製造の仕事で5年働き、あまりのきつさに退職
あなたの周りにもいるんじゃないでしょうか?ことあるごとに「もうやめたい」「こんなとこ未来がない」って人。
かくいう私は、そんな言葉を散々周りに漏らし続け、そして本当にやめちゃったタイプの人間です。
その時の体験談をお話しさせて頂ければと思います。
簡単に勤めていた会社の紹介です。
私は専門学校を卒業したのち、その会社の製造部門で働いていました。
数年前の話です。
規模としては非上場ながらそれなりに大きく、グループ連結で1万数千人の社員がいたと記憶しています(年月が経っているので詳細な数字は差し控えます)
主に自社で展開しているブランドの製造から販売までをグループ内で様々な部門に分かれて(直売の店舗なんかもありました)国内・国外問わずに販売していました。
国内販売:輸出が6:4くらいだったかと思います。
そんな会社の製造部門に二十歳から入社した訳なんですが、まぁ厳しいという言葉が最適です。
その部門は機械作業はそんなになくて、手作りこそ日本の魂、みたいな部門だったんですね。
来る日も来る日も朝9時に出社して、8時間ぶっ続けで0.1ミリ単位の作業をこなします。
(途中休憩1時間は取れました)
働きすぎが叫ばれる昨今ですが、その時の月平均残業時間は月2~3時間程度でした。
すごくホワイトで優良な企業に見えますが、残業時間がその程度ということは給料もその程度ということ。
少ないときで手取りが10万円ちょっと、多くてもさほど変わらずプラス3万円くらい。
ボーナスは年2回支給されるものの、片手に収まる程度でした。
正規雇用の正社員という肩書の代償は、神経を極限まですり減らして、これでもかという薄給でした。
その時の私は、割に合わないの一言で片づけちゃいました。
これで都内で一人暮らし。
働けど働けどお金は出ていく一方です。
(都市部の家賃やらランニングコストはなめてはいけません)
やめたいやめたいと周りに言いふらしながら働いていたわけですが、そんな状態でも入社から5年続けました。
5年間耐えたけど防波堤が決壊した、といったところでしょうか。
入社からちょうど5年に合わせて、もうやっていけませんという形で会社を辞めました。
退職後就職活動がうまく行かず、非正規の仕事で生活費を稼ぐように
会社を辞めた後はとても心が軽かったのは間違いないです。
本当に辞めたくてやめたくて仕方がなく、それで病んじゃうくらいなら、いっそすべて投げ出しちゃったほうが間違いなく良い、と今でも思っています。
ストレスは溜めないに越したことがないです(信条です)ただし、やめる準備はしといた方が間違いなく良いという事を身をもって実感しています。
その時のことを少しだけ。
割に合わない仕事を抜け出した時、貯蓄なんてありませんでした。
日々の暮らしが精一杯の状況で気が回っていませんでした。
早く抜け出さないと損する一方なんじゃないか、つなぎの仕事なんていくらでもあるしフラフラしながらでもまだ若いから大丈夫、働き口なんかすぐに見つかる…なんて考えがよろしくないのは、今となってはバカだったなぁ、もう少し考えられていれば…なんて思いますが、追い込まれているとそれしか道はなく思えてくるんです、不思議なことに。
勢いでやめて、イメージ通りの単発や日雇いの仕事をしながら、就職先を探す日々。
危機感が足りなかったんでしょうか、なかなか次が見つからず、1月、2月と時間がたつに連れて、生活が苦しくなっていき、日雇いのバイトが増えていきます。
夜中働いて日中転職活動をしよう…なんて考えながら派遣社員として夜勤の倉庫業を始めたときに、再就職とかもう良いのでは?
と思うようになっていきました。
事実、夜勤の倉庫で非正規ながらフルに働いていた頃は、正社員の頃の倍の手取りがありました。
稼げるのが楽しい、仕事はきついけどお金になっている。
そんな考えから再就職せずに非正規でも良いや、考えがシフトしていきます。
派遣法改正で夜勤の仕事を退職し今は事務員として昼間働いている
夜勤の仕事は稼げたものの、派遣法改正に伴い大きく働く環境が変わりました。
政治は国を動かすんだなぁ、と身をもって実感しました。
労働の環境の改善のため、なんて言われていますが私の場合は悪いほうに働きました。
働ける時間が大幅に減り、結局正社員の頃プラスアルファ程度の稼ぎ…何のために会社を辞めてきたのかなぁと。
気が付けば年齢的に正社員は募集すらなくなってしまいました。
夜中に働くのも体力的につらくなり、今は日中の事務仕事をしています。
でもストレスなく、そこそこの稼ぎってのもよいな、と最近は感じています。
行き当たりばったりでも退職したほうがいいこともある!
長々と書かせて頂きましたが、会社を辞めたい時って割と誰にでもあると思います。
それぞれいろいろな事情も抱えているでしょうし、辞めなかったばっかりに病気になったり病んじゃったりと、心身の健康に関わる事になる方も多くいるようです。
そんな会社のせいでその後の人生が陰りあるものになるくらいなら、勇気をもって辞めちゃうことを私はお勧めします。
ただし、その後のプランが考えている通りになるとは限りません。
私のようにうだつの上がらないパターンもあるので、辞める際は一呼吸おいてみるのも。
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