新卒でスーパーマーケットに就職。初日から深夜まで残業させられた
大学を卒業し、中堅のスーパーマーケットに就職をしました。
学生時代、スーパーでのアルバイトの経験があり、仕事にはある程度自信があり、多少の残業も覚悟の上でした。
新人研修を終え、自宅から1時間程度の距離の店舗に配属になりました。
店舗での勤務初日、スーパーでのアルバイト経験がある事を社員の方が知っており、最初からかなりハードな仕事を任されました。
たくさんの商品の品出しと倉庫整理、値札作成など、一つの仕事が終われば、また次々に仕事が回って来ます。
ヘトヘトになりながら、就業時間の18時になり、そろそろ帰れるかなと思い、先輩の所に行くと「さっきの仕事終わった?じゃあ次はこれね。」と次の仕事を振られてしまいました。
まあお店も忙しいし、少しくらいの残業なら良いだろうと思っていましたが、いつまでたっても仕事が終わる気配はありませんでした。
結局、すべて終了したのは23時。
最終のバスが11時10分だったので、挨拶する間も無く、慌ててお店を出ました。
ぐったりとしてバスに乗っていると、先輩から「明日は7時に出勤してね。」とメールが来ました。
作業時間は9時のはず。
今から帰って夕飯を食べ、お風呂に入ったりしていたら、明日の朝までどのくらい眠れるんだろうと絶望的な気持ちになりました。
帰宅し、暗い表情の両親も驚きの様子。
出社初日の記念にご馳走を用意してくれているのを見て、心配を掛けてはいけないと思い、同期の社員と話をしていて遅くなったと嘘をつきました。
残業はどんどん増え、酷いときには帰宅ができない!退職を決意した瞬間
それから、勤務に慣れれば慣れるほど、仕事の量と責任感が増える一方。
ロクに教えてもらえない状態で仕事をしていた事と、疲労感からミスが多くなっていました。
先輩社員からは「お前はアルバイト上がりだから、戦力になると思っていたのに、まるで役立たずやな。」と馬鹿にされ、理不尽に仕事を振られる事が多くなって行きました。
また残業がサービスになっている事に気付かず、店長に残業費が支払われていないと訴えた事も、評判を落とす事になり、社員全員からイジメの対象になってしまいました。
毎日、終わらせるのは不可能だろうと思うくらいの仕事の量で、ひどい時は帰宅が出来ず、店舗で眠る事もありました。
店舗で寝た次の日は、店長から「お前は仕事がトロいから家に帰られへんねん。」とみんなに聞こえるような大声で笑いながら罵声を浴びせられました。
肉体的にも精神的にも、ボロボロの状態。
他店舗で働く、同期入社の人も次々と辞めて行きました。
私もその時点で辞めようかと思いましたが、親が高いお金を払って大学に入れてくれた恩を仇で返すわけには行かないと思い、仕事を続ける事にしました。
我慢していればいつかは認められる、ここで出世する為、今は修行期間だと考えようと、歯を食いしばり仕事を頑張りました。
そんなある日の事、仕事終わりに店長に呼び出されました。
その時、「お前はこの仕事のセンスないわ。本部の人も話ししてたよ。あいつは暗いなって。まあ定年までずっと平社員やと思うけど、頑張りや。」と言われました。
その時、自分の中で何かが壊れる感じがしました。
このまま、店長をぶん殴って会社を辞めてやろうと頭によぎりましたが、口から血が出るほど歯を食いしばり、その場を耐え抜きました。
もうこんな会社で働いていたら人生が終わる。
この会社で働くために、母がお腹を痛めて私を産み、高いお金を掛けて育ててくれたんじゃないと思い、退職する決意を固めました。
退職を決意したことで目標を見据えて行動できるようになった
退職を決意したのは入職して半年目。
今退職しても貯金もなければ、やりたい事もない。
とりあえずやりたい事を見つけるまでは、退職しても同じ事を繰り返すと思い、会社で働きながらお金を貯める事にしました。
退職を決めてからは、頑張らなくてもいいんだと思い、先輩からイジメられても歯向かうようになりました。
また仕事が中途半端でも、夜の10時には帰宅するようにしました。
店長は私の行動を見て、退職を悟った様子で、急に優しい態度をとるようになりました。
しかし、一度決意した気持ちは2度と変わらず。
しっかりお金を溜め、医療関係の専門学校に入るという目標を見つけ、入職して1年で会社を辞める旨を店長に伝えました。
退職するときに本部に店舗の状況をすべて報告してスッキリ!
退職する事を伝えると、店長は青ざめた様子。
仕事の負担が増えるよりも、新卒の職員を1年で辞めさせる事で自分の評価が下がる事の焦りが見え見えでした。
そして本部の人と話をした時、今まで受けた仕打ちをすべて打ち明けました。
店長や他の職員は、本部からしっかりとお灸を据えられた様子。
スッキリとした気分で会社を退職する事が出来ました。
会社を辞めたその日の帰り道は、希望に満ち溢れているかのようにキラキラして見えました。
今は、医療関係の仕事で成功しており、早く見切りをつけて退職してよかったなと心の底から思っています。
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