うつ病の人が仕事探しをする前に知ってほしい5つのポイント
仕事によるストレスが原因でうつ病を発症してしまう人が増えています。
今回はそんなうつ病の人が仕事を探す上で知っておいてほしい5つのポイントについて詳しくご紹介していきます。
また、仕事がうつ病を引き起こす原因や気をつけておきたいうつ病の初期症状など幅広い周辺情報も取り上げますので、是非最後までご覧ください。
1.仕事が原因でうつ病になった人は早めに転職活動を始めるべき!
世界的に見ても裕福な国である日本で、毎年多くの自殺者が出ていることをご存知の方も多いでしょう。
自殺の原因の多くは仕事によるストレスだと考えられています。
そんな中、職場でうつ病を発症している人を身近で見たことがある人も少なくないのではないでしょうか?もしあなたが仕事が原因でうつ病を発症しているのであれば、早めに転職活動を始めるべきです。それはなぜなのか、理由について解説していきます。
【転職がうつ病を改善するキッカケになることもある】
仕事が原因でうつ病を発症した人に欠かせないのは、とにかく今自分のいる環境を変えることです。
いきなり転職に踏み切ることに抵抗がある方は、人事部に相談して別の部署やチームに移らせてもらうことから始めても良いでしょう。
しかし、もしそれが難しかったり、それでも状況が変わらないのであれば転職活動を行うべきです。転職し、うつ病を引き起こしている原因を取り除くことで、症状が劇的に改善したという方もたくさんいらっしゃいます。是非早めの行動をオススメします。
【うつ病は早期対応が非常に大切だから】
うつ病を経験された人であれば分かると思いますが、うつ病の症状にも幅があります。当然ながら症状が重くなればなるほど改善することが難しくなってきます。うつ病は早期対応が非常に大切な病気です。
うつ病を発症している人というのは生真面目な性格の方が多く、仕事を休んで病院に行くことに抵抗を感じる方が多いです。
その結果、症状が悪化し、最悪のケース自殺してしまうといったことにもつながりかねません。症状が軽度のうちに転職活動を行い、最悪のケースを未然に防ぐことが重要です。
2.うつ病の人が仕事探しをする時に押さえておきたい5つのポイント
仕事が原因でうつ病になった人は早めに転職活動を行うべきだとご紹介しましたが、こちらではそんなうつ病の人が新しい仕事を探す際に押さえておくべきポイントを詳しく解説していきます。
今から転職活動を始めようと考えていらっしゃる方は是非事前にチェックしておいてください。
【うつ病から回復したことを医師に確認した上で転職活動を始める】
何が原因であれうつ病を発症してしまったら、まず治療を最優先することが大切です。焦る気持ちは分かりますが、転職活動を始めるのはうつ病から回復したことを医師に確認してからにしてください。
うつ病を発症すると脳の機能が低下し、正確な判断ができにくくなります。そのため無理に転職活動をスタートさせても良い結果にはつながりにくいと考えていてください。
例え転職活動が成功し、無事に新しい仕事が決まったとしても、うつ病の治療と仕事を両立せねばならず、働き方によってはうつ病の症状を悪化させてしまうケースもあります。そうなれば元も子もありません。まずはしっかり治療に専念してください。
【転職市場においてうつ病はハンデになることを予め自覚する】
人材を採用する側に立って考えれば言うまでもなく分かることですが、転職市場においてうつ病を患ったという経験はハンデになります。
うつ病に対する社会的な理解は徐々に深まりつつありますが、それでもうつ病を患った人をネガテイブに捉える企業もまだまだあります。
例えば、選考中の二人の求職者に同程度のスキルがあったとして、片方がうつ病を患った経験があったとしたら、今後のことを考えるとそういった病気を患ったことのない方を優先的に採用するでしょう。
うつ病の方が転職活動を行う際には、こういったハンデを抱えていることを予め理解しておくべきです。
【今の会社を休職しながら転職活動を行う】
うつ病を患った方は転職市場においてハンデを抱えているという説明をしましたが、そういった意味で、今の会社をすぐに退職するのではなく、まずは休職という形を選択するようにしましょう。
そしてうつ病の治療が終わったタイミングで転職活動を始めることをオススメします。
もし万が一、転職先が見つからなかったとしても、今の会社には復帰できるので職を失う心配はありません。転職先が決まれば、今の会社を退職して新しい環境で働き始めればOKです。
【選考のタイミングでうつ病であったことを自ら話す必要はない】
