- 1.職安で転職活動をするメリット&デメリットを詳しくご紹介!
- 2.職安とは?
- 3.職安で転職活動をする4つのメリット
- 【掲載している求人量が多い】
- 【地元企業の求人を多く扱っている】
- 【自己分析などのサポートを無料で受けられる】
- 【パートバンクやマザーズハローワークのようにある求人に特化した施設もある】
- 4.職安で転職活動をする8つのデメリット
- 【相談員によって質が変化する】
- 【自発的に動かないと先に進まない】
- 【募集内容と実際の仕事内容が違うケースがある】
- 【ブラック企業を掲載しているケースも少なくない】
- 【画像を使った情報がない】
- 【選考の難易度が高い企業も含まれる】
- 【募集が終わっているのに求人を掲載している企業もある】
- 【退職することを会社に伝えないとサポートしてもらえない】
- 5.職安での転職活動を成功させるポイント
- 【転職する上で絶対に譲れない条件を明確にする】
- 【相談員の腕をしっかりと見極める】
- 【ずっと掲載され続けている求人は避ける】
- 6.職安と転職エージェントはどちらが転職活動におすすめ?
- 【職安をおすすめしたい人】
- 【転職エージェントをおすすめしたい人】
- 【まとめ】職安はメリット&デメリットを把握した上で転職活動に活用する
1.職安で転職活動をするメリット&デメリットを詳しくご紹介!
これから転職活動を始める方の中には、職安を活用しようと考えていらっしゃる方も多いでしょう。しかし、職安を活用することにはメリットだけでなくデメリットも存在します。今回はそんな職安を活用して転職活動を行う上で知っておきたいメリットとデメリットについてご紹介していきます。
職安の活用をお考えの方は是非最後までご覧いただければと思います。
2.職安とは?
そもそも職安とは何なのか分からない方のために簡単に説明しておきます。職安とは「公共職業安定所」の略称で、今ではハローワークと呼ばれることも多いです。
職安の主な事業は仕事を探している方に、人材を探している企業を紹介し、マッチングさせることです。求人紹介の他にも求職者の仕事に関する悩み相談なども引き受けてくれます。
職安は国が運営している公共の機関であるため、利用者は無料で活用することができる点が魅力です。日本全国に設置されているため、興味のある方は是非一度足を運んでみてください。
3.職安で転職活動をする4つのメリット
職安がどういう機関なのか分かったところで、さっそく職安を活用するメリットとデメリットについてご紹介していきます。まずはメリットからです。是非参考にしてみてください。
【掲載している求人量が多い】
職安を活用する上での一つ目のメリットは、何と言っても掲載している求人量が多いことでしょう。一般的な転職サイトや転職エージェントとは異なり、職安には無料で求人を掲載することができるため、大企業や中小企業はもちろん、採用活動に多額の資金を投入できない零細企業まで幅広い求人が掲載されています。
自分自身がどんな企業に向いているのかといった可能性を広げる上で、たくさんの求人に触れられることは大きなメリットであると言えるでしょう。
【地元企業の求人を多く扱っている】
続いてご紹介するメリットは、地元企業の求人を多く取り扱っているという点です。転職を考える上で一つの大きなポイントになるのが勤務地でしょう。家族がいたり、介護が必要な親がいたりする場合は、できるだけ転勤のない地元企業で働きたいと思うものです。
そんな地元に根ざした企業の求人情報を探す上で職安は非常に有効だと言えます。というのも職安は、できるだけ求職者の住所や居所を変更しなくて良い求人を紹介しなければいけないという職業安定法に基づいて運用されているのです。
今住んでいる地元で転職したいという方だけでなく、Uターンで転職活動をしたいという方にもぴったりの機関だと考えられます。
【自己分析などのサポートを無料で受けられる】
前述しましたが、職安では求人の紹介だけでなく、仕事に関する悩み相談なども引き受けてもらえます。具体的には自分がどういった仕事に向いているのかという自己分析や履歴書の書き方などが挙げられるでしょう。
また、今までの経験とは無関係の新しい仕事に転職したい方や前職からのブランクがある方向けに職業訓練の斡旋もしてもらえます。こちらも職業安定法で定められていることです。
