社長の従業員に対する強烈なパワハラ!仕事への意欲もなくなり退職

みんなの退職体験談

社長が整備士の先輩を目の敵に!怒鳴り散らすところから始まる朝

30代女性、自動車整備士です。

今現在は出産し子育て中のため専業主婦をしています。

私が初めて自動車整備士として勤務した会社は、私を入れて従業員7人の小さな個人の車屋さんでした。

社長、その奥さん、整備士が1人(私を入れると2人)、板金の人が1人、社長の趣味が剣道で、子供たちに剣道を教えているのでその道具やらの販売もお店でしていたため、剣道専門のスタッフが1人の計6人でした。

毎朝必ず朝礼がありますが、まず朝の朝礼からどんよりした憂鬱な気分に。

私の他に整備士の先輩が1人いましたが、その先輩が必ず毎朝社長に怒られるのです。

朝から会社はずやーんとした雰囲気に。

そんな中、では今日も1日がんばりましょう!と言われてもはいっ!とはなりません…。

社長のエスカレートする先輩へのパワハラ!見てるだけでも辛い!

とにかく、毎朝社長が整備士の先輩Aさんに怒鳴り散らすところからはじまり、時にはみんな椅子に座らされ朝から会議…。

その名も’Aのどこがいけないのか、なぜこんなに怒られるのか’を問う会議です。

前日Aさんがやらかした事、そしてAさんがそれに対して行った処理の仕方や仕事態度についてどこがいけないのか、

どこがまずかったのかをみんなで話し合う会議です。

そこで一人一人Aさんのどこがいけないのかを発表させられます。

確かにAさんの対応にはあれっ?と思うところなどがパラパラありました。

そしてAさんも、’すみません’となかなか言わないのです。

(社長のことを大変嫌っておりましたので、あれだけみんなの前で毎日怒られると素直にすみませんが出てこなくなるのも当然のような気もしますが…)

その朝の朝礼や会議だけで済めば良いのですが、一日中、Aさんは社長に怒られてばかりです。

というか、おそらくAさんが何をしても、社長はそれがただ気に入らないのだと思いました。

そして入社まもなくして、なぜか車体整備(板金)のお兄さんが1人、突然辞めていったのです。

この人もまた、ひそかに社長ともめていた様子。

そしてもう一人、剣道専門のスタッフがいたのですが、その人は社長のご機嫌取りばかり、金魚の糞状態で、イエスマン。

社長の奥さんももちろん社長サイド。

私も入社まもなく、その社長ワールドの中に取り込まれかけました。

やたら社長がお昼ゴハンに剣道のスタッフと私を連れて出てくれるようになったのです。

Aさんだけは’お前は留守番しとけよ’と店に取り残されていました。

そして社長はよくこういっていました。

‘あのA、あいつは何を話しても何も響かん、あそこまでいくと障害者レベル。軽度の障害者と健常者のグレーゾーンだろう。’と。

しかし私が話す限りではAさんは全くそのようなこともなく、いたって普通の人でした。

早い話が、社長の目の敵だったのですね。

‘社長の考え方が小さすぎてついていけねぇ(笑)と思った。’

とある日のお昼時、社長がいつものようにAさんだけを店に残し私と剣道のスタッフを連れてお昼を食べに連れて行ってくれました。

すると、社長がこんなことを言いだしました。

‘今な、あいつ(A)を、B君(剣道のスタッフ)が怒らせて、一発あいつにB君を殴るように仕向けて、それをネタに一生ウチで低賃金でコキ使ってやろうっていう計画をしてる。’

私は最初、はい?何を言ってるんだこの人?と耳を疑いました。

それまでは、毎日毎朝社長の怒号からはじまり、いい加減に気分も滅入っていましたが、それでも社長から学ぶべきものは技術を含めたくさんある!と、ある意味では尊敬していました。

ですが、その一言をきいた瞬間、私はドン引きしてしまいました。

社長、こんなしょーもないこと言うんだ…。

なんだかやってることヤ◯ザじゃないか。

と、心底社長のことを残念な思いました。

ガッカリでした。

その一言以来、どんどん社長に対する見る目が変わっていき、もうこの会社には長くは居たくない、とてもじゃないけどこの会社に骨を埋める覚悟はできない!と思い、社会人としてやってはいけないことですが、私もそれまで社長の元を離れていった整備士さんや車体整備士さんたちと同じように、突然辞めました。

退職時の理由は、表向きは’私にはやっぱり自動車整備士は務まりません’でした。

ですが本当の退職理由は、社長について行けなくなったから。

その車屋さんはなかなか人の入れ替わりが激しかったので、他の人たちも同じような理由でやめていったのだと思います。

退職後つとめた車屋は全く違う快適な職場だった

退職し、自分の工具などもすべて引き上げてきてからは心の荷が下りかなり軽くなりました。

A先輩はいつも’ぼくが辞めてから辞めてよ?じゃないとぼく辞めれんから(笑)’と言っていたので(退職を申し出てもなかなか辞めさせてもらえなかったそう)、そんな先輩を置いて私がその会社を先にやめていくことにはかなりの罪悪感はありました。

退職した半月後、私はまた別の車屋さんにて働き始めました。

ガソリンスタンドと併設されたところで、従業員も多く、なにより社長とその奥さん(常務)や、あととりの息子さんたち(私の上司)も皆優しくて品がありました。

結局その会社ものちには妊娠、出産で一旦退職することになってしまいましたが、できることならまた戻りたい、そう思えるほど素敵な会社でした。

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