仕事にやりがいは必要!給料重視の製品テストの仕事から広告会社へ転職

みんなの転職体験談

新卒で適当に就職先を決めてしまった

専門学校の4年時、専門で色々と学んできたのにその分野で仕事をして食べていくという気力が無くなってしまいさてこれから就職しなくちゃいけないけれど、学んだ事を生かす気の無い自分は一体どうしたらいいのかと迷いに迷って就職担当の教師に「どこでもいいから内定が楽にとれそうな所を教えて下さい」と頼んで紹介してもらったのが最初の会社です。

毎日続く製品テスト。淡々とした仕事をする苦しさ

そこは、様々な会社から業務請負のかたちで製品のテストをうけおっていたところで、毎日毎日製品のテスト、テスト、テスト・・・。

一応正社員ではありましたし、残業代もきっちり出ましたが、毎日毎日同じことの繰り返しで、当然面白みなんて全く無く働き続けても特別な知識やスキルが身に付くでもなく、毎日「自分の人生、ほんとうにこんなのでいいのだろうか?というかこの会社大丈夫か?」と思う様になってきてしまいました。

自分より先に働いていた先輩達も同じ様に考えていたようで、どんどん人が辞めて、どんどん人が入ってくる様な感じが当たり前の職場でした。

そのへんの会社より、お給料は良かったので、好きに買い物をしたり旅行したり、そういった面ではいい思いは出来ましたが、それらも半年もすれば当たり前になってしまい、特別喜ばしいものであるとは感じなくなってきてしまいました。

やりがいなんていらないと思って就職したけど、間違いだった

プライベートの楽しみも薄れてしまうと、残るのはやはり仕事としてのやりがいや、将来性、自分の成長という精神的な喜びを求める様になりました。

ですが、いつまでたっても同じ事の繰り返しで、毎日生産性の無い事を続ける事がこんなに苦しい事だとは・・・と初めて痛感しました。

専門で学んでいた事は捨て、「自分はこれで食べていける程の力は無いから、もう仕事は金を稼ぐ為の手段のみであると考えて、やりがいはいいや」と思って就職していたはずなのに、どうしても湧き出てくる「もっとやりがいのある仕事がしたい。成長したい」という思いが振り払えなくなってしまいました。

やりがいを求めて、広告会社へと転職

結局その会社を1年程でやめて、在職中に相談をしていた友達が勤めていた広告会社に履歴書を送り、退職してからすぐに面接に行きました。

昔からモノ作りは好きで、最初の会社がとにかく「物をつくるのではなく、決められた事を決められた通りにするだけ」という生産性のないものだったので次は絶対何か作るタイプの仕事にしようと決めていました。

とはいえ現実は、最初に勤めた会社を1年で辞めてしまう様な根性なしに良い仕事など与えてもらえるはずもなく、割と単調な電話の処理や画像の処理等とってもクリエイティブ!といった仕事ではありませんでしたし、お給料もドーンと下がりましたが、それでも自分で工夫したりする余地はある仕事でしたしそれなりに楽しんで続ける事が出来ました。

何より、以前の職場とは違って雰囲気が明るく、入ってすぐ辞める人もいなくて居心地の良い職場でしたので、とても満足でした。

正直、お給料がかなり下がったので、他の皆はなんで大丈夫なんだろうと思ったのですが、実家暮らしや主婦パート等で、生活がかかっているといった感じではなかったというのが大きかったのかもしれません。

以前の会社は地元を離れて、その仕事の為にわざわざ不便な田舎で高い家賃を払って一人暮らしという人が多かったですから、そういう違いは結構大きいのかもしれないな、と思いました。

いくら給料が高くても、帰って寝るだけの部屋に8万近く持って行かれ、ろくな自炊も出来なければ、そりゃ精神も擦り減っていくかなと。

仕事のモチベーションにもなるお客様との直接のやりとり

前の職場には無かった「自分で工夫をすれば楽に仕事を終わらせたり、良い物を作る事が出来る」という事は、とても大事だと思いました。

たわいもない事の様ですが、こういった小さな事が自分の成長を感じる事が出来るからです。

いくら頑張ったところで成長しない事を、ずっと続けるのが不安で苦しいものです。

それに、この広告の仕事は依頼主と直接電話で話す事もあり、クレームを受ける事もありましたが、直接「ありがとう」と言ってもらえる事もあり、そういった面でもかなり仕事のモチベーションは変わってくるのだなと感じました。

よく「自分は会社の歯車で~・・・」といった台詞を聞きますが、仕事が大きくなればなる程、自分は一体これを誰の為にやっているのだろうか、誰が喜んでくれるのだろうか、そもそも出来あがったものは自分が作った物ではないし、自分は一体なんなんだろう・・・という迷いにはまっていくのかなと感じます。

仕事の成果物や対価がお金以外に見えにくいと、続けていくのは辛い事なのかもしれません。

学生時代に戻ったら、その頃の自分にこういった事を伝えたいと思うのですが、恐らく「はぁ?」と思うのだろうなと感じます。

いい勉強にはなりましたが、こういった事をグダグダ考えていられるのは、最低限の衣食住が守られているからこその贅沢だろうなとも思います。

今は主婦で気楽に稼ぐだけで良い働き方をしていて生活はかかっていませんので、生活を支える大黒柱として責任を持って日々働いている方々を本気で尊敬しています。

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