毎日目にするトラック運転手に憧れ、事務員から思い切って転職

転職成功者のアドバイス

OLを目指していたはずが入社してみたらただの事務員

バブル全盛期の25,6年前の事ですが高校卒業後からOLに憧れ日曜祝日休みの事務職をしていましたが、OLとゆうより事務員でした。

きれいなオフィスとはかけ離れたプレハブの建設会社の事務所。

泥まみれのおじ様達しかいない。

事務員も自分を含め3人、私は19歳、2人は一回り離れた子持ちの30代。

話が合うはずはなく、子供好きの私でしたから子供さんの話をよく聞いていましたが職場の同僚と言える人は1人もいなくて退屈でしたが充分に皆さんから可愛がって頂きました。

時間通りに退社でき、残業は殆どなし、あるときは夕食付。

暇なときは庭の草むしりをしたり社用車の洗車をしたり、年度末の忙しい時期は人手が足りず事務服で現場の測量の手伝いに行ったり役所や取引先に書類を取りに行ったりしてましたが1日他の事務員さんに気を遣い過ごすのも疲れるし外に出れるとゆうだけで気分は晴れ晴れするし、それはそれで都会でするOLにはないような事をして息抜きになっていましたから、自ら進んでやっていました。

現場作業員兼事務みたいな感じでしたね。

身体を動かすことが好きな私には丁度よかったのかもしれません。

でも人に職種を聞かれOLと答えれる事は出来ず事務員と言っていました。

ダンプの運転手のかっこよさに憧れを抱くようになった

建設会社なので現場作業員の方との接触は多く現場に出向いたときに目に付くのがダンプの運転手さんでした。

大型ダンプで狭い現場にバックで入ってくる光景を見るとつい見入ってしまっていました。

窓から顔を出して片手でハンドル操作をする姿は惚れます。

そしてどんな人が運転してるんだろうと必ず運転手チェックをしていました。

若いお兄ちゃんだったり、年期の入ったおじ様だったり中には女性もいました。

女性の運転手さんかっこよかったです。

憧れでした。大型免許取っておけば良かったと後悔したものです。

大型じゃなくても4tトラックになら普通免許で乗れるじゃないとあるとき思ったのです。

そこから約2年後位に私のモヤモヤが始まりました。

周りからも進められ、本気でダンプの運転手への転職を考え始めた

あるとき一車線の道路で信号待ちをしているとき左側から大型トラックがきて右に私の前を曲がってきたのです。

その時小回りしたのか一回で回り切れず私の前で斜めに1度止まったのですが、私の後ろには車がいてバックできず前に行けばトラックと接触する状態で動けずトラックの運転手さんどうするんだと運転手さんを見ると若い女の子でした。

まずそこでかっこいいと思いそしてその子は焦る様子もなく1度ハンドルを切り直しバックしてぶつかる事無く時間もそんなにかけずに見事に曲がってきたのです。

冷静な判断とハンドルさばき惚れました。

それからとゆうものダンプやトラックを見ると運転手さんを必ず見るようになり女性が運転しているとつい自分と重ねてしまい私も意外に似合うんじゃない。

と思うようになり周りからも事務職より作業服きて運転してる方が似合うよと言われトラックに乗りたいと本気で思い始めたのが26歳直前でした。

退職の意向を伝えたら職場から温かく送り出してもらえた

20代でしないと運転手はできないかもと思うと気持ちは焦ります。

でも可愛がってもらっている今の会社を辞めるとゆう事はできないかなと思う日々。

何て言い出そうか、転職するには面接に行かないといけないけど何の理由で仕事を休もうかと考えると行動に移せずこのまま事務職で終るのかなと思う反面諦めきれない本心で1年が経過。

もう27歳です、結婚適齢期で周りからも言われます。

結婚したらほんとにできそうなトラックの運転手は出来ないと思うと悲しくなりました。

そこで性格上嘘はつけず会社を休む理由が思いつかなかったのでずっと働いてきたから1度仕事から離れてゆっくり職探しをしてもいいかなと思い退職を決めましたがどのタイミングで何て言おうか悩みました。

普通は自分の上司に退職願を出すなり事前に相談するのでしょうが直接の上司と言ったら社長の娘で経理をされてる事務員さん、お姉さんみたいに優しかったのですが可愛がってもらった分言い出しにくくでも直接社長に言うのもどうかなと思い仕事が終りもう1人の事務員さんが退社された後、娘さんの方に「転職をしようと思ってます」と話しました。

声が震えたのを覚えてます。娘さんは優しく理由を聞いてくれましたので同世代の人がいる職場にいってみたい、1度トラックの運転手をしてみたいと素直に答えると寂しそうな目で「そうよね、まだ若いもんね、社長には私から言っとくね」と言ってくれました。

社長には自分から話しますと言ってたのですが社長に会いに言ったら聞いておられたので「あんたみたいな真面目な人間がいなくなると寂しいけど仕方無いね」と言ってくれてその場で現場のおじ様達に「○○(私)が酒飲ませれと来てるから帰りに寄れ」と電話してその日におじ様達の間に私1人の送別会をしてくれたのです。

おじ様達にも可愛がっってもらっていたので嬉しかったですね。

誰1人と辞める理由を聞いてこなかったのは未だに不思議ですが。

私が退職が決まって次に事務員も来られていたので事務員だけで昼間から料亭で歓送迎会をしてもらいました。

それから約1ヶ月後私は円満退職をしました。

自分のしたいことを出来るかもしれないとゆう喜びと今までお世話になった皆さんと別れる寂しさから涙が出そうになるのをこらえ事務所を出て自分の車の中で泣きました。

辞めてからもう20年の月日が経ちそれぞれ環境は代わっていますが未だに経理をされている事務員さんとは年賀状だけですが繋がっていますし私のことを気にかけてくれてます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました