短大を卒業して不動産関係の会社へ就職!大人の世界の汚さを知った
全国展開はないのの、マンションや戸建て住宅を販売、賃貸物件の管理等を行っている会社でした。
私は、損害保険の担当として入社。
その会社から転職を決意することになった理由です。
就職した会社の融資を担当していた銀行は、私の父が勤めている銀行でした。
私は営業職でもなく、一般の事務員だったのに、銀行への挨拶の際には荷物持ちという名目で借りだされました。
銀行につくと、銀行の担当者に「この子誰だかわかります?そちらの○○さんの娘さんなんです。」と紹介されたりしました。
もちろん、父とは面識もありません。
それなのに、会社でも経理部長から「お父さんは元気?よろしくお伝えくださいね。」と言われたりもしました。
父の会社が新聞に載ると、いい記事でも悪い記事でも私の目に入るようにされたり。
今思えば、私のことをよく思っていなかったのだと思います。
でも、新社会人の私にとって、社会ってこんな場所なんだと大人の世界の汚さを垣間見た時期でもありました。
嫌がらせの次は上司からのセクハラ!退職したくなった原因にもなった
ただでさえ父親のことを言われたりして、ストレスだった私。
しかし、会社のメーンバンクが他行に変わりました。
本当にほっとしたのですが、待ち受けていたのが上司からのセクハラでした。
もちろん本人は認めませんでしたが、私にとっては苦痛以外の何物でもありませんでした。
別に大したことない仕事の依頼も、別室に呼ばれ隣り合わせに座らされ、書類は机の上ではなく私の膝の上に置かれる。
上司は書類を説明するときは書類に指をさし、それ以外の時は私の足に手を乗せる。
建売の住宅が売れ残っていると、社員でお手入れを兼ねて掃除をしにも行きました。
上司は私にベランダの掃除を命じ、掃除をしているとやってきて、私を隅に追いやりずっと隣に立って他愛もない話をしてくるのですが、
肩・腕・足がずっと密着したままなのです。
そういうことがずっと続き、会社に行くのも嫌になりました。
会社の経営不振の噂をきっかけに退職に向けて動くことを決心した
父の会社がメーンバンクでなくなって以降、決算時期になると「うちの会社危ないらしい」といううわさが飛び交うようになりました。
こんな苦痛を受けながら危ないと噂が出るような会社に在籍する意味はない!といつでも辞めてやると心に決めると人間強くられるものです。
上司にボディータッチが多いからやめてほしいと手紙を書きました。
向こうも負けじと、他の社員に「こいつは自意識過剰だ。」と手紙を見せびらかしたりしていたようです。
でも、私だって辞める気でやってます。
気になんてしていられません。
こうなったら、取れる資格を全部取って、実務経験だって積んで辞めてやると感情を捨てて頑張りました。
悪夢のような2年でしたが、そのおかげで損害保険業務の資格を生かしてその会社と比較にならないくらい大きな企業に転職をすることができました。
こうやって思い出すと、恨みつらみ色々出てきます。
でも、普段はそういう呪縛みたいな思いに雁字搦めになって生きていくのなんて本当にごめんだし、むしろステップアップさせてくれてありがとう
と思ってやってきました。
企業なんて入ってみるまでどんなところなのかわかりません。
でも、その企業を選んではいったのも私だし、ケリを付けるのも私なのです。
自分のやり方があっていたかなんてわかりません。
でも、その時の私の考えられることすべて考えました。
上司に手紙を書くことが正しかったのか。
でもあの時の私にはあの対応が精いっぱいだった、それだけです。
どこの会社に行っても、色々なことがあります。
自己責任だと思って我慢し続けて苦しんで病気になってしまう人だっていると思います。
会社を辞めることがいけないことだと感じてしまう人もいると思います。
でも、決めるのは自分自身だし、自分のことを助けてあげられるのも自分です。
周りの人がどんなに理解があることを言ってくれたって、自分で決めるしかない。
自分の身を守って会社を辞める、それだって立派な自己責任だと思います。
いい加減な気持ちで決めたことは後悔もするものなのかもしれません。
でも、中途半端な考えではなく、真剣にとことん悩んで考えたのであれば、誰に何を言われても平気なはずです。
私は今、専業主婦となって子育てをしています。
今までの仕事の経験が無駄だったなんて思った子はありません。
自分が色々な体験をしてきて来たことを楽しかったと振り返ることができるし、子供にも挑戦することの大切さや、
自分の選ぶことに責任を持つ大切さも教えていきたいと思っています。
就職って本当に難しいと思いますが、いいことも悪いことも、絶対に無駄にはならないし、そこにとらわれて前を向けない方がもったいないです。
結局、自分のことが嫌いになってしまうと生きていくのはつらい、でも自分が何か決断をするときに逃げずに真剣に向き合って考えていれば、
自分を嫌いになることなんてないし、多少の後悔はあれど、前を向いて進んでいけるのではないかと思います。
自分が死ぬときにに楽しかったと思える人生にするために、今もまだ人生を模索中です。
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