仕事を辞めたいと感じるなら辞めるべき!幼稚園教諭の仕事を退職した理由

転職成功者のアドバイス

仕事が楽しくない!余りにも異常で過酷だった幼稚園教諭という仕事

会社を辞めたい。働いた経験がある方なら一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。

そう思った理由は何ですか?

私はたくさんありましたが、一番の理由を強いて挙げるのならば「この会社にいても楽しくない」です。

いい歳した社会人が「楽しい」「楽しくない」なんてことで大事なことを決めるな、社会を舐めるんあじゃない!と石とかトマトとか飛んできそうな理由です。

でも私は一日の半分(7~19時)は必ず会社にいましたので、このまま仮に定年まではたらくとしたらまさに人生の半分はそこで過ごすことになります。

人生の半分をそこでの「楽しくない」という感情に支配されなければならない理由なんてどこにもないのではないかとある時強く思ったのがきっかけでした。

その時、「働く=辛い」「お金=苦労して手に入れるもの」という図式が私の中に沁みついていたことに気が付きました。

私の職業は「幼稚園教諭」でした。

同期が2名いたのですが、そうそうに「心の風邪」を引いてしまい、退職をしていきました。

毎日ニコニコして優しい先生でいなければならない反面、子ども達がいなくなった後の職場の雰囲気は「お通夜」でした。

とにかくお互いの悪口を言い合う人達のかたまりでした。

入社して3日もたてば、「ここは異常だ」とみんな感じたそうです。

ですが一番恐いことはそこにいれば居るほどそれが「当たり前」になることでした。

注力すべき点はそこではなく、子ども達への教育だと自分に言い聞かせる毎日でした。

年上の先生たちからのイジメで幼稚園教諭としての自信をなくしていった

とにかく上のお年を召した先生方は若い先生が嫌いです。

特に女の子らしいかわいらしい雰囲気の子やできる感じの子が気にくわなくて仕方ありません。

何かにつけて文句を言ったり、仕事を教えません。

仕事を教えてもらえないので孤立します。

孤立したら後は放っておいても自滅します。

この流れでどんどん人が辞めていくのですが「最近の若い子は本当に何をやってもダメ!空気が読めないのよね~」が口癖でした。

私はもともと自信がなくおどおどしたタイプなのですが、孤立し、何かにつけて文句を言われていく中で自信がさらになくなり、朝は会社に行きたくないせいか嘔吐したり熱が出たりしたのですが、体調不良では休ませて貰えないので仕方なく出勤する毎日でした。

このように文章に起こしてみると「異常事態だ」と今になってみれば気が付くことができるのですが、当時は「頑張らなくては」と思っていました。

上記にも書いた通りそこにいれば居るほどそれが「当たり前」になっていくのです。

ダメな奴は会社を休み、辞めていく、私はやらなくてはいけない。

できない奴はダメな奴。

私はダメな奴になりたくない。

そんな思いだけでやっていたと思います。

私は学校を卒業して新卒で入社したため、他と比べるという概念もなく、目の前にあることにがむしゃらに取り組む。

人に言われないようになんとか仕上げる。

このことばかり考えるようになりました。

職業柄風邪をひく機会か多く、秋~冬はずっと体調不良でしたが気に留める余裕さえなくなっていました。

よく、過労が原因で自殺したなんてニュースがあると「会社なんて辞めちゃえばいいのに。死ぬことなんてないのにね。」なんて思います。

そう思う方も多いと思います。

でもこの時を振り返ると少しだけ気持ちがわかります。

そもそもそういう思考に陥っているときには「会社を辞める」という選択肢すら沸いてこないものだったりするんじゃあないかなと感じています。

歳の近い先輩とは仲良くなり、一緒に食事をしに行くことも度々ありました。

「辞めたいよね~」となることも度々ありました。

けれど「でもここ辞めちゃったら今更行くところないし」が私たちの結論でした。

やってもいないのに諦めていたのです。

頑張っても頑張っても認められないことが多く、自信のなくなった私たちはいつの間にか「ここの会社になら、ぶら下がって何とか生きていける」とそんな風に考えていました。

こんなことを話せば話すほどその考えが自分に浸透していくようなそんな感覚でした。

だってこの世の中は「「働く=辛い」「お金=苦労して手に入れるもの」」だからと、言い聞かせて「私たちって頑張ってるよね★」なんて言っていたのですから恐いです。

子供たちのキラキラした表情に後押しされ、退職することに決めた

「そんなに嫌なら辞めればいいじゃん」「俺そんなこと思って会社に行ったことないよ」と付き合っている彼に言われました。

私は「そんな簡単にできることじゃない」「仕方ないでしょ、そいういう所なんだから」と半ば頑張っている私をどうして認めてくれないのだろうかという気持ちと自分のことじゃないから言えるんだとイライラしていました。

3年経ち、担任していた子ども達が卒園することになった時、「小学校に行くのが楽しみ!」と言いながら目をキラキラさせる子どもたちを羨ましく思いました。

やっぱり「楽しい!」とか「わくわく!」という気持ちは子どもだけのものじゃなく大人も大事にすべき感情だと思い直すようになったとき、私も一緒に卒園したいという気持ちに駆られ、会社に「ほかにやりたいことがあるので辞めたいです」と嘘をつき辞表をだしました。

基本クラスが持ち上がりの私の園では、卒園児を出すと来年度は年少クラスなのでまた3年間縛られる。

このことを考えると今しかない!と。

次も保育関係の仕事を探すのか、何をするのかなんて決めないで辞めました。

私の人生の中で一番不安なことをしたと思います。

給料が下がっても今の方がいい!退職後は資格を取って派遣社員として勤務

3月に辞めてから3カ月は働かず家にいましたが、土日も家で仕事をしていた私には久しぶりの「自由」でした。

それなりの蓄えもありましたので死ぬ不安はありませんでしたし、何も考えずゲームをしたりぐだぐだ寝転んだりとても楽しかったです。

「何でもっと早くこうしなかったんだろう…」と何度も思いました。

それから漠然と綺麗な恰好して街で働きたいなと思ったのでハローワークの職業訓練を受け、PCの基本操作を学び、簿記の資格を取り、派遣社員としてですが、OLとして働きだしました。

朝6時に家をでることもなく、ぼろ雑巾のような恰好をすることもなく、綺麗なオフィスで仕事ができることがすごく快適に感じました。

派遣社員ですのでボーナスはありません。

その分、所得は下がりましたが、月々の給与はそこまで変わりませんので不自由していません。

何より、入社して丁寧な研修があったことに驚きました。

会社は仕事を教えてくれるんだなぁと感動しました。

また、付き合っていた彼と結婚しましたが以前に比べ気持ちに余裕があるせいか喧嘩をすることはほとんどありません。

「楽しくない」「嫌だ」と感じるということは大事なサインだなと思います。

もっといい意味でジコチューになったっていいんだなあと思います。

ただ、3年間の経験は自分の人生にとってもマイナスな部分だけではなかったと思います。

今考えれば・・という結果論ではありますが。

自分の心が満足するよう生きるというのはとても大切なことだなと感じています。

余談ですが仲良くしていた先輩と食事をすることがありました。

まだ同じ会社で勤めているようで愚痴を聞かされます。

あの世界は今日も健在なのかとゾッとします。

そして「○○ちゃんはいいよね~!私なんて辞めても行くところないからさ!」で締められるこの女子会が恐くなり、今はもう連絡を取っていません。

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