こういった職業訓練も、比較的安価な価格であったり、無料で受けられる場合もあるので、スキルの取得にあまりお金をかけられないという方には是非おすすめです。内容もかなり充実しており、すぐに仕事で使えるような本格的な職業訓練を受けることができます。
【パートバンクやマザーズハローワークのようにある求人に特化した施設もある】
最後にご紹介するメリットは、職安にはある求人に特化した施設があるということです。例えば、子育てをしているお母さんの就業支援に特化したマザーズハローワークが一例です。
マザーズハローワークでは、一般的な職安で扱っている求人に加えて、お母さんが子育てと両立しやすい求人であったり、育児支援制度の充実した企業の求人などを多く取り扱っています。
また、産後からの仕事復帰に不安を抱える女性向けに就職支援セミナーを開催したり、マザーズハローワーク内に子供を預かってもらえるキッズスペースを用意したりとサービスも充実しています。
マザーズハローワークはあくまで一つの例ですが、他にもパートタイムで働きたい人を支援するパートバンクといった施設もあります。何かに特化した求人を探したい転職者なら一度足を運んでみる価値はあるでしょう。
4.職安で転職活動をする8つのデメリット
職安で転職活動をするメリットをご紹介してきましたが、続いてはデメリットについて説明していきます。メリットとデメリットをよく比較した上で職安を活用するかどうか判断することをおすすめします。是非参考にしてみてください。
【相談員によって質が変化する】
まず一つ目にご紹介するデメリットは、自分を担当してくれる相談員さんの質にばらつきがあるという点です。職安では求人情報の紹介だけでなく、仕事に関する相談にも乗ってもらえると前述しましたが、転職活動が成功するかどうかは相談員さんの質にかかっていると言っても過言ではありません。
もちろん腕の良い相談員さんに担当してもらえれば、他の転職サイトや転職エージェントでは聞けないような地元の求人情報であったり、あなた自身の適性について的確なアドバイスを貰うことができるでしょう。
しかし、中にはあまりやる気のない相談員さんも含まれているのが現実です。もし、担当の相談員さんが自分に合わないと感じたら、別の人に担当を変えてもらうか、また別日程であらためて足を運んでみましょう。
逆に自分に合った相談員さんに出会えたら、名刺を頂いておき、次回も担当をお願いするようにしましょう。
【自発的に動かないと先に進まない】
職安はあなたの転職活動を成功させたからといって何か報酬が発生するわけではありません。そのため転職エージェントなどと比べても、あなたの転職を絶対成功させようと後押ししてくれる可能性はかなり少ないと考えておいてください。
つまり、あなた自身が積極的に職安を活用しようと動かないと、なかなか前に進まないということです。そのため受け身な姿勢で転職活動を始めている方には、職安をうまく活用することは難しいでしょう。
職安を活用するなら、使えるものは何だって使ってやるというくらいの気持ちで挑まないと時間の無駄で終わってしまう可能性が高いと言えます。
【募集内容と実際の仕事内容が違うケースがある】
本来であればあってはいけないことですが、職安を通して求人を募集している企業の中には、掲載している仕事内容と実際の仕事内容が違うというケースが存在します。残念ながら職安は、他の転職エージェントなどと比較して、掲載する求人票のチェックが甘い傾向があります。
求職者からも企業からも報酬を貰わずに全て無料で行なっているという体制がこのような脇の甘さを生み出しているとも考えられますが、こればかりは自分で注意するしか方法がありません。
職安を通して企業とコンタクトを取った際に詳しい仕事内容について改めて確認することが大切です。その際に書かれていた募集要項と内容が異なる可能性があることをあらかじめ了承した上で利用すべきです。
【ブラック企業を掲載しているケースも少なくない】
今ご紹介した掲載している仕事内容と実際の仕事内容が異なるという点にも関わってきますが、職安で取り扱っている求人にはブラック企業が含まれている可能性も少なくありません。
繰り返しになりますが、職安には無料で求人を出すことができ、しかも求人内容を詳しくチェックされることもないため、ブラック企業もどんどん求人を出しやすくなるのです。職安でしか求人を出すことができないとも言い換えることができます。
