ホテルの仕事に不満はないけど、今の生活を一生続けることに疑問を感じた
もともとホテル系の専門学校を卒業しており、将来はサービス業の世界で働くこと以外は頭にありませんでした。
小さい頃から憧れてきた職業でしたし、実際に働き出してみてやりがいを感じる業務内容に充実した毎日を過ごしていました。
働きながら少しの時間をみつけては趣味の旅行を足を運んでいましたが、新しい場所へ行き様々な人たちと交流していく中で、自分はこのままの生活を一生続けていくことが幸せなのだろうか?と疑問を感じたのが始まりです。
どちらかといえばきっちりと型にはまった職業なのであまり自由はありませんし、自分よりも他人に楽しんでもらうことに喜びを感じなければ勤めていけない場所です。
朝から晩まで24時間休むことのないホテルでは、当然過酷な労働環境が蔓延しています。
大手の企業であればまだマシかもしれませんが、1日の半分以上の時間を仕事に費やす日も珍しくありませんでした。
人に感謝される仕事は素敵だと思いますが、単純に「もっと違う世界をみたい」「未経験のことに挑戦してみたい」という欲が生まれたのです。
仕事には我慢が付きもの、それは十分わかってきますがそれでも自分の“好き”を仕事にしている人たちに対して強い憧れを持ちました。
ジムを中心としたスポーツ施設へ転職成功
あまり休日のない職業の転職活動は想像以上に大変でした。
シフト制で固定の休日もないため面接の日程を組むにも一苦労、あまりこちらからわがままも言えませんが、かといって転職活動で仕事を休むわけにもいきません。
そこで私は思い切って仕事をやめることを決意しました。
というのも知人がバーを開くというのでお誘いをいただき、転職先が決まるまで働かせてもらうことになったからです。
転職活動に専念できたとしても収入がゼロになるのは怖いもの、だけど仕事があって・・・という悩みのループから抜け出せたのは大きかったですね。
でもこれはたまたまタイミングが良かっただけで、周りで転職活動をしている知人の多くは現職を続けながらの場合がほとんどでした。
非正規雇用の採用ばかりが溢れている中、なかなか希望する職業の枠を探すのも大変でしたが、面接自体も久しぶりですしとりあえずは数をこなさなければ、という思いで気になる企業には積極的に応募をしていきました。
私が次にチャレンジしたいと思った仕事はジムを中心としたスポーツ施設です。
今まで勤めてきたホテルからは全く異なるフィールドで、当然専門的な資格も知識もありません。
しかし学生時代ずっとスポーツを続けていたこともあり身体を動かすことが大好きで、旅行でもアクティブな日程をこなすことも多かったので、自身の体力作りもできそうな“施設使い放題!”という待遇に強く惹かれました。
もちろん転職先を選ぶにあたって給与面も悩みましたが、休日が比較的希望通り取れること・働くことで自分にとってのメリットがあることを最優先として考えました。
人間は歳を重ねるにつれてどうしても衰えていくものですが、健康な体さえあればなんでもできるという考えなので、将来の自分のためにもなる職であると感じました。
社会人の初心を思い出した!未経験の仕事に勉強の日々
実際に転職をしてからは目まぐるしく過ぎていく毎日です。
当然超初心者ですから1人では全く使い物にならないので、入社してからはひたすら勉強です。
前職で6年ほど勤めていたので今の会社では年下の先輩に教わるという場面も多く、忘れかけていた社会人の初心を思い出したような気がします。
仕事ができるかどうかに年齢が関係ないということも実感しましたね。
サービス業界でもホテルでの教育はトップクラスであると思うので、基本的な接客には抵抗なく入っていくことができましたし丁寧さには自信がありました。
これは前職での経験が生きているなという感覚がありましたし、やっぱり人と話して仕事をすることが好きなんだなと再確認することでもありました。
毎日が勉強の日々であっても自分から興味があって飛び込んだ業界なので苦に感じることはなく、むしろ自分の私生活にもフィードバックできるような知識が得られるのでワクワクしています。
全くの未経験で知らない場所へ行くのは勇気のいることですが、ちょっと抵抗があるというだけでチャンスを諦めるのは勿体無いことです。
やりたいことをやるのに遅すぎるなんてありません。
一度きりの人生なのに対してやりたくもない仕事に何十年も費やしてしまうことのほうが私にとっては恐ろしいことです。
私も前職では「この会社の中でのし上がってやる!」という思いを胸に働いていましたが、いざ自分の下にどんどんと後輩ができてくると、またその考えが変わっていったような気がします。
自分が下の立場だからこそ持てる熱意というのもあると思いますし、同期や仲間と競い合って頑張るのが好きなタイプの人は積極的に転職も視野にいれていくべきではないでしょうか。
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