編集の仕事を退職!朝から晩まで仕事に追われる日々に終止符
転職前は大手マスコミの編集職で長年働いていました。
出社時間は遅いものの、帰宅時間もその分遅いので意味はなし。
そもそも電車で帰れる日は数えるほどで午前様が当然の勤務スタイル。
とはいえ好きな仕事だったので、趣味もなくし友達もなくし、皆が当然のように知っている情報さえわからなくなっても睡眠時間を削って、ないないづくしの生活を送っていました。
そんな生活を約10年続けたときに「海外留学しよう」とふと思い立ったのです。
深夜の仕事でも安心安全な温泉施設での仕事
海外留学を決意したものの、先立つ資金が危ういのでもう少し余裕を。
まずは一気に稼ぎたいと思い、高給料に的を絞って深夜の仕事で探しました。
とはいえ、深夜勤務の仕事は体的負担もしかり精神的負担が多いのではないかと不安を抱きました。
転職経験はありましたが、深夜帯は初めて。仕事内容も特殊なんだろうか。
働くスタッフの層は? わからない未知の世界です。
そこで見つけ出したのが温泉施設・スーパー銭湯の飲食部門。
深夜勤務で応募したが3交代制で調整が可能。
なによりリラックス目的で訪れる温泉施設が危ない場所のわけがない!
飲食業は学生時代にバイト経験があったし、自宅からたまたま近いということもあり事前準備も必要なくすんなり採用となりました。
初日は初めての深夜労働ということでドキドキしましたが、温泉施設とだけあって暗めの照明で落ち着いた館内。
怪しさなんて微塵もない。
スタッフには20代から30代の若い人が多く活気に溢れる明るい雰囲気だったのですんなり溶け込めました。
なにより年配の女性や「お母さん」が多かったのが心強かったですね。
「お母さん」の安心感は絶大です!
私が就いたのは主に飲食の皿洗い部門。
ホールの人が回収してきたお皿を軽く洗い、ひたすら食洗器にかけていく仕事です。
皿を拭き上げ、所定の位置に片付ける仕事と交代制でした。
深夜だから回収されるお皿は少ないだろうとたかをくくっていたら、想像以上の量で驚きました。
夜だと宿泊されるかたが多いので、ゆっくり食事をとられてるんですよね。
またお酒も入るのでジョッキやグラスが多いこと多いこと。
その片づけが深夜にまわってくるという流れ。
スピードも必要ですが、割れ物を多く扱っているので雑にならないように気を配りました。
25時以降にはさすがに回収されるものはなくなるので、床掃除をしたりテーブルを拭いてまわったりとホールの仕事もしました。
バイト時代の飲食店の経験や日常生活が活き、家事の延長のような感覚で働けたのが良かったです。
疲れたときには客席から見える海の夜景でリフレッシュするといいと教えてもらい、ちょっとした楽しみになっていました。
この仕事は徹底的に裏方作業なので、基本的にお客様と顔を合わすことはありません。
そこも深夜勤務の不安要素を感じなくてすむ部分でした。
そもそも温泉施設にくるお客様で素行の悪い人はあまりいませんが、勤務前は深夜のお客様はトラブルを起こす可能性が高いと思っていたからです。
また、夜中に働く姿を知人に見られることにも抵抗があったので、キッチンにこもって仕事に専念できる皿洗い部署はもってこいの場所でした。
温泉施設で働いていると能人の目撃情報も!
仕事が暇な時間になると、この時間を待ちわびていたかのようにバイトを含めた女性スタッフの談笑の場となります。
タオルを折り畳みながら話題にのぼったのがまさかの施設内での芸能人目撃情報!
温泉施設の主な客層はカップルや家族や団体ですが、その中にお忍びで利用する芸能人の姿も多々あるようでした。
すっぴん状態なのによくわかるなと関心していたら、どうやら混乱を避けるために芸能人は従業員入り口を利用することもあるみたいです。
そこで出てきたのが、大物女優と人気アイドルのカップル情報でした。
頻繁に温泉施設を利用していたようで、ほとんどのスタッフが目撃済み。
温泉デートを相当お気に入りのようだと盛り上がっていました。
他にも芸能人の目撃情報があったので、プライベートですっぴんを出す場所を選ぶなんてすごいなと妙に関心しました。
すっぴんを逆手に取って遊びにくる芸能人の逞しさを知ることができました。
深夜勤務というと辛そうに感じるけど、昼夜逆転でもいいなら悪くない
留学への資金集めのために短期間だけと思って始めた仕事も、居心地が良くて約1年いました。
そこそこ長く働くとスタッフとの信頼関係も築け、他部署からのお誘いもあったりして遣り甲斐も感じ、気分は上々。
海外留学はもういいかなと思ったりもしましたが「戻ってきたらまた一緒に働こう」という優しい言葉をいただき、退職を決めました。
深夜仕事は結局は前職と同じように、朝に帰って寝るというスタイルなので生活リズムに慣れるまでは辛いですが昼に同じ時間働くのよりも勤務時間は短く感じられ、不規則ではない昼夜逆転生活なだけで同じ勤務時間なら深夜帯もアリだなと思えました。
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