仕事を辞めるつもりで社長と直談判!退職を決意した私が会社に残った理由

会社辞めたいと思った体験談

急な異動させられた上に、理由のない嫌がらせを受け続け退職を決意した

私が今勤務している会社を辞めようと思った理由は色々とあるのですが、まず一つ目は、私の会社には本店と支店があって、私はずっと長年、支店の方の勤務でした。

支店にはかつて5名の社員が勤めていましたが、折からの不景気で一人減り、二人減りと、だんだん人数が少なくなってきて、最終的には私と上司の2人だけが残ったのです。

不景気で会社が儲からない、儲からないから上司の機嫌も悪い、やがて半年も経たないうちに、私は上司のストレス解消の材料になってしまいました。

わかっていただけると思いますが、何につけて上司から責められ、罵声を浴びせられるといった毎日が続いてました。

二つ目は、ずっと支店勤務だった私が、突然本店に勤務せよという命令が下りました。

しかも今日聞いていきなり明日から行けと言われたのです。

普通、部署が変わったり転勤の命令を出すのは、遅くても一ヶ月前には辞令を出すのが常識のはずです。

私だって支店の方で責任のある仕事もあるのに、それを今日の明日に移動しろなんて、はっきり言って無茶すぎます。

本店に移動したのはいいものの、私を待っていたのは、和気あいあいと仲良く仕事している本店のメンバーの姿と、一人仲間はずれにされて、パソコンに向かいコツコツ作業している私でした。

仕事に必要な物品をそろそろ新調しなければと、みんな新品を注文していたのに、私の分だけ注文してもらえなかった事もありました。

それでも私は辛抱し続けていました。

本店での勤務のストレスが溜まり、私は知らず知らずのうちに今まで上手くやっていた仕事でさえ、ミスが多くなってしまいました。

三つめは「こんなにミスを連発している奴は、会社としてはいくらでもクビに出来るんだぞ」と、およそ上司とは思えないほどの暴言を吐かれました。

私は軽いうつ病になってしまいましたが、家族を養っていかなければならないので、仕事を休むわけにはいかず、それからというものは、心理カウンセラーを受けながら仕事するという毎日が続いていました。

さて四つ目、収入が激減し、給料は以前の3分の1にまで減ってしまいました。

妻子ある身で、これから家族を養っていかなければならない私にとっては、一番の痛手でした。

もうこんな事続けていたら、私はいつか壊れてしまう。

そう思い、今の会社を辞める事を考えました。会社を辞めて幾つかアルバイトを掛け持ちした方がよっぽど収入がいいと思ったからです。

社長に退職の意志を伝えたときにかけられた言葉で踏みとどまった

もう本気で辞めたいと思った私は、つきなみですが社長の家の門をたたきました。

特に辞表などを作成したわけでもないのですが、気が付けば自分の思いのたけを思う存分社長(女性です)にぶつけていた自分がありました。

「もう私はこの会社ではやっていけません。仕事も会社の人間関係も全然上手くいきません。私以外はみんな立派な人ばかりなのですから、他の人に頑張ってもらって下さい。私は今年度限りで身を退かせていただきます。」

きっぱりと社長に投げかけました。

しかし、社長曰く

「あんた、ウチの会社にそんなに立派な人がいると思ってたの?何バカな事言ってるの。ウチの会社にいる人間なんて、言っちゃ悪いけどみんな欠陥品ばっかりよ。大体、今やウチの会社にとって一番大事な仕事は、殆どあんたがやっているんでしょ。第一そう簡単に社員をクビに出来ると思ってるの?そんな事を平気で言ってるから、欠陥品だって言うのよ。もう長い事この仕事やっているんだったら自信もって頑張りなさい。」

社長のお言葉に、結局は辞める事が出来なくなりました。

しかし以前と気分的に違うのは、もちろん社長が私の背中を押してくれたのもあるのですが、何と言っても「止めてくれる人がいたのだ」という事を実感した事でした。

他の社員の中には、「あんな奴どうして辞めさせなかったのだ」って思っていた人もいるかも知れません。

でも社長のお言葉に随分元気づけられ、それからというもの、ただ自分の仕事にまっとうするだけの日々が続きました。

辞めずに勤務し続けた結果、支店長に抜擢された!辞めずに続けてよかった

私は結局辞める事なく、現在も元の会社に勤務しています。

私は二年前から支店の勤務に戻され、ささやかですが自信も生まれ、毎日仕事に励んでいます。

あの時罵声を浴びせられ続けた上司も今や一線を退かれ、嘱託という形で現在もウチの会社に時々顔を出しておられます。

言い換えれば事実上、支店の責任者は私という事になっています。

以前社長に退職を申し出た時、ゆくゆくは私を支店長にする予定だという事を聞かされていた私は、とてもそんな事出来ませんと言っていました。

やはり、高校時代から志していた道、好きだった道だからこそ、色々な難関に遭遇しても頑張って乗り越えていけるのだと、今は実感しています。

私も既に高校を出てこの職に就いて33年目を迎えます。

もう定年から数えた方が早い年齢になりました。

この33年間、色々な事がありました。

社会人になって間もない頃は、何もわからず毎日必死になって働いていた事、やがて生活が安定し、結婚して子どもも出来て、より一層仕事に励んでいた頃、また先述した通り挫折して一時は会社を辞めようとさえ思った事、そして現在、細々ではありますが日々頑張っている事など、書き出せば本当にきりがない程です。

今でも決していい状況とは言えませんが、出来るだけの事はやっているつもりです。

「辞める」事はしばらくの間、保留中です。

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