うつ病を患った転職活動の中で最も悩ましいのが、自分がうつ病を患ったことを選考中の企業にカミングアウトするかどうかという問題です。
結論から言うと、選考中の企業から病気の有無について聞かれた場合は答える必要がありますが、自らうつ病であったことを話す必要はありません。
前述したように、まだまだうつ病であった人材をネガティブに捉えず採用してくれる企業は少ないです。自らを不利な状況に導く必要性はないでしょう。
もしどうしても自ら話しておきたいという方は、うつ病はすでに完治しており、再発の可能性も低いということを合わせてきちんと説明してください。
ただし、自らカミングアウトする際にはリスクが伴うということを忘れないでください。
【無事に転職した後も仕事をコントロールして無理はしない】
うつ病を乗り越えて、無事に転職が成功した方も決して無理をしてはいけません。
症状が改善したからといって無理な働き方を続けると、またうつ病が再発してしまう危険性が高まります。
転職直後は様子を見ながら、精神的にも肉体的にも無理しない程度に仕事をコントロールしてください。場合によっては、前職で少し体調を崩していたことを上司やチームメンバーに伝えることも効果的です。
働き始めに伝えづらい気持ちも分かりますが、無理してうつ病が再発してしまう方が結果的に周りに迷惑をかけてしまうことになります。同じことを繰り返さないためにも、仕事始めには十分気をつけるようにしてください。
3.仕事がうつ病を引き起こす原因ってどこにある?
仕事が原因でうつ病になった方が早めに転職活動を始めるべき理由と、転職活動時の注意点についてご紹介してきましたが、そもそもどういった仕事がうつ病を引き起こす原因になっているのでしょうか?
特にうつ病を患ったことがない方も、今の仕事に当てはまる要素はないかチェックしてみてください。
【ハードな長時間労働】
仕事がうつ病を引き起こす一つの原因としてハードな長時間労働が挙げられます。肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまうような環境で仕事をしている方は特に注意が必要です。
仕事をしていると、自分では認識していなかったとしても実はあらゆる方向からストレスがかかっています。そのため定期的に身体を休めることはとても大切なことです。
ここで注意したい点が、休息は身体だけでなく心も休める必要があるということです。
休日であってもついつい仕事のことを考えてしまっている方はいませんか?休む時は一旦仕事のことは忘れてしっかりと身体と心を休めることを意識してください。
【常にプレッシャーのかかる仕事】
適度なプレッシャーは良い仕事をする上で重要な要素ですが、過度にプレッシャーを抱えすぎると、うつ病を引き起こす危険性があります。あなたは常に身体が緊張している状態に置かれていませんか?
もしそうだとすれば、精神的に日々すり減っているような感覚があるはずです。それはうつ病に向けて一歩ずつ前進していることを意味しています。
もし自覚のある方がいれば、速やかに仕事の内容やボリュームを調整するようにしてください。
【職場での人間関係】
仕事におけるストレスのほとんどは人間関係によるものだと言っても過言ではないでしょう。
実際に会社の人間関係が原因でうつ病になる方は徐々に増えています。
仕事である以上、苦手な人とも付き合わなければいけない現実は確かにあります。
しかし、何よりも優先すべきは自分の身体です。体調に影響が出るまで苦手な人と我慢して付き合い続ける必要はありません。
その人と距離を置けるように上司や人事部の方に相談すべきです。生真面目な方ほどそういった行動に抵抗があるものですが、我慢し続けた結果、最終的にうつ病を発症してしまうと、より多くの人に迷惑をかけてしまうことにつながることを忘れないでください。
【リストラ】
ご存知の方も多いでしょうが、リストラもうつ病を引き起こす大きな原因の一つです。リストラされてしまったという精神的なショックと今後の生活に対する大きな不安が心を蝕み、うつ病を招いてしまいます。
リストラは精神的にも簡単に乗り越えられるものではないことは明らかですが、会社員であればリストラされる可能性は誰しもが持っています。
常日頃から万が一リストラにあった際の対応策を用意しておくことが大切でしょう。例えば今の時代は昔に比べて副業でお金を稼ぎやすくなっています。
そのように会社だけに依存しすぎない収入源を他にも作っておくと、いざとなった時に落ち込みすぎることはなくなるでしょう。
4.仕事場でこんな症状が出ていたら注意!うつ病の可能性あり!
さて、仕事のどんな要素がうつ病を引き起こしているのか分かったところで、実際にうつ病になるとどういった症状が出るのか簡単に解説していきます。
自分はうつ病になんてならないと思っていた方も、もしかしたら初期症状が出ているかもしれません。ご自身で心当たりがないかどうかチェックしてみてください。
【うつ病の初期症状】
うつ病の症状は実に様々ですが、初期症状の大きな特徴として倦怠感が発生することが挙げられます。
なんとなく毎日疲れた感じがしたり、やる気が出なかったり、集中力が切れやすくなったりします。
特に休日などにしっかり睡眠時間を確保しているにも関わらず、疲れがとれなかったりする方は、うつ病の初期症状の可能性があります。
自分の働き方を見直してみて、うつ病を引き起こす要因があれば、速やかに改善策を打つべきです。
【うつ病の中期症状】
うつ病が中期の段階に入ると、いよいよ体調面に変化が出始めます。例えば食欲の低下、頭痛、便秘、めまいなどの症状がよく見受けられます。
前述した初期症状を経て、こういった体調の変化が出ている方は一度病院で診察してもらうことをオススメします。他にもちょっとしたことで涙ぐんでしまうような不安定な精神状態になりやすいのも特徴です。
【うつ病の末期症状】
うつ病が末期の段階に入ると、今までの自分ではないような性格の変化が表れます。
例えば、人と会うことを避けるようになったり、被害妄想が激しくなったり、自分の将来に対して悲観的になったりします。
ここまで症状が悪化すると病院での治療が必要です。また、仕事も一旦休職し、身体を休ませることが第一になるでしょう。
5.うつ病の人が仕事を探す際には転職エージェントを上手に活用!
うつ病の具体的な症状について取り上げましたが、当てはまっている項目はなかったでしょうか?
もし、少しでもうつ病の兆候があるのであれば、早めに対策をとるようにしましょう。さて、こちらでは前述した通り転職という方法で、うつ病を改善することをオススメします。
その際に是非実践して頂きたいのが転職エージェントの活用です。うつ病の人が仕事を探す際に転職エージェントを活用すべき理由についてご紹介します。
【今のあなたの状態とスキルを考慮して最適な企業を紹介してくれる】
うつ病から回復したとしても、一人で転職活動を行うのは心細いものです。転職活動に行き詰まってしまい、また気分的に落ち込んでしまう危険性もあります。
転職エージェントに登録することで、専属のキャリアコンサルタントがあなたの転職をサポートしてくれます。
相談するのも自由でお金もかからないので活用しない手はありません。また、今のあなたの状態とスキルや経験を考慮して最適な企業を紹介してくれるのは転職エージェントだけだと考えておいてください。
餅は餅屋という言葉がありますが、転職も同じでプロに任せるのが最も良いでしょう。
【まとめ】仕事でうつ病を引き起こさないことが最も重要
うつ病の人が仕事を探す際に押さえておくべきポイントからうつ病を引き起こす原因、転職する際の有効的な方法まで幅広くご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?
うつ病の人でもしっかりと治療して、転職活動を行えば新しい仕事を見つけることは不可能ではありません。
ただし、転職市場的にも不利になってしまうことは避けられないでしょう。最も重要なのは仕事でうつ病を引き起こす前に早めの対策をとることです。
今回ご紹介したうつ病の初期症状が見られる方は特に注意してください。まさか自分がと思っている方も、今回の記事を参考に未然にうつ病を防げるよう注意してください。
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