本当は辞めたくなかった!東京から地方へ転職したのは家族のため
地元が東京ではない方は、地元に帰省した後など、田舎はやっぱりいいなあ、あっちで住んだらきっとのんびり過ごせるだろうなあと思いを馳せることがあるかと思います。
東京と違い自然に囲まれ、のびのび暮らしている田舎が素敵に感じることがあるかと思います。
私(地方出身)の転職もそんな流れから始まりました。
私自身は東京生活を楽しんでいたのですが、地元が同じ主人がそろそろ田舎に帰りたい!こんなに長く東京にいる予定じゃなかった!
満員電車も人混みも嫌だ!!と東京から脱出することを決意してしまい、仕方なく私も退職し、地元に戻ることとなりました。
東京では大手金融機関の本社事務をしており、業務内容もやりがいがあり、定時で帰れ、給料や福利厚生にも大満足していて、上司や同僚に恵まれ最高の環境・・・。
(ああ、書けば書くほどあの頃に戻りたい。(涙))
そうです、前職が嫌で、もう限界!という状況で辞めたのではなく、泣く泣く楽しい日々を捨て転職したのです。
送別会も盛大にやっていただき、どの会でも泣いた泣いた。
そんなに好きでも退職する日が来るなんて、でも家族の方が大事だし・・というのが退職の理由でした。
転職にあたって考えた自分の中の優先順位
主人がきっかけの転職ですが、転職後、色々うまくいかなくなったときに「貴方が帰りたいっていうから、退職もして地元に戻ってきたのに!!」と、転職を相手のせいにしたくない、そんな気持ちがあり、転職先を決めるまではすごく自分自身について考えました。
社会人人生もうすぐ10年目となるこのタイミングでの転職。
一体私は何を目指しているのだろう。
一体何を積み重ねてきたのだろう。
一体どんなことにやりがいを感じるのだろう。
そんなことを堂々巡りのようにずっと考えました。
最終的には転職の選択肢は3つありました。
1つ目は前職の地方支店、社内異動です。
給料や福利厚生は変わらず、退職金だって継続して積まれるし、東京の経済状態を地方でも維持できる選択肢。
でも、この選択肢は選びませんでした。
本社でぬくぬく事務をしていた私が、地方支店での営業はきっとストレスで日々イライラしてしまうと考えたからです。
農業価格に影響を受ける地元の方々の経済を、金融の力でリスク分散させよう!なんて、想像もしてみましたが、おじいちゃんおばあちゃん相手に難しい金融商品の話をするのも、そんな話をした相手と同じスーパーで会うような小さなコミュニティで暮らし続けるのも、お金とは比べられないくらい苦痛に感じたので、選びませんでした。
2つ目は地方の金融機関。
移住前にたまたま私の経歴を見た地銀の方から声をかけてもらいました。
地元の一般企業は大の大人の給料が20万もいかない世界。
そんな中で金融機関ならまだ経済的に安定できるかも・・・と思いましたが、この選択肢も選びませんでした。
結局、銀行で金融商品を販売するのに、今の職場より給料が安くなるんであれば、選ぶ理由がないなと思ったからです。
そして、銀行は安心という概念が東京より強そうな地方。
そんな地方の銀行で、金融商品を売ったら、相手のおじいちゃんおばあちゃんから「銀行さんが良いっていうから買ったのに、こんなことになるなんて知らなかった」と、一気に悪者扱いされるのではないか、そしてそんな方々と同じスーパーで会う小さなコミュニティ・・。
そんな想像もしてしまい、選びませんでした。
3つ目は、教育機関の学校事務への転職。
そうこれが私が選んだ選択肢です。
給料は前職の3分の1、福利厚生もなければ、退職金制度も、正社員でもない。
普通だった絶対に選ばない選択肢だと思います。
それを選んだ理由は色々ありますが、大きかったのは自分の子供のために直接何かできるということです。
東京では既に子供にとってたくさんの選択肢や経験できる場所があるので、親はそこから選ぶだけかと思うのですが、
もし自分の子供が将来学ぶ場所に直接関われる方法があるとしたら、もっとより良くできる方法があるとしたら・・・。
地方に住んで給料は減るけれでも、その減った額は子供への投資をしていると思ったら、と考えていたらなんだか納得できたのです。
自分も学ぶことが多くなる職場になるだろう、そうだこれだと感じたのです。
そして、前職でもっと給料が高かったら、やりたくてもその落差が激しすぎて選べなかったと思います。
給料3分の2減とはいえ、まだ生活できそうな落差だったので、選ぶなら今しかない、これしかないと思いました。
当初はいかに東京の経済を継続できるのというお金が優先順位のトップだったのですが、それが子供の教育環境に変わり、そして転職先を決められました。
転職したものの、想像以上にストレスが溜まる日々が待っていた!
そう、給料が低くなることだって、東京から田舎へ引っ越すことだって、諸々全て想定していたことなのですが、移住後の転職先は辛い!の一言。
こんなにも新しい環境って慣れないものなのか、こんなにも私って愚痴っぽかったのかと、前職では感じたことのないストレスを日々感じていました。
地方で働いて気づいたことは、東京は日本の首都で、世界でも最前線の地域で働いてる人も上司もみんな一流の仕事をしていたのかも・・ということです。
転職後はやりがいを感じることもなく、小さなことでもイライライラ。
そして、思い出すのはあの充実して恵まれていた前職の全て。
イライラの例えばですが、毎月数百円を銀行窓口で振り込むという業務がありました。
なぜ、数百円のために、それ以上の交通費をかけて行くのか、人件費もかかっているのに・・ともどかしく、数ヶ月まとめて支払いにしない理由はどうしてですか?と周りに尋ねると、そんな発想なかったとのこと。
支払い先に聞くと、年度内に支払ってもらえれば振り込みはいつでもいいとのこと。
なので、年に一度まとめて振り込むということにしましたが、転職先の業務はそんなもどかしいことばかりだったのです。
今は周りになんて思われてもいいから、進めたいように業務を進めようと決心し、苦痛から少しづつ解放され、ようやく子供の教育環境づくりに目を向けられるようになってきました。
若いうちの苦労は買ってでもしろというし頑張ろうと思える日と、苦労をしなくていいなら、しない方がいいのではないか、だってしなくても充実しやりがいを感じていた日々が私には・・と悪循環に陥る日が波のようにやってきた転職後半年間は特に辛かったです。
転職する前に自分の大事なものを考えておくことが大事
転職する前に、きっちり自分が何をしたいのかを明確にしてから進むことが大事だと強く感じました。
そうでなければ、転職先で待ち構えていた苦痛からも出られず、「貴方が引っ越したいって言ったから、私は前の最高の環境も捨てたのに!」と悲劇のヒロインになっていたと思います。
転職を決めるのも、その後の人生を歩むのも自分です。
悪循環の波を乗り切るためにも、自分自身のやりがいやキャリアについて考えてから進んで良かったと思っています。
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