このデメリットに関しても、基本的には自分でしっかりと注意し、見極めるしか今のところ方法がありません。もし職安で紹介された企業がブラック企業でないかどうか心配であれば「Vokers」のような実際にその企業で勤めた経験のある方が書き込む口コミサイトなどを利用して下調べしてみると良いでしょう。
【画像を使った情報がない】
転職活動を行う上でオフィスが入っているビルの外観や職場の清潔さなどを画像でチェックしておきたいという方にとっては、職安は利用しにくいと言えるでしょう。というのも、職安の求人情報には大手転職サイトが掲載しているような画像による情報がないのです。
基本的には募集要項のような文字のみの情報になります。しかし、多少手間になりますが、オフィスビルの外観などは今の時代スマートフォンなどで検索すればすぐに調べられるので、特に気にならない方にとっては問題ありません。
また、相談員さんに画像情報がないから調べてもらうこともできますので、気になる方は相談員さんにお願いすると良いでしょう。
【選考の難易度が高い企業も含まれる】
職安の求人の中には選考の難易度が高い企業も含まれているという点にも注意が必要です。職安には無料で求人を出すことができるため、特に急ぎで人を採用する必要はないけど優秀な良い人材が見つかれば採用したい、といったスタンスで求人を出している企業もあります。
当然ながらこのような企業の場合、選考のハードルは非常に高く、並大抵の方が応募しても落とされる可能性が高いです。もしあなた自身が興味を持った企業であれば、当然チャレンジしてみるべきですが、選考を受けるかどうか悩むレベルの企業であれば、上記のような難易度の高い企業でないかどうか事前に相談員さんに確認してみると良いでしょう。
【募集が終わっているのに求人を掲載している企業もある】
求人情報のチェックが甘いことと関係していますが、職安の中にはすでに募集が終わっているにも関わらず掲載され続けている求人もあります。企業側も特にお金を支払うわけではないので、そのまま放置されてしまっているケースです。
せっかく自分自身でリサーチし、興味を持った企業であっても、すでに募集が終わってしまっているのであれば、なんだか時間を無駄にした気分になってしまいます。そういうリスクを考えると、今すぐ急ぎで仕事を見つけたいという方には職安での転職活動はあまり向いていないと言えるでしょう。
【退職することを会社に伝えないとサポートしてもらえない】
最後にご紹介するデメリットは、今働いている企業に退職することを伝えないとサポートを受けられないという点です。
もちろんすでに退職し、転職活動に専念している方であれば問題ありませんが、転職活動をされる方の中には、現在働きながら同時並行で転職活動も進めているケースが多いです。正直なところ、こういった方々は希望通りの転職先が見つかるかどうか分からないため、現在の勤め先には転職活動をしていることを隠している場合が多いでしょう。
しかし、職安では必ずと言って良いほど、いつ今の企業を退職するのかという予定を聞かれます。そしてその予定が決まっていない場合は、いつ退職するのか分からない方には求人を紹介できないとサポートを断られることが多いです。
このことからもこっそり内緒で転職活動を進めたい方には職安は利用しにくいと考えられます。
5.職安での転職活動を成功させるポイント
職安を活用して転職活動をするメリットとデメリットについてご紹介してきましたが、続いて職安での転職活動を成功させるためのポイントについて詳しく解説していきます。これから職安を活用しようとお考えの方は是非参考にしてみてください。
【転職する上で絶対に譲れない条件を明確にする】
まず一つ目のポイントは、転職する上で絶対に譲れない条件を明確にするということです。前述した通り、職安の求人情報を全て鵜呑みにするのは危険です。その企業に転職するかどうかは事前にしっかりと調べる必要があります。
しかし、全ての条件を完璧に調べ上げることは非常に難しいと言えるでしょう。自分の中で絶対に譲れない条件を明確にすることで、その条件に絞ってしっかりと確認してください。
また、譲れない条件を明確にすることで、ボリュームの多い職安の求人から自分にぴったりの企業を絞り込みやすくなるというメリットもあります。是非試してみてください。
【相談員の腕をしっかりと見極める】
