酷い待遇の調剤薬局からの脱出!医薬品の登録販売者の資格を取得して転職

転職を成功させる方法

代わりはいくらでもいる?待遇が最低だった調剤薬局での事務

私は以前、調剤薬局の受付事務を担当していました。

一見華やかなイメージの仕事ですが、当時私が勤めていた会社での受付事務の扱いは酷いもので、実際は薬剤師の先生たちの身の回りのお世話をすることが主な業務でした。

事務作業や調剤はもちろんのことですが、それらに加えて先生たちのお茶のお世話にお使いにと毎日が慌ただしく過ぎていき、入社前のイメージとのギャップに私自身も驚くほどでした。

あまりの待遇の悪さに先輩たちはどんどん退職していき、あっと言う間に店舗内での事務員の中で一番の古株となってしまい、仕事は更に忙しくなる一方でした。

しばらくは頑張ってみたものの、やはり私もじきに先生たちのワガママに耐えられなくなってしまい、後輩とともに思い切って社長と面談したところ衝撃の一言を浴びせられました。

「薬剤師は代わりが効かないんだよ。事務員とは違って。」

今まで必死に耐えて来たのに、会社から『代わりはいくらでもいる』と思われていた事にショックを通り越して怒りさえ感じ、このことが大きなきっかけとなり後輩と共に本気で転職を考え始めました。

転職のために医薬品を販売できる「登録販売者」の資格を取得

しかし、転職するとは言っても当時私が持っていた資格は商業系の事務向けの物ばかりだったので、少し心許なく新たな資格の取得が必要でした。

そこで目を付けたのが、医薬品を販売できる『登録販売者』の資格です。

必要な現場での実務経験は既に経過していたので、後は勉強するだけというお手軽な条件かつ、薬剤師の先生たちがいない店舗でも働けるというのは当時の私にとって非常に大きな魅力だったのです。

早速問題集を2冊ほど購入して勉強に取り掛かり、幸いその年の試験に後輩と2人で無事合格する事が出来、社長からはお褒めの言葉とお祝いを頂きました。

ささやかな復讐も兼ね、転職の用意が整った所で私たちは求人情報を集め、それぞれに動き始めました。

薬剤師とはもう働きたくない!条件を決めて転職活動を成功!

私が転職先の条件としたのは『通勤の負担が少ない所』、『一定の給与』、その店舗における『薬剤師の雇用の有無』でした。

もちろんこれまでに出会ってきた先生方の中には、親切で勉強熱心で人生のお手本ともなり得るような素晴らしい人柄の方もいらっしゃいました。

しかしそうでない方の印象があまりにも強すぎたので、当時の私にとって最後の一つは何よりも欠かせない条件でした。

引き続き調剤薬局で日常の業務をこなしつつ、こまめに求人情報をチェックしていたところ、上記の条件にぴったり合う求人と出会う事が出来、急いで職安に足を運び応募しました。

資格職というのと田舎である事が重なり応募者の倍率はかなり低く、試験は面接のみ、しかもその場で採用が決定するほどにトントン拍子にことが進んでいきました。

後輩も大手の病院に無事転職し、こうして私たちは地獄のような職場から離脱することができたのです。

私の新たな仕事場となったのは、地元で一番大きなスーパーの中にある薬店でした。

部門の人数は私を含めてやっとで回る程度の人数でしたが、全員が協力しあい、情報を共有出来る人間関係が整えられていたために快適に余裕を持って働く事が可能でした。

もちろんそれぞれ性格は違うのですが、スタッフの1人1人が精神的に成熟しているので意見交換はあっても喧嘩や悪口は全くなく、正に理想的な職場です。

人数が少ないためにどうしても手が離せず接客が追い付かない事もたまにありますが、周りの部門の方が気を利かせてサポートしてくれるので毎日楽しく仕事が出来ます。

もちろん助けてもらうばかりでかく、こちらが手が空いてる時は他の部門のお手伝いをしたりすることで周囲と良好な人間関係を築くように努めています。

以前の職場では雑用まで全てを自分がしなくてはならなかったのに、今では役割分担はあるもののスタッフ同士で助け合い、共に勉強をして知識を高めていく事が可能になりました。

また、以前の職場では事務員は取ることが出来なかった産休や育休が充実しており、復帰後の勤務形態も相談に応じてもらえたので、現在は子育てをしながら職場復帰する事が出来ています。

勤務時間短縮の為に正社員からパートにしてもらったのですが、会社からの扱いが以前と変わることもなく社員旅行や賞与も同じ回数受けられるので、今の職場に対しては全く不満のない状態です。

人間にとって忍耐や努力はとても大切なことだと思いますが、もしもあのまま望みのない職にしがみついていたら今の生活は叶わないところでした。

将来をしっかりと見据え、着実に準備を進めて土台を作り上げ、その上で『思い切りも必要』と言うのが私が今回の転職から得た教訓です。

また、私にとっての快適な職場や効率の良い仕事は、何気ない毎日の中で他者と友好的な人間関係を築く事から生まれる物だと気が付いたので、そちらも大きな収穫でした。

今与えられている仕事やお客様、周囲の方に感謝をして、今後も楽しく成長出来るこの環境を大切にしていきたいです。

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