが、やはり辞めてよかったと思います。

結果として今は飲食業界を離れていますが後悔はしてません。

わたしには好きな事は趣味で続けるのが合ってるのだなと思ったからです。

好きな料理が嫌いなことに変わる前に気がつけて良かったです。

これからも趣味で料理を続けたいと思います。

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