続いてのポイントはデメリットのところでもご紹介した、相談員さんの腕をしっかりと見極めるということです。繰り返しになりますが、職安での転職活動が成功するかどうかは、担当してもらえる相談員さんの腕にかかっていると言っても過言ではありません。
見極めるポイントは、しっかりとあなたのキャリアのことを考えた上で求人を紹介してくれるかどうか。こちらの話をよく聞かずにとりあえず求人を闇雲に紹介してくるような方であれば要注意です。
また、もしあなたに希望の転職業界があれば、その業界の転職情報に精通しているかどうかも見極めるポイントになるでしょう。良くも悪くも相談員さんはあなたの転職活動に大きく影響を与える存在なので、決して妥協せずにしっかりと見極めてください。
【ずっと掲載され続けている求人は避ける】
最後にご紹介するポイントは、ずっと掲載され続けている求人は避けるということです。職安で紹介している求人の中には常に掲載され続けている案件もあります。
ずっと掲載され続けているということは、すなわち人が定着せず、離職率が高い企業であるとも考えられます。離職率が高いということはそれだけネガティブな理由を抱えている危険性が高いということです。
求人の検索を続けている中で、何度も目にする案件には手を出さない方が賢明です。
6.職安と転職エージェントはどちらが転職活動におすすめ?
ここまで職安での転職活動に関するメリットとデメリットを取り上げてきましたが、最終的に職安と転職エージェントではどちらを使う方が良いのか、といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、どちらを利用した方がおすすめかどうかはあなた自身の条件によって変わります。こちらでは職安での転職活動をおすすめしたい人、転職エージェントの活用をおすすめしたい人、それぞれについて説明していきます。是非参考にしてみてください。
【職安をおすすめしたい人】
まずは職安での転職活動をおすすめしたい人についてご紹介します。具体的には、今住んでいる地元で働きたい人に職安はおすすめです。
転職エージェントに比べて特に地元の中小企業に関する求人情報は圧倒的に職安に集まりやすい傾向があります。中には職安にしか求人を出していない企業もあります。
職安の求人にはブラック企業が含まれるという危険もありますが、もちろんそれだけではなく地元の優良な中小企業の情報もたくさん掲載されているので、是非地元で働きたいという人にはぴったりと言えます。
また、他にも比較的未経験者OKの求人も多く取り扱っているため、これから新しい業界の仕事に挑戦しようと考えている方にもぴったりでしょう。
【転職エージェントをおすすめしたい人】
より客観的な自分の転職市場価値を知り、自分の適性に合った仕事や企業への転職を成功させたいという方には、転職エージェントの活用をおすすめします。
転職のプロである転職エージェントに登録することで専属のキャリアコンサルタントが相談に乗ってくれるため、より具体的なアドバイスを貰うことができるでしょう。
求職者は転職エージェントを無料で利用することができますが、採用を成功させると、企業から転職エージェントに報酬が支払われるので、しっかりとあなたの転職活動をサポートする体制も整っています。なかなか自発的には行動できないという方も、職安よりも転職エージェントを利用する方が良いでしょう。
また、大手転職エージェントには名だたる大企業の求人も取り扱っているので、大手企業への転職を希望される方にもおすすめです。
【まとめ】職安はメリット&デメリットを把握した上で転職活動に活用する
職安で転職活動をするメリットとデメリットについてご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?
職安での転職活動を成功させるためには、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり把握しておく必要があります。ご紹介した通り、職安は自ら積極的に働きかけていかないとなかなか動いてくれません。しっかりとした自分なりの目的意識を持って利用することがとても大切になります。
転職活動の幅を広げるという意味でも、他の転職エージェントと併用してみるのも一つの方法でしょう。今回ご紹介した内容が、あなたの転職活動に少しでも役立てられれば幸いです。
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